22世紀


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朝、駅のホームに立っていたら、園児たちが並んでこちらを見ていた。二才くらいの子たちだろうか。数えると八人、みんな金網をがっしと両手でつかんで、走りゆく電車を真剣な眼差しで見ている。特急、特快、鈍行、通り過ぎるたびに喜んでいる。いいなあ、なんでも新鮮に映るんだろうなあ。

そうか、この中の数人は22世紀の扉を開けるのかもしれない。22世紀。
さて、君たちを待つ22世紀は来るのだろうかと、不意に暗い気持ちになった。

秋田犬


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この犬を見ると、ブサかわ犬として評判をよんだ「わさお」を思い出す。そして飼主のお婆さんがこの犬に似ていたのも可笑しかった。10年ほど前、青森の岩木山を登ってから五能線に乗り、白神山に向う途中に「わさお」の住む鯵ヶ沢駅で、途中下車しようかと迷ったことがある。山の予定が決まっていたので諦めた。

そうだ、ロシアのスケーター、ザギトワにもらわれていった「マサル」はどうしているだろう。ネットで調べると、あの子犬はとてつもなく大きくなっていた。そして昨年、日本の寝具の会社と広告契約(ザギトワも一緒)を交わしていた。
マサルと命名したのは「勝る」をヒントにしたのだろうが、ご主人に勝るとも劣らない活躍だ。



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旅に出ていない。旅をしたい。人生に無くしたくないものの一つ、それは旅かもしれない。旅のどこがいいのだろうかと自問する。目的地にいくよりも、移動しているときが楽しいのかもしれないと思う。車窓に移りゆく風景を眺め、地図を広げたり、本を読んだり、そしてビールを呑んだりと開放されいく感覚が沁みわたっていく。

以前、週末にメールや電話が入ると、「いまどこですか?」と聞かれることがよくあった。家では週末家にいると、起きてきた娘が「えっ、なんでいるの?」と云った。古い手帳やブログを開くと、いつもどこかにいた。回遊魚は、いま養殖池の中でフラフラと泳いでいる。