空が近くて


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去年のクリスマスの日、夕暮れの少し前、環八の大きな歩道橋の上で、水色の空を眺めていた。大きな刷毛で重ね塗りされた空色や藤色が染みるように広がって、贅沢な日本画の冬空。西からの光がこんなマジックタイムを創っていたのだろう。
一つの歌を思い出していた。

歩道橋の上で
きみに
話してみたくなったのは
きっと
空が近かったからだ

この歌は、新年の歌会に出されていた。こんな解釈をしていた。
亡くなった親しい友人のことを想い続けていた。歩道橋の上でこんな大きな空に出会ったら思わず立ち止まってしまう。そして元気だった君を思い出して話したくなる。

作者:歩道橋の上で振り返って、思わず君に話しかけてしまった・・・。
なるほど、そうであってもかまわない。なぜなら空がこんなにも近くて、美しいのだから。


冬苺(フユイチゴ)


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名前がいい。フユイチゴ。イチゴは冬だろうと言われれば、確かにそうなのだが、野山ではイチゴは、初夏に花を咲かせて実をつける。冬、杉林の下で隠れるようにしているイチゴを見つけると、どうしても手が伸びる。そして一粒を口に含む。
甘酸っぱい。けれどちょっと違う。完熟しているような、寒さを耐え忍んでいるような「冬の味」がした。


葛飾柴又(2)


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こんな見事な自己紹介、他にあるだろうか〜♬

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獅子舞は、16世紀初頭、伊勢国(いまの三重県)で飢饉や疫病除けに獅子頭が作られ、正月に舞ったのが最初だと言われている。その後、17世紀に伊勢より江戸へ上り、悪魔を祓い、世を祝う縁起ものとして江戸に定着。祝い事や祭礼で獅子舞が行われるようになった。


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お囃子にあわせて獅子が舞い、ご祝儀が出ると店員、客を問わず大きな口を頭にタッチ。今どきは噛まないそうで、みんな嬉しそうに頭を出す。そんな様子を眺めていると、忘れていた小さな幸のありようを知る。眺めている人たちが、皆笑っている。

寅さんと山田監督は、こんな日本の原風景を残しておきたかったのだなと思う。佃島は高層ビルに囲まれてひっそりと残っていたが、ここは生き生きとした街の賑わいがある。まさに生きたテーマパークだ。

お店に入ると女性たちは、サクラさんのように三角巾を被り、それぞれの店に名物オヤジがいそうだ。団子を頬張りながら、ゆっくりとまた歩いてみたい。