2011年6月

梔子(クチナシ)


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梔子が匂ってくると、歌をつくらなければと思ってしまうのはなぜだろうか。煙雨のなか、不意に香ってくると思わず傘を上げて探してしまう。去年の秋にも、似たような歌を金木犀でつくっていた。



空のタンポポ


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アスファルトのすき間からタンポポが伸びていた。歳を重ねるにつれ故郷を思うことが多くなった。タンポポ、お前も都会生活が長いのか。題詠の「空」にタンポポを重ねたら、こんな歌ができた。



タンポポ


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タンポポは平和の象徴かもしれないと、この春しみじみ感じました。平凡なことがなんと愛おしいことでしょうか。タンポポで明るい歌を作ってみようと、タンポポばかり見ていたらこんな歌ができました。


アジフライ


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ハウス食品の落選歌。アジフライなるものに目がない。我が家の慎ましい夕食と親子の力関係など、五年ほど前の食事風景です。テーマである「家族と食」を描けた歌だと思ったのですが・・・。



夕暮れ


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リレー五行歌のテーマ「夕暮れ」で作りました。幼い頃の夕暮れは、なぜか強烈な色合いが瞼に残っています。引き止めても次々に帰っていく友達を見送って、いつも最後に家路についていました。