2017年4月

GW


P4253738.JPG

いよいよGWに突入。東京という器から溢れるように人が流れていくので、毎年、都内はリゾートのように静かになります。お天気もいいようだし、近郊散策、読書、買い物、そして山のプランニングなど、のんびりしよう。


花の冠


P4253745.JPG

花の冠が池のフェンスにかかっていた。ツツジとヤマブキの花が編み込まれている。それにしても輪が随分と大きい。お母さんに作ってあげたのだろうか。この半分くらいでいいのに、編んでいたら手が止まらなくなったのかもしれない。少し離れた芝生に、シロツメグサがわんさと咲いていた。


ポプラ


P4253717.jpg

久々にポプラを見た。圧倒的な存在感だ。新緑サワサワのイメージなんてない。若武者が空に向って主張しているようだ。小学校の校歌には、このポプラが歌われていた。

窓をのぞいて立っている ポプラとともに 僕らは育つ 私も育つ〜♬

「私も育つ」のところは、力を入れて歌った。作家の渡辺淳一は、小学校の先輩だから、同じようにポプラを見ると、校歌を思い出していたかもしれない。

ナンノハナ


P4163574.JPG

一面を真っ黄色にしているのは、菜の花!?。こんなに背が高くなるなんて、外来種ではないのか。調べてみると、荒れ地や河川敷などで群生するとあるから、セイヨウカラシナか?。おひたしにすれば、ピリッと辛いが食べられる。連休に挑戦してみようかな・・・。


山笑う


P4163523.JPG
山が笑っている


分かるよなあ〜こう云いたくなる山の萌。早緑へと変容していく山の姿を眺めていると、こんな言葉が生まれてくる。黒々とした枝と新緑のコントラストは、水彩画を見るような美しさだ。空気も美味く、しんみりと細胞の隅々に沁みわたっていく。


Kさん


40回菊之丞の会ポスター.jpg

昨日は親しい友人と落語会を鑑賞。お馴染みの菊之丞の会だ。江戸の街案内のYさん、落語絵師となったKさん。付き合いは35年くらいになるだろうか。二人コンビのこのポスターは、なかなかの人気だ。こんなことを言っては、菊之丞師匠に失礼だが、絵の方が好い男だと思う。好きこそが、絵に現れているKさんのセンス。これからアチコチに出てきそうな予感・・・


仙元山


P4163516.JPG

300メートル弱の山でも気温が上がってくるとキツい。途中の展望台までにしておけば良かったのに、ワッセワッセと仙元山の頂上へ辿り着くと、もう少し歩きたくなって、青山城山、大日山、物見山を目指すと、これが意外に距離があった。前半にボンヤリした時間を過ごしてしまったので、後半はただ黙々と歩く。

日が差す場所には、ミツバツツジが咲いている。桜が終わった頃に、咲き始めるのがこのツツジだ。淡い暖色系が、ポッポッと早緑の森の中に点在して、それは美しい。もうすぐヤマフジも甘い香りを放って、どこかで咲き始めるはずだ。さて下りてから、和紙の工房を見て、美味しいビールを飲もう。


P4163497.JPG
P4163490.JPG
変わった白いタンポポを発見する

P4163492.JPG
蕊が花びらの間から出ている・・・新種?

P4163533.jpg
P4163572.JPG
背丈ほどある菜の花

P4163555.JPG
正しいニリンソウ

P4163594.JPG
地ビールの店がなぜか満席・・・飛び込んだ焼き鳥屋がアタリ〜!
生ビールを呑んでから、地酒2本と焼鳥を片っ端から食べた。
ウンマイ・・・炭は良い仕事をする・・・エライ


小川町(2)


P4163513.JPG

小川町は、周囲を緑豊かな外秩父の山々に囲まれ、市街地の中央には槻川(つきかわ)が流れ、歴史を秘めて佇む史跡や街並みは風情があり、武蔵小京都とも云われている。案内所の笑顔おじさんに教えられた通りに歩いて行くと、蔵や長屋風の建物、木造家屋などが現れ、旅気分がグンと高まった。
う〜〜〜む、仙元山を止めようかなと思ったが、山からの景色も悪くないだろうと思い、ワッセワッセの難波歩きで頂上を目指した。


P4163429.JPG
道に合わせたのか、家に合わせたのか、真ん中にミラーが立つ長屋風の家並み

P4163433.JPG
水彩画を書きたくなるような家

P4163431.JPG
申し訳ないねえ、日月は休みなんだよ〜

P4163506.JPG
小川町は低山に囲まれた小さな街(仙元山山頂から)


P4163480.jpg
ここで歌がひとつ出来た


小川町


P4163456.JPG
写真をクリックすると花びらが飛んできます


花疲れなのか、人疲れなのか、酒疲れなのか・・・スッキリしない。ここは一つ山歩きをしようと、チェックを入れていた埼玉県の仙元山に向かう。池袋から小川町行き快速電車に乗り込むと、なぜかガラガラ。時おり乗車してくるのは、ピンクの花びら。沿線には桜が多いようだ。小川町の一つ手前駅から景色が変わっていく。低い山、河、果樹が車窓を横切り、里山の雰囲気だ。

終点小川町の駅前は、車数台が止まっている静かなロータリー。花のシーズンは終わったのだろうか。駅から100mほど離れている観光案内所で、山までのコースを聞いてみよう。

待ってましたの笑顔おじさんが現れる。定年後のボランティアと見た。「どうせなら、川沿いを歩いていきませんか」。行きます行きます。
大きな地図が出されて、ピンクのマーカーが、オススメコースに塗られていく。歩く前から心が踊るようなコースだ・・・。

笑顔おじさんに、相談して良かった〜と、桜吹雪を浴びながら川沿いを歩いていくと、菜の花、スミレ、ニリンソウ、土筆、モンキチョウ、鴬、小魚、アメンボウ・・・春の詰め合わせ弁当の真っただ中に立っていた。
東京近郊にこんなにうららかな里山があったんだ・・・五感は開放されて、ゆるゆるの晴男になっていくのであった。


P4163444.JPG
川沿いには、菜の花、桜が続く

P4163449.JPG
向こうに見えるのが、標高わずか299メートルの仙元山

P4163476.JPG
この桜の木の下で昼寝をしたい〜

P4163562.JPG
ニリンソウ、カタクリのそばの池ではカエルの合唱〜♬

P4163566.JPG
スミレと土筆もわんさか

P4163577.JPG
レンギョウとツツジ・・・


かえって花疲れしてしまったかも・・・


お花見&吟行


P4153403.JPG
P4153408.JPG
鬱金桜と枝垂れ桜


週末の土曜日は、お花見吟行歌会。この日は安倍晋三首相主催の「桜を見る会」と重なり、面倒なことになるかなと心配したが、すでに終わった後での入園となり問題なし。賑わいから離れ、死角となる場所を見つけてシートを敷きつめる。検問を突破した大人の飲み物を紙コップに注いで乾杯〜♬。花びらを受けながら、それぞれが持ちよったランチをいただき歓談に入った。夜寒の花見が辛くなった我が身、花びらの舞う昼の会はことのほか楽しい。

こんな歌が上位に入った。

水面に滞る
蠢く
桜地図
私は
私を探せない   Kさん

花のおわりは
旅のはじまり
また花咲くための
幾億年かの
生命(いのち)の旅の  Oさん

両手をかけて
ゆっくりと
桜の枝揺らせば
ぐぐーんと
感じる地球の力   Kさん

待たされて
待たせて
万の花びら
いま この風と
吹雪く       山碧木


P4153389.JPG
水面に映る樹々の萌と花びらが上手くマッチング

舞いちゃん、真央ちゃん


IMGP3636.JPG

今年は長く桜を楽しんでいる。全国的にもいち早く開花宣言した日から、気温が下がり開花が遅れた。そして咲き始めると、花冷えというか、雨の日が続いて?分咲きの桜が足踏みをした。
しかし昨日あたりから都内の桜は散りはじめたようだ。風花がアチコチで待っている。

散るといえば、真央ちゃん。咲き始めから散り際まで、立派だった。

花びらは
クルクルクル
トリプルアクセル
舞いちゃん 真央ちゃん
長い間 ありがとう



ホウボウ


IMG_20170408_162116.jpg

筆を選ばず、と言ってみたり、ホウボウで人気、と切り返したり、ドライアイスの煙に包まれたホウボウ君が現れると、皆思わずはしゃいでしまったのである。

雨の週末、山の最後は小田原駅前の居酒屋。「ロマンスカー、滝、富士山、桜、温泉、酒」をずらり並べての安近短・春のハイキングコースは、箱根「浅間山(せんげんやま)」から鎌倉古道というA級のコースだった。
それがORMACでは珍しい雨降り。一向に止む気配もなく、仕方なしと強羅の国民宿舎で温泉、ビール&ランチに切り換える。いい気分になったところで、いざ小田原へ〜と駆け下り、早めの宴会弔い合戦となった。

皆好きなものを〜と刃を上げれば、刺身盛り合わせの無料券を出す者(俺)、いきなりの地酒戦にはいる者、桜えび&白エビを頼んで目を紅白にする者など、店が掲げる「地産全消フェア」の元、各自ギョギョの臨戦態勢にはいったのだった。



P4093289.JPG

物の怪がふと現れたら、このまま連れていかれるかもしれないなと想いながら、溢れでる桜を見ている。桜は千変万化。雨を装い、しっとり心の裡にはいってくる。


桜定点


P4093302.JPG

咲き始めると一気だ。定点撮影をしようと立つポイントを決めたはいいが、雨の日が続き、間をあけてしまった。数日ぶりの景色は見違えるほど。今週も温度が上がらないのであれば、週末まで楽しめそうだ。


P3072766.JPG

P4013090.JPG
P4023111.JPG
P4043155.JPG
P4093302.JPG
撮影時間はバラバラだ

われわれは


P4063214.jpg
おい、俺をお前の複数に入れるんじゃない!


私たちは断固として・・・我々は、米国が正義のために・・・と
世の中なんだか、怪しくなってきた。

「主語が複数になると、述語が暴走する」。ある歌会の席で、Uさんが言った。名言だと思う。主語が複数になると、正義感が生まれて、良い人になって、きな臭い空気が生まれる。
複数が許されるのは、甲子園の選手宣誓くらいではないか。


継続は力


P4023152.JPG

仕事仲間の友人二人が、売れっ子になっているらしく、なんか嬉しくなった。人生の後半から忙しくなるということは、力があるということだ。よく継続は力だというが、力があるから、好きであるから、継続できるのではないかと、最近思うようになったのだが、どうだろう。


ナンバ


P4023140.jpg
ナンバと聞かれりゃ2羽


ナンバ・・・関西ではない。引っ掛けようと言うのでもない。なんばしよっと!これでもない。たとえば、同じ側の手足が同時に出る歩き方・・・そうだ、甲子園の選手入場で同じ手足を一緒に動かして行進している少年。あの歩き方こそナンバ、ナンバ歩きだ。

江戸時代まで、日本人はナンバ歩きをしていたという説がある。
・・・ほんとかよ〜
浮世絵に出てくる姿や日本の芸事などに残っており、能や歌舞伎、そして相撲の摺り足、空手や古武術などなど。
・・・たしかに、相撲の摺り足は腰を落として稽古でやっている

一度、アササンの道で変わった歩きをしているオジさんを見た。なにか変なのだが分からない。スピードがあり、それがナンバ歩きと知ったのは、しばらくしてからのこと。真似をしてみたが、ひっくり返りそうになった。

そんなナンバ歩きが消えていった背景には、明治に入ると着物から洋服への変化、そして西欧式軍事教練が学校教育に取り入れられたことが影響したらしい。そんなナンバが、いまスポーツや健康法として注目を浴びている。足腰の負担が少なく、健康にもいいらしい。

世界にこの歩き方を広げてはどうだろう。教育勅語よりもナンバ歩き^o^
7月8日をナンバの日にして、この日、国民は皆ナンバ歩きをする。


予約


P4043175.jpg
事務所でもサクラ祭だ〜〜


世の中には、簡単に予約が取れないモノがある。たとえば一日一組限定の人気の宿、部屋の前を霧が流れていく某ホテル、創作料理の有名シェフの店、中島みゆきのコンサートチケット、立川談春そして志の輔、小三治の独演会チケットもそうだろう。しかし、少し頑張れば、向こうの都合に合わせれば、なんとか年内くらいには取れるはずだ。

それが「来年の五月でしたらお取りできます」と電話の向こうにいる女性に言われた。笑ってしまった。そして少しやり取りをして、言った。それまで僕も先生も元気だったら良いのですが・・・とりあえずお願いします。


待てない人たち


P4013106.JPG

例年になく桜の開花が遅れている。開花宣言の後、勢いを失って減速運転をしている。それなのに盛り上がりをみせるのは樹の下。八分咲きの桜一本の元に数百名の花見客。見ているだけで寒そうだ。仕方なく踊りはじめたのか、酔った勢いなのか。カップルが三組ほど踊りはじめた。