2016年1月

土俵の外


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後目争いが、いよいよ面白くなってきた。と言っても相撲のお話。現理事長の八角(元横綱北勝海)も辛い立場だろう。兄貴分の九重親方(元横綱・千代の富士)から、「おい、何とか俺を理事にせい」とすごまれ、理事長権限で、協会の最高決定機関ともいえる評議員会の新しいメンバーに、自身と同じ高砂一門の九重を推薦したところ、「それ、おかしいだろう!」と協会No3の貴乃花(元横綱)が猛反発した。

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結局、全親方衆が集う昨日の「年寄総会」で白紙に戻され、軍配は貴乃花に。これで三月の理事長改選では貴乃花親方を推す声がさらに高まり、八角も油断出来なくなってきた。相撲協会の裏側というのは、結構ドロドロしていて面白い。週刊現代は、やくざ闘争よりこちらを扱えばいいのにと思う。

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あの元横綱・千代の富士(九重)が、親方衆から嫌われている事実を伝え、派閥争いを続けている各一門の親方を写真入りで、相関図にして載せる。怖い顔の親方が多いから「お〜〜」となるはず。誰か作ってくれないかな〜。

なんか、政界のドタバタにも重なる・・・。

当たりました


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ジャ〜ン! 車が当たりました〜 \^o^/
トヨタのヴィッツです。信じられません、でも夢ではないのです。

なんて強運の持ち主でしょう〜・・・・・・権師匠は。
そうです。当選したのは、じつは権師匠。

年明けに師匠から「びっくり、ぽん・ポン!!!」のメールを受けとった。 

おはよう!
ウソの様なビックリぽんな話!!!
昨日、車にあたった・・・・・が・・・である。
つまり、車が当たったらしいのだ。
今、手続き中ではあるが、まあ間違いなく懸賞でトヨタのビッツが当たったのだ!?まあ、この現実感の無さ、また記憶障害かと思えるこの気持ち悪さ・・・どうなの???
後日、報告します。

とまあ、その後の連絡が来なかったので問い合わせると、無事手続きが終わったと、この写真と当選メールが届いたというわけ。


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でもね、驚かないのだ。彼がいかに強運を持っているかは、若い頃から知っているから。最初は驚いていたけど、慣れてしまった。師匠は強運で、こちらは弱運。引きの強さは天下一品、神様は平等ではないと学んだ。

しかししかし、師匠は病をひとつ持っている。一過性全健忘という訳のわからぬ不思議な病。少し前からの記憶がある日突然消えてしまうのだ。もう再発はしないと診断されていたのに再び起きてしまい、精密検査をすること約二ヶ月。あらゆる検査を続けていた。そして最後の心臓の検査で驚くことが判明!なんと、心臓に穴があいていたというのだ。「心室中隔欠損症」。血液が穴から溢れている・・・オソロシイ・・・。偶然の発見で、これは記憶喪失とは関係ないようだ。しばらくは様子を見ることになって、年末にようやく退院。

そして、有馬記念、宝くじを当てて、そして今度の自動車当選。
ドラマのストリーにだってないような話・・・。

師匠の結びの言葉は、こうだ。
「これで、ほぼ厄ばらい出来ただろうネ!」

あっちゃ〜

博多祇園山笠


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高さ10メートル以上の飾り山笠


博多山笠を知ったのは、長谷川法世の漫画「博多っ子純情」だろう。なんで褌(締め込み)をして街を走らなければならないのかと思った。テレビでは祭りの時期、必ずこの櫛田神社を一周していくシーンを映し出す。なんであんなに熱病の如く、男たちは祭りの前からソワソワし始めるのだろう。漫画の主人公は「山笠があるけん、博多に帰ってくるとたい」と言っていた。きっと博多弁と締め込みが、男たちの益荒男ぶりを高めてしまうのだろう。


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この牛さんの向こうで追い山笠のクライマックスを迎える


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明日、大きなニュースが待っているぞ〜 ^o^^o^^o^

雪の日(2)


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一階のカフェからMさんの病室に戻り、そこでまたシュークリームを食べながら雑談。外の雪を見ていても焦る気持ちが起きてこない。こんな良い時間を過ごせたのだから、まあなんとかなるだろうと高を括った。

空港には早目に行き、搭乗カウンターで運行の状況を確認。定刻の便よりも一つ早い便に空きがあるのでどうかと聞かれたので、変更のお願いをする。こんな時は泰然自若、棚からボタモチ、急いては事を仕損じる・・・と、オニギリを食べながら待合室で余裕の相撲観戦。その間、何度か遅延のアナウンスが流れる。

いよいよ琴奨菊の一番が近づいてくる。琴奨菊は福岡出身のお相撲さんだから、大型ヴィジョンの前はものすごい人の数だ。そして琴奨菊が勝つと、大歓声と拍手が起こる。いやはや、これはスゴい。こちらも拍手、パチパチパチ・・・不意にアナウンスが流れ、シーンと静まり返る。

「到着を予定していました***便は、福岡空港の天候の回復が見込めないため羽田空港に・・・・欠航いたします」。

「ウォ〜」という声がして、数百人が係員の前に殺到。欠航便の人は、まずキャンセル手続きを終え、その後どうするかは各自が判断する。「そうか、一便早めたのがまずかった・・・」。定刻の便が二つほど前に飛んでいった・・・あとの祭り、後悔先に立たず、棚から冷や水・・・。その後も到着便の遅れや整備や準備に手間取り、家に着いたのは零時を過ぎていた。

まあ、こんな事は人生にはよくあること。
さっさと忘れまひょ、と新次郎になるのであった。


雪の日


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病院が変わっていく。この広くて明るいエントランスが、歌友のMさんが入院されている福岡の病院のエントランスだ。受付がポンと一つでシンプル。開放感のある病院にビックリ、まるでホテルみたいだ。

雪の降る外を見ながら、パンケーキを食べ、三時間もお喋りをしてしまった。本当に癌で患っているのかしらん?と思うほど、Mさんはいつもお元気で、そしてポジティブだ。苦しんでいる方の心に寄りそい、受け入れるように話を聞くから、誰もが心を開き、母さんのようにMさんを慕う。博多の寂聴さんだな。途中母を重ねてしまい、熱いものが込み上がる。人を思いやり、人の話をきちんと聞くということの大切さ。とても良い時間を過ごすことができた。

ところが外の雪、この後とんでもない悪さをする・・・・


古今亭菊之丞


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15分前には半分以上が埋まっていた


昨夜は神楽坂で古今亭菊之丞の独演会。年四回の開催で、もう37回目を数える。友人のYちゃんからいい噺家がいると聞いて、この独演会に通い始めた。二つ目から真打ちになったばかりだから、もうずいぶんになる。今年の正月は上野の鈴本演芸場ではトリを取ることができましたと上機嫌だった。贔屓になる楽しみというのがあって、落語であればこの菊之丞。講談であれば神田織音。ドンドン上手くなっていく姿を観ていくというのは、じつに良いものだ。菊之丞なんかは、このままいくとトップまで駆け上がるのではないかと期待を寄せている。


かくれんぼ


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お姉ちゃんには小さな弟が二人。武蔵野公園の枯れたアシ原でカクレンボをして遊んでいる。そんなところに隠れていてもすぐ見つかっちゃうでしょう。優しいお姉ちゃんだ。

ふと思い出した。
葦(よし)なのか、葦(あし)なのか。漢字はまったく同じだ。


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こんな歌が詠まれている。

よしあしの 中を流れて 清水哉 (仙厓和尚)

すぐ近くを流れる野川は、葦葦を流れて来たかのような美しい清水だ。



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武蔵野公演で凧を揚げている女性がいた。周りには誰もいない。一人で洋型のカイトという種類の凧を自由に操っている。不思議な光景だった。なぜ一人で凧を!?・・・と思わず笑みが浮かんだ。凧の動きに合わせて動く。下げている黒い大きなバッグも一緒に・・・。


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子供の頃、父が作った凧を母と揚げた記憶がある。エプロン姿の母が凧をもち、私が号令をかけて糸を持って走る・・・。
凧は上がらず引きずられる。何度かそれを繰り返していると、見かねた父が出てきて、新聞紙を細長く切って凧の両下に貼付けるといいと言った。さてその凧は上がったのか、なぜかその先を覚えていない。


武蔵野を吟行


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日曜の雪で、吟行歌会の話が一日遅れになった。キャンセルと参加者がほぼ同数の8人というビックリの事態になったけれど、お天気とコースに恵まれいつも以上に楽しい歌会になった。

武蔵野公園は、国分寺まで続くはけ(段丘崖)に沿った広い谷間にある。水の美しい野川が流れ、公園には桜や楓などが至る所に樹が植えられていて、武蔵野の面影がたっぷりだ。


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入口そばの紅梅とロウバイの花が咲き始めて、ほんのり漂う甘い香りは歌心を刺激する。枯葉の道を進むと「くじら山」のある広場に出た。標高15メートルを登って記念撮影。枯れた葦原を歩き、一人で凧揚げをしているご婦人を眺めて、これから餅つきをするという市の職員と歓談。誰かが、五行歌と吟行をしかりと教えている (・・;)


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公園を抜け、はけの道を通って「はけの森美術館」に向う。カフェのシュークリーム派と美術館の孫一派の二つに別れる(カフェが一杯で全員が入れなかった)。それぞれの時間を楽しんで、会場の角川会館へ。
こんな歌が生まれた。

女子高生も
野球少年も
膝を高く
走ってる
私は心で走るんだ  Fさん

楓の羽根
跳ばそ
春へ
未来へ
駆け出す兆しだ   Kさん


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落葉の海
波を
カサカサ蹴飛ばしたら
潜ってた
ドングリがこんにちは  Kさん

ながめていては
見えないものがある
しっかり
みつめよう
残りの人生     Nさん

山碧木はこんな歌

冬空を泳ぐ
くじらの小山
童たちを背に乗せて
こんもり
のんびり      

第二部の即詠(心の吟行と命名)が好評。魔法瓶を見つめて、さっと歌をつくれば、多くの人が想い出の水筒を詠んだ。そうか・・・水筒は家族の一員だったのだなあ〜。


雪を待つ人


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朝から雨に変わり、樹々を飾った雪が融けていく


雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう〜♬ 
夜中、窓の外を見ていたら山下達郎の歌が耳に響いた。天気予報通り、雨は雪に変わった。ふいの静けさというのは気になるもので、何度かカーテンを開けては外を見た。東京の生活が長くなると、いつの間にか雪を待つ人になっている。きっと雪の記憶を取り戻そうとしているのかもしれない。


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早起きしたのは誰だろう


さっきの昔、遠い日の昨日


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セグロセキレイが前を歩く。尾羽を上げ下げしながらなかなかの早足だ。ときどき止まっては、こちらを警戒した目で見ている。おまえとは何処かでも会っているような気がするねえ・・・他にはヒヨ、ムクドリ、シジュウカラ、スズメ・・・朝は賑やかだ。神田川ではカモが泳いでいる。

さっき正月だったと思ったら、なんともう15日。早くも1/24が終わった。
ついさっきの昔、遠い日の昨日・・・そんなことを思いながら、歌を探している。


最近のビックリ!



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こんなイキモノがまだいるんですねえ。名前はサルバ。スケルトンなのでクラゲの仲間と思っていたら、ホヤに近い原索動物で世界中の海に生息しているとか。最大で2メートル。最近、越前カニ漁の網によくかかるらしく、漁師を泣かせているそうです。

ではここでサルバクイズ!

Q−1
サルバを専門に獲る漁師の名前は?

Q-2
彼らとの別れの挨拶は?



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Q−1・・・アダモ(サルバトールアダモ) Q−2・・・サルバ我が友


暖冬(3)


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暖冬で野菜農家は悲鳴を上げているらしい。冬野菜がグングン成長するので、スーパーにドンドン出さなければならない。当然、価格も割安になるから、消費者は助かる。しかしこれで良いのだろうかと考えてしまう。
太い大きなふろふき大根を眺めては、感動もいまひとつなり。


串田孫一


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「串田孫一」と「はけの森美術館」が重なった。それにパティシエの小嶋るみさんのお店が美術館のなかにオープンしたというのだから、これはもう行くしかない。美術館は武蔵小金井駅から徒歩10分。はけを下りていった住宅街の中にひっそりとあった。
美術館は画家中村研一氏のアトリエを小金井市が譲り受け、現在は市民の芸術文化活動の拠点になっている。


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ひょいと裏手を覗くと小嶋さんのお店「オープンミトンカフェ」があった。まず美術館に入って串田孫一の作品を見ていく。初期の頃の油絵から始まり、雑誌「山のパンセ」の表紙を飾った版画が並ぶ。版画家の畦地梅太郎を思わせるユニークでのんびりとしたタッチが心を和らげる。あ〜昭和の時間が戻ってくる・・・人の少ない館内に温かな空気が広がっていく。二階には多くの著書が紹介されていた。山の文芸誌「アルプ」や「山のパンセ」に目を通すと、山の日々や仲間たちとの交流が描かれていて、羨ましくなってしまう。そこの仲間に加えてもらいたいという衝動・・・


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しばらくすると串田氏を囲んで音楽を楽しんだと言う小金井市民オーケストラのメンバー三人による室内演奏が始まった。フルート、チェロ、ヴァイオリンの美しい音が穏やか午後の館内に響いていく。まあ、なんと良い日に訪れたこと。
そして小嶋さんのこのケーキセット。

武蔵野、はけ、美術と音楽、ケーキとお茶、武蔵野公園の散策。そして夕日・・・こんな幸せな冬の午後は、そうはない・・・.


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不可逆的


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先日の「慰安婦問題の日韓合意」のときに使われていた言葉がこの「不可逆的」。『国交正常化のための「不可逆的な解決」となるのか』と表現されていたが、暖冬も温暖化の影響だとしたら、こちらも「不可逆的」だ。つまり元に戻ることができない、ということになる。ゆっくりと動きだしているが、いつか加速するかもしれない。そのときは「的」がとられて「不可逆」となる。

ロウバイが咲き始めている。例年よりいくぶん早いようで、
思わず「・・・・」(^^;。


暖冬(2)


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ヒヨドリを撮ったら桜の芽がいく分膨らんでいるのに気がついた


暖冬の影響で各地のスキー場は苦戦しているようだ。人口の雪を降らせてもすぐに解けていくので、リフトを動かせないという。韓国では雪祭りや氷祭りが中止になっていると聞くし、札幌の雪祭りは大丈夫だろうか。
北国の人間にとって雪の少ない冬というのは、なんとも落ち着かない。


PC206282.JPGのサムネール画像

宝島社



お〜、今年はこう来ましたか・・・
しばしこの大型の新聞広告を眺めて、沈思黙考。
毎年、正月の楽しみは箱根駅伝とこの宝島社の30段のカラー新聞広告だ。

まるで樹木希林が望み、話しているかのようなコピー、そして図柄はミレイの名作「オフィーリア」だ。花まで忠実に流れて・・・笑いのあとにやってくる、「死」という課題。死生観に向きあわなくてはならない。
ミレイの展覧会でこの絵のホルダーを買っていたので、このビジュアルには驚いた。希林さんの恍惚とした表情は、死に向う幸福感に溢れ、キャッチフレーズの意味性を深めている。

しかしまあ、何というキャッチだろうか。「死ぬときぐらい 好きにさせてよ」。
生きることが大変な時代だから、せめて死ぬときくらい自由にさせてほしい。いやそうではない。いかに生きるかは、いかに死ぬかにつながっている。そう解釈した方がいい。
「断捨離」「おひとり様」という流行語が生まれたのも、生きることに向きあっていこうという時代の空気からだ。

それにしても宝島社は、スゴい。出版業界は右肩下がりと聞いているけれど、どっこい頑張っているぞ!の熱いメッセージがズドーンと届いた。

訳あって、読んでいなかった人のために。

「死ぬときぐらい
 好きにさせてよ」

人は必ず死ぬというのに。
長生きを叶える技術ばかりが進化して
なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
死を疎むことなく、死を焦ることなく。
ひとつひとつの欲を手放して、
身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
それが、私の最後の欲なのです。


暖冬


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暖かいですね〜が、挨拶で交わされている。どうしたもんか。4月上旬の気温だという。新宿御苑の年間パスポートを購入したY君は「苑内では、もう梅がいくつか咲いていました」と教えてくれた。桜の早咲きはときどきあるらしいが、梅は珍しいという。アササンコースでも沈丁花が綻び始めていた。
ウ〜ン、冬のない春なんて・・・・ゴムの緩い花柄パンツだ。

正月は健康によくない


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明けましておめでとうございます。三ヶ日きれいな空が広がった東京は静かで、そして暖かく外国に来ているような街に変わっていました。今日からまた喧噪を取り戻して普段着の東京になるのでしょう。

「正月は健康によくない」と友人Yさんの放った一言をよく覚えている。
料理は糖分、塩分の高いおせちがずらりと並び、つい昼間から酒を飲んでも許されてしまい、テレビの前に座っていると頭も体も使わずつい運動不足になりがちで、お笑い芸人らと一緒にケラケラと笑っていれば顔の締まりも緩くなっていく・・・。

こんなことではイカ〜ン!と立ち上がって、アルキメを開始。神社を二つほどを回って参拝をし、新宿まで足を伸ばすと、いつの間にやらユニクロでウルトラライトダウンベストなるものを購入していた(じつはバーゲンのチラシをしっかり覚えていたのだ)。
これは行動をうながすようなウエアで、あったかいし、優れもの〜(^^♪ 

というわけで、今年もよろしくお願いいたします。


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おみくじには「凶」も入っているらしい〜