2010年9月

彼岸花

朝からまたまた雨。そんなわけで昨日のアササン(朝の散歩)で見た彼岸花のお話。遠くで見ると鮮やかに見える彼岸花だが、そばで見ると思ったよりも鈍い色であることに気づく。例えると韓紅(からくれない)とか紅赤という色だろうか。形も一風変わっている。茎からひとつの包ができて、やがて6本くらいの花が顔を出す。花びらは外向きに並び、反り返っている。葉はひとつもない。暑さ寒さも彼岸までというが、暑さが終わる頃に咲き始めたことになる。花言葉は、「情熱」「悲しい思い出」「孤立」「再会」「あきらめ」


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パチパチと火花が散っているようにも見える


水たまり

二日続いた雨が上がり、緑道の横にできた水たまりを覗いて子供の頃を思い出した。昆虫がたくさんいた頃、大きな水たまりにはゲンゴロウやミズスマシ、アメンボウが飛んできて小さな水族館のように賑やかだった。学校帰り、水の中をすばしっこく逃げるゲンゴロウを捕まえようとして、ビショビショになりながら追いかけたものだ。都会にはいなくなったゲンゴロウたちは、いまでも田舎の畦道にできた水たまりに飛んでくるのだろか。


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葉っぱを一枚、落としてみたりして・・・



神宮球場

久々に神宮球場に足を運んだ。ずいぶん昔、神宮球場の外野席は芝生になっていて、そのまま腰を下ろすか寝転んで試合を見ることができた。夏の夕方に入場して外野席に座っていると、青い空がゆっくりと碧、紺色そして藍色に変化し、空のグラデーションを楽しむことができた。試合が始まってゲームが盛り上がってくると、あちこちから声援やヤジが聞こえ、上手いヤジには拍手が起きた。いまのような鐘や太鼓を使っての団体応援という形態もなく、球場には草の匂いが漂い、風を感じながらのんびり観戦していたように思う。
この日は、早稲田が明治を逆転。早稲田の大石投手のピッチングが勝利を呼び込んだ試合だった。これから駅伝、ラグビーとスポーツの秋が始まる。


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野球場から秋の広い空を楽しむのはいかが


海の大哺乳類展

秋晴れの午後、上野の国立科学博物館で海の大哺乳類展を観てきました。春に催された陸の大哺乳類展もそうでしたが、ここを訪れる人たちはどこか似ているところがあります。生き物や生態系に興味があり、生物の多様性や環境問題に関心を持っている。海獣の剥製やクジラの骨の標本をジッと見つめる子どもたちの眼差しは、いつの時代も一緒だなあと思いながら、彼らと並んで5つのゾーンを楽しみました。今回感動したのは、シロナガスクジラの圧倒的な大きさと脊椎骨の連なる美しさでした。30メートルの大きさを支える脊椎骨は天井に向かって伸びています。豊な海がこの大きさをつくり、いまも大洋を泳いでいるかと思うとゾクゾクしました。


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世界最大のシロナガスクジラは頭もデカイ!


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脊椎骨の美しさに魅了されました


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ゼニガタアザラシを見て、幼かった弟がゼニガタ湿疹という
日本にも例の少ない湿疹にかかったことを思い出しました。


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恐る恐る手を出してみました



秋本番!?

一気に寒くなりました。今日は長袖どころかブーツを履いている女性を多く見かけしました。どうやらしばらくこんなお天気が続くようです。気温が急変したことで気がついたのですが、夏が急に遠ざかるようで寂しいとか十五夜の月がきれいだったことを、私たちは挨拶にそれを上手く織り込み、さっと暮らしを季節に合わせていく。日本人のもつ感性や美意識、そして工夫はこうした移り変わりに磨かれていくのだろうなあと・・・。あー鍋が食べたい〜


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オシロイバナが昼間も咲いています。


伊吹山−2

伊吹山は花の名山と呼ばれているので楽しみにしていましたが、夏の終わりのためか種類が少ないようでした。でも琵琶湖を眺めながら花を探していくと、山頂までの登山道に結構咲いていました。そのいくつかです。


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漢字表記には吾亦紅の他に我吾紅、吾木香、我毛紅などがあります

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紅紫色の愛らしいエゾフウロ

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下から咲き、下から散っていくキンミズヒキ

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貴婦人の様相なんですけど・・・イブキトリカブト

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揺れるフジテンニンソウ

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秋といえばアキノキリンソウ

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試験管を洗うのに便利!?サラシナショウマ

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草むらから萩も顔を出していました

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たぶんオトコエシだと思うのですが・・・・


伊吹山(いぶきやま)

この連休に滋賀と岐阜の県境にそびえる伊吹山に登ってきました。日本百名山、花の百名山に選定されている山で、アルキメデスにとっては62座目の百名山になります。伊吹山は遮る樹木が少ないため、高度をかせいでいくと眼下に景色が広がっていきます。そして雲が切れると琵琶湖が近くにあることも分かり、つい何度も見下ろしてしまいます。風が吹くと登山道のススキが金色に輝き、秋の入り口に立ったような伊吹山でした。(写真を順に見ていくと高度感を楽しめます)

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最初はスキー場のなかを登っていきます

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三合目から四合目にかけて

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ススキの歓迎を受けました

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五合目から山頂を見ると雲が上がっていくのが見えます

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六合目を超えると遠くに琵琶湖が大きく見えます

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頂上直下の眺望です

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着きました〜

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サラシナショウマが揺れる山頂



大発見!?

歩いていると頭上に不思議なものを発見!ノウゼンカズラに細い実がついている!?結実しているのだ。すぐ横にはまだ花が咲いているのに。調べてみるととても珍しいようで、新聞にも紹介されていた。滅多に結実しないらしい。今年の暑い夏に関係しているかもしれないが、この発見はもしかすると運が向いてくる兆候か〜(^^♪  


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サヤインゲンみたいです


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こんな新聞を発見しました



友禅菊

秋らしい花を見かけるようになりました。友禅染のような花色から名付けられた友禅菊。もともとは北米原産で、日本には明治の頃に帰化した植物で、道端などでもよく見かけます。菊を目にしていると秋を実感しますし、母が好きなので心が動かされます。
花言葉は「老いても元気で」。お〜、なにかピッタリ!


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たくさんだと元気がもらえそうです



秋到来!?

二日続きの雨でずいぶん涼しくなりました。急な温度変化に体が驚いているのか、半袖だけだと肌寒いくらいです。どんな流れも穏やかであるなら心身ともに対処していけるのですが、急な変化はよくありません。夏が長い演技をしたために、舞台の袖では秋だけではなく、冬もすぐ後に控えているのかもしれません。秋の演技が短くなりそうな予感です。


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オミナエシがもう咲き始めました。


ハツユキカズラ(初雪葛)

ある家の門柱に、インテリアのように垂れ下がっている素敵な植物がありました。こんな植物が玄関にあると、固いイメージの玄関が優しく見えますし、茶系のレンガとの色合いもよくて、エレガントな雰囲気が生まれています。なにか住む人のセンスがうかがえます。な〜んてちょっとプロのようなことを言ってしまいましたが、白い斑点のついた葉と淡いピンクの新芽が蔓状になって伸び、なかなかボリュームのある植物なのです。
この手の植物の名前を探すのは、結構大変なんですが、偶然園芸店で見つけました。ハツユキカズラ。名前も美しいですね。


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育てやすく、どんどん成長する植物のようです。



ISS情報です。
本日14日(火)首都圏上空をISSが最高輝度で通過します。
みんなで感動しましょう!

出現 18:47  北西
通過 18:50  ほぼ真上(実際は平塚上空を通過)
最後 18:52  南東

キウイ

果物が続いたのでキウイも紹介します。キウイを調べてみると、子供の頃に山で食べたコクワはこの仲間らしく、正式名が「サルナシ」。日本在来の果実だと知りました。ということは子供の頃にすでにキウイを口にしていた!なんとハイカラなおやつを食べていたことでしょう(^^)V。キウイの栽培は比較的簡単らしく、上手く育てると食べきれないほどの数が取れるようです。果物はこれで一度終わり〜。


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熟すると独特な酸味と甘みがありますね。


ザクロ(柘榴)

散歩の途中、これはザクロとすぐ分かりました。昨年山梨を旅して葡萄園で長居していたら、おじさんが100円で好きなだけザクロを持っていっていいと、山のようなザクロを見せてくれました。しかしザクロには心が動かないので、お土産用に数個だけもらった(買った!?)ことを思い出しました。ルビーのような色になるまで、あとどのくらいかかるのでしょう。


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大きくなると枝がしなるのでしょうか。


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去年、葡萄園ですすめられたザクロです。


アケビ(木通、通草)

早朝、Tシャツで散歩に出たら、涼しいどころか肌寒いくらいの気温でした。まさにお天気キャスターの森田さんのコメントはピタリです。昨日の雨で百日紅や凌霄花の花は、ほとんど散っていました。途中、グリーンの実がなっていたので調べてみると、どうやらアケビ。この実は、やがて赤紫色になっていくんです。そういえば、昨年どこかでこの皮の天ぷらを食べたのだけど、ウ〜ム、思い出せません・・・。


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アケビは、昔から山遊びする子供の絶好のおやつでした。


慈雨

東京にも待望の雨がやってきました。まさに干天の慈雨。これで人も街路樹も一息つきますね。お天気キャスターの森田さんが「千年に一度の夏の暑さですが、台風が関東を通過すれば秋はもうすぐです」と言っていました。本来なら北へ向かうはずの台風が、偏西風が南下していれば北上できない。すると通過後は北からの気圧配置に変わっていき、秋らしくなるというのですが、果たして・・・・。とりあえず今日はウェットな一日愉しみましょう。


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四谷の迎賓館前の交差点です。


カラスウリ

先日、小猿を乗せたままで走り回るウリ坊の映像を見て大笑いしました。これは京都の動物園のお話で、親とはぐれた二匹を近づけたところ意気投合し、小猿がウリ坊の背中にロデオばりにしがみついて散歩するようになりました。思いもよらない二匹の組み合わせは、示唆に富んでいます。子供の頃は人見知りをせずに純真無垢。久々に愉しい映像を見て温かくなりました。そんなことを思い出させたカラスウリには、いやはや申し訳ない。
花言葉は「よい便り」「誠実」「男ぎらい」(二匹は雄同士なのだが)


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赤くなる前は、グリーンのストライプのウリ坊です


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これがウリ坊に乗る小猿、いつまでも仲良くしてほしい〜


ヤブガラシ(藪枯らし)

この暑さも何のその。巻きひげを延ばしながら勢力圏を伸ばしていくヤブガラシ。こいつに目を付けられるともう一巻の終わりです。切っても切っても根が残っているかぎり、春から夏にかけて芽を出し、やがて茎を伸ばしながら近くの植物や家屋などに絡みつき、覆いかぶさるように繁殖していきます。別名ビンボウカズラ(貧乏葛)。貧乏な人の住まいに生い茂る、絡まれると貧相に見える、また貧乏になってしまうなどの意味からそんな名がついたようです。


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花には蜜が多いので、蜂や蝶が集まります。

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見るからに暑苦しい〜(>_<)下の植物はなんでしょう!?


茜雲

昨日今日と夕焼けがきれいです。「一日暑くさせちゃったけど、茜色の雲でも見てリラックスして」とでもいっているのか、なかなかの美しさ。少しずつ色を変えながら、わずかな間に終わってしまうのでちょっと残念ですが、トクをした気分です。この雲が、やがて鱗雲や鰯雲に変わっていくと秋本番ですが、暑さはまだ来週末まで続くそうです。

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事務所のバルコニーから見る新宿方面の空


診察室

いまは使われていない懐かしい病院の診察室に入りました。大きな革張りの院長の椅子と患者の小さな椅子の対比が往時を偲ばせ、なにか温かいものを伝えてきます。ガラスのキャビネット横には、ホーローの洗面器、古い聴診器、往診用の黒い革鞄などが置いてあり、子供の頃に嗅いだオキシドールの匂いもしてくるようです。机の上には、鎌倉在住だった漫画家横山泰三さんの福ちゃんの絵が飾ってあります。もしかしたらここの院長とは友人関係で、彼も患者として訪ねて来たのかもしれません。古い病院の玄関は、どこも同じ雰囲気を持っているのが不思議です。


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鎌倉西口の商店街通りにポツンとあり、玄関には「鎌倉風致保存会」の看板が立っています。


アロエ

9月に入りましたが暑さは続きます。歩道に延びたビルの影がまるで温度計のように見えます。アロエも暑さで暴れているようです。この姿にまでなれば観賞用!?といえるのかもしれませんが、どうみてもその造形性は自由奔放、タコのはっちゃんです。このアロエなんか北海道産のミズダコの足を想像しました。まこと不思議な植物ですが、効果・効用は凄く、便秘、下痢、潰瘍、やけど、切り傷、打撲、歯痛などなど、まさに万能薬草?。


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貼り付ければ体温は下がるのでしょうか。