2010年10月

金木犀



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ここ数年の金木犀の歌をつくっていますが、香りを言葉にしていくのは難しいと感じていました。とくに独特の甘く切ない匂いをどう置き換えたらよいのだろうと。そこでこんな官能的な表現を試みました。


ススキガ原



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夏過ぎに登った伊吹山と西吾妻岳の中腹には、広いススキの原があった。風が吹くと、夕日を受けているススキはキラキラと色を変えていく。じっとしていると、波間のなかに立っているような錯覚を覚えた。


秋到来



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酷暑が続いた今年の夏。連日の真夏日を思うと、秋の陽射しのなんと愛おしいことか。まるでこちらの話をじっくり聞いてくれるカウンセラーのようです。ぼんやり公園のベンチに座っていると、焼きトウモロコシの匂いが漂い、走り回っている子どもたちの姿がありました。