甥っ子


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大きな蓮の葉が波を起こしていた


目を瞑って、雅楽の音に耳を澄ましていると、舞殿に気持ちのいい風が入ってきた。この暑い日に外での挙式かよ〜と心配していたが、心地の良い風と和音の響きに、身体まで悠久の世界にワープした。

四年前に鎌倉に転居した甥っ子は、鶴岡八幡宮の挙式を選んだ。新婦は大阪の人。関西からの駆けつけたご親族もこの挙式にすっかり感動していたようだった。

甥っ子は幼い頃に両親の離婚、残された祖母の介護、奨学金を受けての苦学と、その半生は決して楽ではなかったはずだ。いつも笑顔で人生を切り開いてきた彼が、美しい伴侶を得て、ようやく家庭を持つ。心が潤みっぱなしになった。

鎌倉の友人らが多く駆けつけてきた。そうかこんなに友達がいて、こんなに愛されていたのか。今までの心配を一陣の風が、海へと運んでいった。

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サーファーとご近所の呑み仲間らしい

水遊び


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ちょっと浮かない気分で歩いていたら、子どもたちの声。見ると、ずぶ濡れで遊んでいる。子どもは水遊びが好きだなあ。

子どもの頃、ふるさとの川の浅瀬では、まだカラス貝が採れた。いくつかを持ち帰り、母に渡すと「真珠があるかもしれないね」と、ドキドキしながら貝をこじ開けて探した。けれど、どれにも入っていなかった。母よりもがっくりしたことをふと思い出した。

バラ園


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週末からずっといい風が吹いて、少しだけ楽になった。光が丘のバラ園は、まだ見頃だろうかと高層団地の森を仰ぎながら、バラの香りを嗅いできた。

多くは終わったけれど、紫陽花や百合、その他ハーブが時期を迎えていた。好い香りは体温が少しだけ下げてくれるよう。五月は混んでいたのに、この暑さでは人はまばら。

休憩室に入ると、まあなんと涼しいこと。バラの香りのソフトクリームを食べて、しばし一息。ふたたび、広い公園をグルリと散歩してから、ビールのあるお店に飛び込んだ。


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あまりに大きいので一円玉を乗せてみた

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