2013年5月

手考足思


IMGP3403.JPG

本を読んでいたらこんな言葉が出てきた。「手考足思」。「手で考え、足で思う」。なんかうれしくなるような言葉だ。じつは筑紫哲也氏の著書「旅の途中」のなかで紹介されていたのだが、もともとは陶芸家の河井寛次郎の著書名。頭だけでものを考えるのではなく、手で土をこね、足でろくろを蹴って作品を作っていく陶工のありようを述べている。思えば、昔の人はほとんど「手考足思」で暮らしていたわけで、知恵はこうした繰り返しの日々のなかから生まれてきたのだから、「まさに!」となる。鍬をおろす、絵を描く、料理を作る・・・そして歩く。何かを始めようとしたら、手と足に相談するのが良いのかもしれない。
これは「歩キ眼デス」や「吟行」にも通じるのではないかと、またまたうれしくなり、この言葉のもつ奥の深さをしばらく噛みしめてみようと思う。


IMGP3415.JPG

しかし不思議だ。好きな人からはいろんなことが繋がる。この本だって、敬愛している写真家星野道夫の名著「長い旅の途上」が伏線にあって、手を伸ばした本が、やはり好きな筑紫哲也だった。そしてこの本の中で、彼は無頼派といわれた本田靖春の全集をぜひ読みなさいといっている。
じつは無頼派にも、弱い。



梅雨入り


IMGP7178.JPG

もう梅雨入りだ。ちょっと早いのではないの?とお天気に文句を言いたくなる。聞けば、例年より10日も早いそうだ。爽やかな風が、もう北を目指して通り過ぎていったかと思うと、寂しさが残る。このどんよりとしたお天気を喜んでいるのは、池から顔を出しているカエルと日々色を増す紫陽花くらいだろうか。女性も肌の保湿性が高まるから、喜ばしいのかな。早い梅雨入りを調べると、明けるのも遅いというデータもあるそうだ。仕方がない。今年は雨と親しんで、歌を余計に作るとしよう。



IMGP7200.JPG



太宰府天満宮


IMGP3613.JPG
引率されているのは、ほとんどが外国人グループだ


霧島〜鹿児島〜博多〜歌会〜九博〜太宰府天満宮という、修学旅行並の過密スケジュールを何とかこなしたが、最後の太宰府天満宮あたりはキツかった。九州歌会の翌日なので、当然二日酔い気味。PMなんとやらの博多の空と同じで、頭もやや黄色く濁っているなあと思いながら鳥居を潜っていくと、太鼓橋あたりから聞こえてくる声のほとんどは外国語だ。北九州は外国人が多いと聞いていたが、韓国人や中国人グループが店を覗いたり、記念撮影をしながら移動している。なにか経済特区のような雰囲気だ。日本は「自然と歴史の観光立国」を目指すべき、と思っているので、そこにとても大きなエネルギーを感じた。もともと北九州は昔から交易が盛んな地なのだから、むしろ当然なのかもしれない。そして日本人もこんな輝きをもって、昔は外国の地を闊歩していたのだろう。



IMGP3593.JPG
太鼓橋辺りは、外国語が聞こえてもう海外旅行気分


P5260101.JPG
自然に溶け込んだ九博の外観の美しさ


昆虫天国


IMGP3569.JPG
倒木にヤマキマダラヒカゲが止まった


霧島山で、これほど多くの昆虫に出会えるとは思わなかった。登山口付近からは、蝉の声が聞こえる。声の主はエゾハルゼミ。本州ではもう少し涼しく鳴くのだが、お国が違うと声もやや低音なのか。蝉の声に混じって聞こえるのが、カッコウやウグイス。そして「テッペンカケタカ〜」とホトトギスの声が負けじと森の中に響く。


P5240040.JPG
エゾハルゼミの声に混じり、様々な鳥の声も響く照葉樹林


エゾハルゼミ.jpg
アサギマダラ−2.jpg
亡き弟が好きだった蝶、アサギマダラ。使者かしらん〜


いやはや、賑やかなこと。蝶も次々に飛んでくる。ミカドアゲハ、ヤマキマダラヒカゲ、そして美しく優雅に舞うアサギマダラ。この蝶の舞いを見ていると、もうこれ以上羽の開閉を遅くすると、落ちてしまうのではないかと思うほどゆったりで、天国にいるような気分になってくる。しばらくその意味のあるような舞いに見入った。


ハンミョウ.jpg
美しい甲虫ハンミョウ。関東ではなかなか見なくなった


しばらく下りていくと樹林帯が消え、足元を素早く移動していく虫がいる。目を凝らすと、なんとハンミョウ。瑠璃色の美しい甲虫で、ミチオシエの名前があるように、下りていく先でこちらを待っている。何年ぶりに見たことだろうか。ここは本当に、昆虫が濃いなあ〜とうれしくなりながら下山した。


韓国岳(からくにだけ)


IMGP3574.JPG


三浦さんの快挙を思い出し、気合いを何度も入れながら、山頂に続くキツくて長い階段を上っていた。色とりどりのミヤマキリシマに見惚れていたのは、一時間ほど前か。最後に段差のキツい階段が待っているとは・・・。おまけに外気は30度を超えているのだろう。白木の階段に額からの汗がポトポトと落ちる。もしかしたら熱中症になりかかっているかもしれない、と思いながらラスト500メートルを何とか登り切った。今年初の百名山(73座目)は、霧島山の最高峰、韓国岳(からくにだけ)1700メートル。


P5240035.JPG
IMGP3506.JPG
押すな押すなのミヤマキリシマ

IMGP3554.JPG

360度見渡せる山頂には、多くの登山者が待っていた。えびの高原からの楽なルートで登ってきた人たちだろう。標識の前では、年配者、カップル、中学生らしき子たちが記念撮影の順番待ちだ。見通しが好ければ、桜島や開聞岳まで見えるようだが、あいにくモヤがかかり遠くの山々は想像するしかない。一緒に登ってくれた山仲間のSさん、Hさんとお茶で乾杯し、三浦さんのヒマラヤ登頂も合わせて祝福した。


P5240091.jpg
下山後の楽しみは、宮崎県さんのマンゴーソフトだ


この面白い山名を調べると『山頂付近に草木が乏しいことから空虚の地すなわち空国(むなくに、からくに)あるいは虚国(からくに)と呼ばれるようになったという説がある。また、韓の国(朝鮮半島)まで見渡すことができるほど高く「韓国の見岳」と呼ばれたためとの説もあるが、実際には見えない』とある。


P5240098.jpg
よか女子の上に、満月たい!
焼酎したたか呑んで、くらり

三浦雄一郎さん


IMGP3441.JPG

そうだそうだ、忘れていた。もうすぐ三浦雄一郎さんがエベレストの頂上に達する頃だ。順調に行けばお昼頃、史上最高齢のエベレスト登頂の快挙となる。80才でまあ、そんなところに登らなくてもという人もいるだろう。しかし、目的を持って努力すれば叶うのだということを、彼は伝えようとしている。何とか無事に山頂を極め、その夢を叶えて欲しい。成功したら明日山仲間と一緒に韓国岳(からくにだけ)の山頂で、祝いの盃を上げよう。


ヒメ


IMGP3349.JPG
ヒメウツギ(姫空木)が散り始めると、そろそろ入梅


ヒメが頭につくと、植物では「小さい、可愛い」の意味をもつ。このヒメウツギも他のウツギに比べれば、ひと回り小さい。ヒメは漢字で「姫」。だからこの字をもらっている植物は、なにかしら情緒感がある。たとえば、ヒメオドリコソウ(姫踊子草)。思わず映画「踊り子」のうら若き頃の吉永小百合を思い浮かべたりするし、ヒメウキクサ(姫浮草)やヒメウスユキソウ(姫薄雪草)であれば、「大丈夫か?しっかりしろ〜」と、その小さな花に声をかけたくなる。そして極めつけは、このヒメイチゲ(姫一花)。小さいけど、侮れないかも。銀座のクラブにもありそうだし・・・。



オドリコソウ.jpg
春、空き地や河原に咲くヒメオドリコソウ


ヒメイチゲ.jpg
イチリンソウの仲間、ヒメイチゲ



IMGP6608.JPG
ニオイバンマツリの香りで、心にゆとりを


時間にゆとりがなくなってくると、髪の毛や爪の伸びが早いように感じる。それはずいぶん昔から感じていることで、忙しくなると決まって爪が気になり、イライラしている。しかし爪を切ると、いや、切り始めると落ち着いてくるのだから、心とカラダは良い関係にあるのかもしれないと、伸びた爪を切っている。


梅雨入り


IMGP3335.JPG

沖縄が梅雨入りした。花粉が終り、やっと爽やかな季節になって、さあ山登りだと計画を立て始めると、梅雨入り予想のニュースが流れる。関東地方も今月末には梅雨入りするのだろうか。人の想いとは別に、山も里も植物たちは、この雨を待っている。夏の前にしっかり吸水して、成長するためだ。
山で、雨に煙るお花畑を見るのもなかなか好いものだと思えてきたのは、最近のこと。登山者が少ないこともあるが、雲が多いことで光が押さえられ、撮影には悪くない。そして何より、ゆっくり花を見ながら歩いていると、こちらの乾いた器にも水が貯まっていく。


ニセアカシア


IMGP2974.JPG
に夢中になっているのは、クマバチかな?


札幌歌会の方から桜が咲きましたと、メールがあった。もうすぐ大通り公園の花壇には、北国らしい花々が咲き始め、リラの花も甘い香りを漂わせるのだろう。いま、そこに吹いている風をイメージすることができる・・・。
さて、こちらにだって、良い香りを放つ花がある。ニセアカシアだ。五月の風が、白いコロンのような房をくすぐると、ホロンとした甘い芳香が零れてくる。ニセアカシアは、マメ科の植物だから細い枝がよく伸び、緑から垂れ下がるように咲く花は白い藤のようだ。
風と香り。ニセアカシアの下にいると、誘惑の香りに酔いそうになる。


初夏は白い花


IMGP9666.JPG.jpeg
エゴの名がつくも下向きの花

2131864.jpg
水のそばが好き。だからミズキ



黄色い花が終わると、初夏は白い花だ。ハルジョオン、ガウラ、テッセン、夏蜜柑。木に目をやれば、エゴノキの花が散りはじめて、ミズキの花が白蝶のごとく深い緑に止まっていて涼しげだ。ウツギも咲き始めたし、ヤマボウシも控えている。こんな歌がホイっと出来た。


            ミズキの花は
            空を見て
            エゴノキの花は  
            うつむき加減
            初夏 白い花のいろいろ


リンゴ風呂


IMGP3227.JPG

そう。ここへ来たらまずは、このリンゴ風呂。なぜかいつも一番乗りで、どういうわけか最後まで一人。食事までの30分、ゆったり、のんびりと浸かった。こんなことをいうと義母には悪いが、中棚荘で食事と聞くと「おっ、リンゴ風呂に入れるぞ」と、まずはこの湯船を思う。
風呂場の造りが面白い。まず脱衣所と風呂の間に境がない。畳の上で服を脱ぎ、篭の中にポンと入れて、そのまま風呂場へと向かう。湯船は二つあって、一つがリンゴ風呂だ。30個ほどのリンゴが湯から顔を出し、こちらを見上げている。湯につかると、爽やかな香りがフワッと迎えてくれる。贅沢な一瞬だ。リンゴをかき集めたり、匂いを嗅いだり、しばらくリンゴと遊ぶ。一個にかぶりついて、歯形を残してやろうかしらとイタズラを思いつくが、そのまま食べてしまいそうなので、止めることにする。

外に出ると緑に囲まれた湯船があって、竹筒から湯がトボトボと注がれている。冬場であれば、周辺の山々がくっきりと見えるはずだ。湯の温度は、熱くなく温くもない。すっかり丸みを帯びてしまった石造りの湯船に体を伸ばすと、いよいよ緊張のヒモがぷつんと切れる。


IMGP3204.JPG
ここを通って


IMGP3205.JPG
ここを上がって


IMGP3210.JPG
こんな内風呂があって


IMGP3216.JPG
露天風呂がある


IMGP3244.JPG
おまけに自然にも優しい〜♬


中棚荘


IMGP3302.JPG
中棚荘の裏手に廻ると、ここにも野の花が



義母の法要が終わって「中棚荘」という宿で食事をした。ネットには信州小諸・島崎藤村の宿と紹介されている。訪れるのは三度目なので、まずは庭手に続く小径を散策する。シジュウカラの声が木々に響く。都内より半月ほど季節が遅れているのだろうか。ヤマブキやミズキの花がまだ咲いている。ヤギがいたり鶏が放し飼いにされて、ノンビリした空気に包まれている。木漏れ日の下でじっとしていると、とろけそうな眩しさだ。


IMGP3202.JPG
藤村はなかなかの男前です


宿へ戻ると、壁やちょっとしたテーブルに山野草がさりげなく飾られ、文人の愛した静かなたたずまいが伝わってくる。藤村の頃から、時間が止まっているような感覚。作務衣を着たスタッフの動きは宿に溶け込んでいるし、目を伏せるような静かな挨拶には、もてなしの心遣いを感じる。いつかここで歌会を開いてみたいと思ってから、もう四年が経っている。


IMGP3261.JPG
IMGP3275.JPG
IMGP3172.JPG
これはアマドコロという春の野草


七回忌


IMGP3142.JPG

小諸駅から車で10分くらいの山の中腹に、義母の眠る墓がある。濃い緑に囲まれているが、光は届くので、夜になれば星明かりも見えるはずだ。信州の自然の中で一生を過ごした人だから、ここはきっと眠り心地が良いと思う。まるで別荘みたいですねと、声をかけたらどんな返事が返ってくるのだろう。御陰さまでとあの笑顔を浮かべるかもしれない。そういえば晩年の義母は、ここまでの坂道を上れなかった。
二才の子は、背負子に担がれて上がってきて、大人たちの行動をじっと見ていた。この子がやがて成人する頃、誰かが登れなくなって、誰かが送られていくのだろう。


IMGP3127.JPG
ツツジと


IMGP3128.JPG
ヒトリシズカと


IMGP3134.JPG
ヤマブキの咲く道を登っていく


ハクウンボク(白雲木)


咲いているのは枝先だけ。もう枯れはじめています



下を向いて咲いているし、エゴノキだろうか、でも花が一列だし、雄しべの色が違うし、何といっても葉っぱが丸くてデカイ。チラ見しながら、毎年通り過ぎていた。そこで徹底的に調べると、ありました。ハクウンボク。やはりエゴノキの仲間だ。白い小花が鈴なりに咲いている姿を、空にたなびく白雲に例えて、白雲木。なるほど〜、そして英語名もなかなか良い。
Fragrant Snow Bell。香りは、ライラックに近いだろうか。


カラスノエンドウ


IMGP2862.JPG

知らなかった。カラスノエンドウの鞘豆が食べられるとは。それも結構イケルらしい。あまりにもアチコチで見かけるし、密生しているし、食べられるという話を聞いたことがなかった。調べると「春先の柔らかな若芽と花の部分を摘んで、生のまま天ぷらにするとマメ科特有の風味がして美味しい」とある。豆好きとしては、来春は、いち早く食べなければ・・・。


虫えい


IMGP2827.JPG

ジェジェ!?  木の実から葉っぱが吹き出している。周りの枝の実からも、若葉がニョキニョキと出ている。葉っぱの上に実をのせる「花筏(ハナイカダ)」を初めて見た時も驚いたが、今回もそれに匹敵するビックリだ。こんな発見は、トーゼン権師匠に報告する。鼻息を荒くして、写真をメールすると、ジェジェジェ!の解答が送られてきた。犯人は「クリタマバチ」。
なんと、蜂の卵が産みつけられた新芽であるという。さらに調べてみると、
「クリタマバチはクリの新芽に産卵し、4月上・中旬の発芽期に芽は異常に肥大して、赤みをおびた虫コブができます。そして新梢の発育が止まり、樹勢が弱くなり収量が減ります」とある。
この新芽部分の変形した玉状の瘤を「虫えい(虫瘤)」というらしい。青虫などの体に卵を産みつける肉食系の蜂は知っていたが、こうした草食系の蜂までいるとは、昆虫の方が先駆者というか、先輩なのだと感心した。しかしそれにしてもである。


IMGP2828.JPG
写真をクリックすると、ファンタスティックなアートです


東大散歩


P5040006.JPG
元々は加賀藩前田家の領地。池の形が「心」という字をかたどっ
ていることから、夏目漱石の小説「三四郎」以来、そう呼ばれる


ゴールデンウィークの連休中に山に登ろうと毎年意気込むのだが、あまりの人の多さに意気消沈し、静かな都内を歩くことにしている。今年は、東大本郷キャンパスを選んで、静かな散策を楽しんだ。以前、駒場キャンパスを歩いたことがある。強く印象に残っているのは、アメリカンフットボールの学生らの姿が、格好良く映ったことだった。あの大きさと動きは、高校時代から鍛え上げてきたのだと想像した。とすれば、文武両道の若者たち、つまりモノが違う・・・。デカイ体に爽やかな笑顔。どこでもフリーパスだろうなあと羨ましく思ったのを覚えている。

さて、こちらは歴史ある本郷キャンパス。お上りさん気分でキャンパス内の地図を見ながら、各学部をゆっくりと歩く。入って一番に驚いたのは、巨木の数が多いことだった。とにかく樹々の中に建物がある。
大きな銀杏に誘われて医学部の庭に入っていくと、白衣の学生が行き来していた。連休は関係ないのかな。レンガの建物に白衣と緑がよくマッチしていて、ポツンと取り残されたような懐かしい光景だ。自転車が多いのは、広い構内を移動するためなのだろうか。

傷跡も生々しい安田講堂、意外に大きな三四郎池。静かなキャンパスを歩いていくと、歴史や文学のジオラマの中にいるのだなあと実感した。


IMGP2923.JPG医学部の庭には、自転車が並んでいる


IMGP2926.JPG
アチコチで本を呼んでいる若者に出会った


P5040023.jpg
正門の石材にはおびただしい傷跡が残っている安田講堂


IMGP2955.JPG
芝生のサッカー場では、試合が行われていた



雨上がり


IMGP2891.JPG

雨が上がったので外へ出ると、冷気を感じるほどの寒さ。めげずにいつものコースを歩き始める。忘れそうな名前「セロトニン」を唱えながらしばらく歩くと、強い花の香りがしてくる。あっという間に花をつけたハゴロモジャスミンだ。ゴソッと咲いた房状のかたまりから、雨上がりのせいかドンと衝撃的な香り。たぶんアササンコースの花のなかでは、一番強い香りかもしれない。これからウツギやバンマツリの花も咲きはじめる。


IMGP2883.JPG
IMGP2881.JPG


虫たち



P4290094.JPG
ミズキの花に夢中のコガネムシ


花と緑に包まれた森には、いろんな虫たちも集まってくる。じっくり見たいが、動きが早かったり、危なそうな場合には、レンズを接写にしてとりあえず撮る。そして後から拡大して、オ〜と驚く。生態を調べると意外な発見があったりして、これがなかなか楽しい。下のカゲロウだって、ウスバカチャンなんて呼んでいたら、調べるとモンカゲロウという立派な名前があって、これは失礼となった。昆虫は拡大してみる機会が少ないから、顔をアップで見るとまずはビックリする。


IMGP2817.JPG
眼が大きくて意外に可愛いモンカゲロウ


IMGP2700.JPG
1センチにも満たないクサキリの赤ちゃん?