落葉の匂い
山を歩いていると、季節によって匂いが違うことに気づく。春の瑞々しい葉は色づき、新芽に養分を残し、役割を終えて散る。落葉の匂いが、昔嗅いだ祖母のような懐かしく心落ち着く香りがするのは、そんな一生を生きてきた穏やかさと重なるからだろうか。子どもの頃、落葉の山に飛び込んで、おもいっきり嗅いだあの匂い。芳しく湿った匂いは、いまも胸の中に残っている。目をつぶり息をゆっくりと吸えば、あの落葉の香りは鼻孔をすり抜け、脳を刺激する。記憶のなかの匂いは、きっと小さな小瓶に入って並べられている。
2011年11月25日 12:14 | カテゴリー: 歩キ眼デス
コメント
「きっと小さな小瓶に入って並べられている」
なんて素敵な表現でしょう!
香りや匂いの記憶をそんふうに感じられているのですね。
小瓶にはガラスかコルクの蓋があって、香りを嗅ぐとその蓋が開くのですね!
いいなぁ・・・そんな小瓶。売ってないかな。
記憶の小瓶。
ラベルには「落ち着く香り」とか「懐かしい香り」とか
その人にしか分からない魔法の小瓶があったらいいのに!
A)
香りの記憶は、実に不思議です。
電車に乗ろうとした、瞬間、鼻孔から脳へ〜
あの人の匂い!?と振り返る。
ポンと小瓶のフタが弾け、ワープしてしまうのです。
自分で開ける時と
開けられる時が・・・・
ウ〜〜ム、実に香りは、厄介なものです。
2011年11月25日 18:56 | かに
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