2012年1月

カクレンボ


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キミ〜!何やってるの、木影に隠れてカクレンボかい。先々週の雪の時に、誰かに作ってもらったんだろう〜。なに?溶けてしまわないように木の影に隠れて、ジッとしてる。なるほど、ちょっと背をかがめて、手を小さく合わせたりして、な〜んか可愛いじゃない(^^♪ 。キミの雪、日本海側に舞い降りれば、ここで身を小さくしなくても良かったのにね。影は動くから移動するんだぞ〜〜。


5時間53分


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「みなさん、おはようございます」全豪オープン男子決勝、5時間53分を戦い抜いて栄光を手にしたジョコビッチの優勝インタビューの第一声だった。疲れ果てた後のなんと爽やかでユーモア溢れた言葉だろう。まず彼は敗者となったナダルを誉め讃えた。「二人が勝者になることはできない。彼は勝者に値する選手だ。また来年ここに帰って彼と戦いたい」と続けた。一方負けたナダルは胸を張りながら「素晴らしいショーになった。結果は受け入れる以外ない」と言った。体力ばかりでなく、戦略やメンタル面、そして話し方も超一流の両選手だった。そういえば、最近のトップアスリートのインタビューの落ち着いた話し方は一流選手特有のものだろうか。ゴルファーの石川遼やサッカーの長谷部や長友らがそうだし、最近活躍している中学生の女子ジャンパーやフィギアスケート、卓球選手たちなどの大人顔負けのしっかりした話し方がそうだ。自分と真摯に向きあうような穏やかな話し方は、トップアスリートとして必なのだろうか。見習わなければいけません。
まあ、それにしても行き詰まる試合〜観ている方も疲れました・・・。



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粘る


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そして勝利


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四大大会の最長試合記録


ダイアモンド富士


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西日暮里から見える富士山の前にビルができるという


今朝は氷点下になるというので、氷った池を見に行こうかと思ったが、止めた。歩き始めれば温かくなることは分かっていても、陽射しが当たらない外を見ていると気持ちが萎えてしまった。諦めてテレビをつけると、富士山の真上に夕日が沈む「ダイアモンド富士」が話題になっている。去年は都庁に上がって瞬間を待ったが、雲が多くてダメだった。都内にある富士見坂は全部で16カ所。ただし見えるのは、西日暮里駅の南側にある「富士見坂」だけ。しかしここも近々ビルが眺望を塞いでしまうという。あ〜江戸時代にタイムスリップして、広々としたお江戸のあちこちから富士を眺めてみたい。

ダイアモンド富士は、観測場所によって日付が変わる。詳しくはここで。


ツワブキ(石蕗)


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いくたびか  時雨のあめの かかりたる  石蕗の花も  つひに終はりぬ
と斎藤茂吉が歌にしていますが、日の当たらぬ公園の片隅では、まだひっそりとツワブキが咲いています。葉にツヤ(艶)があり、蕗に似ているので艶葉蕗(つやばぶき)、そこから名前がついたとか。黄色い花なのに、なにか物悲しく見えるのは、この寒さのなか日陰で咲いているからでしょうか。


ああ〜錦織選手、残念でした。全英、全仏に期待しましょう。

寒気に歓喜を


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日本列島を冬型の強い寒気が居座っているらしく、ここ数日寒さが厳しい。しかし南半球は真夏。オーストラリアでは、テニス界の新星、錦織(にしこり)圭選手がベスト4に向けて、もうすぐ熱い戦いをスタートさせる。久々に現れたスーパースターだが、実に粘り強くクレバーな試合運びをする。一昨日の対戦相手はひと回り大きいランキング6位の選手だったが、弁慶と牛若丸を想像させるような戦い振りで、ついにフルセットの末打ち負かした。この戦いぶりは、観る者を魅了させ地元の新聞も大きく取り上げた。さて寒気居座る日本列島に、歓喜するような勝利を呼び起こすだろうか!
ワクワクします。テレビの前で応援しましょう。

雪溶ける


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期待したより積もらなかったね


不思議です。ふだん何気なく見ている景色や自然が、雪によってこんなに冴え冴えと浮き立ち、輝いて見えるとは。それは雪の白、白の力。どの色や形も印象的に映し出します。しかし都会は、白いキャンバス地から顔を出すモノトーンのような景色にはなかなかなりません。都会の脆弱さを現すかのように。


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もう沈丁花の芽がついていたんですね


松本幸四郎


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週末、このブログでおなじみの権ちゃんが東京へ歌舞伎を観に来るというのでお伴をさせてもらった。権夫婦は大の歌舞伎好きで、新幹線を使って年何回か群馬からやってくる。この日は伝統歌舞伎保存会の研修発表会なるもので、国立劇場の大ホールに入ると客席のほとんどは埋まっていた。この会の主旨は「伝統的な歌舞伎の保存とその振興」が目的で、配役には若手実力派が勢揃いしている。さてオープニング。雪のなか手前花道を番傘をさし、高下駄をゆっくりあげて進むのは松本幸四郎だ。一斉に「高麗屋」の声がかかる。好い男になったねえ〜。立ち姿、表情、声どれをとってもほれぼれとする。
思えば、幸四郎がまだ市川染五郎と名乗っていた頃、「野バラ咲く道」というフォークソングを歌っていた。仲の良い友人とこの歌をよく歌っていたのだが、染五郎はすでに格好良かった。そして同じ時代を歩いて来たのだが、まあなんとこちらは大きな男になったのだろう。今回の演目の監修は幸四郎によるものだが、その姿から歌舞伎界を背負っていくという気概と風格が滲み出ていた。よ〜高麗屋!


初雪に咲く花


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東京に初雪が舞っています。いましたかな。積もればどこかを撮ろうと待ち構えていたのですが、気温が下がらないせいか、雨に変わりました。
さてこの寒さのなか、公園の片隅に花を咲かせている植物がふたつ。よく探せばあるものです。上はイヌホオズキ。調べるとやはりナス科、葉っぱに小さな波状の鋸歯があります。6、7ミリの小さな花です。そしてもう一つが、ユキヤナギではないか、と写真を見た権師匠は判断しました。花の様子はそっくりですが、果たしてこの時期に咲くのだろうか!?疑問は残りますが、葉も落ちずにまだ残っています。


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放射能汚染


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先日の日曜日に衝撃的な番組があった。NHKスペシャル「知られざる放射能汚染〜海からの緊急報告〜」だ。原発事故以降、海の汚染がどうなっているかを調査した報告だった。その内容はショッキングなもので、憤りを感じずにはいられないものだった。蓄積したセシウムは食物連鎖を繰り返しながら海底に堆積している。また関東平野に舞い落ちたセシウムは、水の流れとともに湖や河口付近に集まり堆積している。写真は一昨年、赤城山中腹から大沼を撮影したものだが、ここに生息するワカサギから昨年八月、640ベクレルという放射性セシウムが検出された。原因は湖底に堆積する泥の中の高濃度のセシウムだった。流れ出る川が1本しかないため堆積が進んでいるのだ。また東京湾に流れ込む江戸川や荒川河口付近は、原発周辺に匹敵するくらいの汚染状況だった。今後ゆっくりと東京湾の汚染が進んでいき、最大になるのは二年二ヶ月後と予測していた。屋形船はどうなるのか。ハゼの天ぷらは食べられるのか。「江戸前」の三文字は、消えていくのかもしれない。



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歌会の先輩である福岡のTさんから写真が送られてきました。昨年の11月の反原発デモで「げん×」のポスターを縮小プリントして、仲間の方々と首にかけて歩いたそうです。ちょっとうれしいニュースでした。


冬桜


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「冬桜風に漉かされ色淡く」。10度を切る寒さのなか、冬桜が健気に花をつけていました。気がついたのは12月中旬、公園の隅で梅のようにポツポツと花をつけ始めました。えっ、好きで咲いているわけじゃない!?人間が買ってに品種改良をしたんだ! そうだよねえ、薄い和紙のような花びらが寒そうだ。「寒さゆえ散るを失い冬桜」。もうすぐ大寒ですね。



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スズランエリカ


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おもわず耳を傾けてしまいそうな名前の花を見つけました。スズランエリカ。「鈴蘭+エリカ」、なるほど枝先にスズランのような花を三つつけています。名前は聞くけどその姿はよく知らない。エリカはそんな花のひとつでした。初めて目にしたとき、イメージとはまるで違ったので驚いた記憶があります。実のような花と茎が木質系だったことに。聞くと見るとでは大違いです!
でもエリカというネーミング、いいですよね。なんか異国情緒があって。
エリカの花が散るときは〜♬、つい歌ってしまいます。

美術館巡り


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週末は、美術館巡りをした。まずは最近よく足を運ぶ山種美術館。ここはいつも展示される数が少ないので、ゆっくり鑑賞できる。展示されていたのは、戦前から戦後の代表的な日本画を集めた「ザ・ベスト・オブ・山種コレクション」。印象的だったのが速水御舟の「炎舞」。もう一度描けといわれても二度と描けないと御舟が言ったように、人の魂をあらわしているのか、その炎は、見る者を吸い込んでいくようなめくるめく情念の赤だった。



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次に足を運んだのが歌会の先輩Iさんの「つれづれ3人展」。歌・書・絵でまとめたIさん作品は、お人柄が感じられる味わい深いものだった。とくに書き文字が勉強になった。



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そして昨日は、横浜そごう美術館「後藤純男展」。カレンダーの仕事で後藤氏の作品の素晴らしさを知った。氏の絵はスケールもさることながら、サイズがとにかく大きい。今回の最大のものは左右14メートルの「雲海黄山雨晴」。左右一杯に岩壁が連なっている。絵の左側部分は金色の光に照らされているのに、右部分の岩々には冷たい雨が降り注いでいるのだ。まるで雲海の上で雄大な山水を見ているかの気分。
大病の後、氏の絵がどれも柔らかくなっているのに気づき、自然と向きあう作家の眼差しも感じることができた。



私を通り過ぎていった花たち(3)


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花の少ないこの季節には、このシリーズがときどき登場する。実際は私が花の前を通り過ぎているのだけど、この方がキュンとするのでこのタイトルにした。散歩道に春から秋にかけていろんな花を咲かせているお宅がある。秋、好い匂いがするので、この花に顔を寄せるとジャスミンのような香りがした。かわいい風車形をした涼やかな白だ。「エンジェルウイングジャスミン」。
名前が分かったときはもう季節が過ぎていたが、このシリーズができたので登場してもらった。
香り立つ花と私は、お互いを記憶する、な〜んて。


超常現象?


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今日の寒さは厳しいですね。関東地方は氷点下になる今年一番の冷え込みでした。そんな時に起きる現象のひとつに、大気中の水蒸気がごく小さな氷の結晶になるダイヤモンドダストや霧氷があります。さて地上ではというと、高尾山のある場所ではこんな氷の花が見られたかもしれません。今の時期にしか見られない「シモバシラ」現象。氷点下が創った氷の花です。これはシソ科「シモバシラ」の茎部分から溢れ出た水が、凍結してしまう現象。秋には可憐な花をつけるのに、こんな離れ業を持っているためか、名前がシモバシラとなってしまって、なんか複雑〜。


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可憐なのに、どっこい、枯れても茎に水を送り続ける凄い花なのだ



ススキ


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冬の西日は光が強く、うまく撮るのがむずかしい


ススキは6月頃になると、茎の間から花穂を伸ばし始める。ほっそりとした曲線はまだ頼りげがない。しかし真夏の日をいっぱいに受ける8月、花穂が膨らみ、よりしなやかになっていく。台風がいくら来ようとどこ吹く風だ。晩秋になれば夕日に輝き、冬白髪をなびかせるように風と遊ぶ。ひょうひょうとしている姿は、晩年の人生のあり方を示唆しているようにも見える。


金色の紫陽花


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オ〜金色の紫陽花。高尾山に冬咲く幻の紫陽花!?冬の穏やかな日をうけて金色に輝いて見える?じつはストロボをたいたので、枯れ残った白い花びらが、いぶし金のように映し出されたのです。こんなに花びらがきれいに揃って残る山紫陽花はじつに珍しい。枯れてもなお、その美しさをとどめているドライな花に、どんな言葉を贈れば良いのか。見るたびに考えてしまうのです。


お裾分け


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いいねいいね。細い枝にミカンが半分刺さっていました。干涸びているけど中身はすっかり食べられています。こんな風景に出会うと、ポンポンと心が温まります。すべてを収穫せずに鳥や野の生き物たちにも分け与えるという風習は昔からあるものですが、生けとし生きるものへの優しさというものをしみじみと感じます。
弟の作った鳥の餌台に冬鳥が集まってくると母から連絡がありましたが、喜んでいるのはやはり鳥だけではないようです。


箱根駅伝を見て


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箱根駅伝を見終わって、いつもの道を歩きながら、東洋大学の圧倒的な強さについて考えました。柏原選手を始めとした選手個々の力、そしてチームの結束力は記録を更新させる勝利を呼び寄せたのだと思います。そのため復路では13校が一斉スタートし、一体どこの大学がどのくらい有利なのか分かりにくくなりました。さらに東洋が差を離していく度に、一斉スタートを余儀なくされていくなど、ぶっちぎりの強さは後ろを走る大学に波乱を起こし、ドキドキするシーンをいくつも生み出しました。
しかし待てよ・・・このぶっちぎりの一人勝ちは、今の社会に似ているのではないか!?強過ぎは全体のバランスを悪くし、そして勝者を支えているのは、いつも敗者。スポーツも社会も、一人勝ちはよくないのだ!と。

本年も「歩キ眼デス」をよろしくお願いいたします。

本日のISSは、久々によく見えました。
オフィスの窓からは、事前に定めていた位置から時間のズレもなく現れ
房総半島方面へ一直線の光が流れていきました。