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この高度感はどうだろう。日向山の頂に立っていたら、八ヶ岳にかかっている大きな雲に、小さな雲の影が映り、カタチを変えながら流れてゆく。それを間近に、真横に見ていた。

こんな発見も山の楽しさの一つだ。

日向山(1660m)


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に隠れた八ヶ岳と広がる北杜市


天空にビーチがある、何じゃそりゃ?、ということで、ORMACメンバー4人と南アルプスの麓に聳える日向山を登った。久しぶりの往復6時間の山行、猛暑続きの運動不足には、堪えました。

ハイキングコースと表示されているが、急な登りとほぼ樹林帯の中を歩くので、景色が少なく、おまけにかなりの湿度、滴る汗が止まらない。

なかなか到着しない山頂に業を煮やし、思わず下りてくる登山者に「この山に山頂は、ありますか?」と聞いたりする始末。しかし、白い雲と青い空が近づいて、一気に画面が広がった。

全員が声を上げる。なななんと〜これは凄い、まさに天空のビーチだ。それまでの苦しみが霧散〜。みんなのテンションが上がった。

下りて来る誰もが「ガスっていて何も見えない」と言っていたのに、はるか遠くまでの眺望、そして誰もいない貸切状態〜、久しぶりの達成感と爽快感を味わいました。

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雲の向うには、甲斐駒ケ岳だ

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花崗岩とその白い砂で覆われる山頂

美味い


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北海道といえば、美味しいの産地。道北を旅すると田畑の広さと空の大きさに、なぜか安心してしまう。ここだけは、いつか来るだろう食糧危機とは無縁ではないかと思うからだ。

温暖化のせいなのか、品種改良の努力なのか、いつの間にか美味しい米が採れるようになった。一昔、道内米といえば、不味いの代名詞だったから、北海道の食事情が変ってきたようだ。

美味しかったものをいま振りかえると、一位は弟の畠で採れた枝豆が忘れられない。枝豆好きな私ではあるが、採れたてを直ぐに茹でると、旨さが違う。野趣溢れた甘みというか、口に運ぶ手が止まらなかった。
そして寅さん好きの弟は、他にも虎豆とともにさくら豆も一緒に育てていた(笑えた)。

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二位は、ニシンの切り込み。中学時代の友人、Tのお気に入りの居酒屋にあった一品。秋田のハタハタの飯寿司、鮭の飯寿しと共に、低温発酵で仕上がった魚の旨さは、呑み助を唸らせる。何度もため息ついて酒と共にいただいた。

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そして三位は、スープカレー。地元の人は、この美味さを知らない。バカにする者もいる。カレーの海に浮かぶ、大地の恵みを愛でながら、舌鼓を打つ。ワイルドだが、それぞれの味がそのまま楽しめるのがいい。

秋の風も吹きはじめた。買い物かごを持って、美味しいを探しにいこう。