2016年4月

雪山を前に・・・


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先週末の山で、Oさんが機転を利かしてくれた

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穏やかで良い山だったなあ〜と、先週末の山を振り返っていた。
いま天気図を見ながら、明日からの山に不安を抱いている。この雨は間違いなく山では雪になっているはずだ。朝、久々にスパッツ、ピッケル、アイゼンを並べた。冬山を前にしたときの気合いが漲る。早朝に登山口を出発して、往復10時間。ウ〜ム・・・。詳しくは、週明けのココロなのだ〜。


コロニー


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写真をクリックすると〜


大きな木だ・・・風に若葉が泳いでいる。そこへツルのような大きな鳥が、何羽も舞ってきた。コウノトリだろうか。羽ばたきが優雅だ。朱鷺ということはありえないし・・・口に加えている枝は、巣作りのためだろう。しばらくすると、甲高い鳴き声が響いた。スゴいだみ声〜・・・アオサギだ!

そこへ近所の女性が・・・「毎年、迷惑してるんです、声がうるさくて」。フンも落ちてくるだろうし、朝早くから鳴かれたらたまらんなあ。いろんな迷惑があるんだなあ〜。


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能岳から八重山(2)


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ホウチャクソウ


標高差200メートルの尾根道を歩くコースだから、楽しいハイキングだ。チゴユリが咲く場所には、ホウチャクソウが咲いているはずだがと探していたら、ありました。小さな二つの房がぶら下がっている。ピンボケだとなんだか幻想的な日本画の世界。小さな蟻がやって来て蜜を集めている。そしてそっくりの種類にアマドコロも発見。こちらは数が連なっている。

日向には、ジュウニヒトエ(十二単)。毛深い茎にいくつもの小さな花がつく。名前と様子が釣り合わない。そしてハルリンドウは合唱しているかのようで、青紫色ががひときわ目立つ。


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アマドコロ


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ジュウニヒトエ


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珍しい花もあった。ハナイカダ。風が吹いて花を写すのが難しかった。葉の真ん中に花をのせる。秋には黒い実に変身。


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こんな感じになるはず

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そしてウツギも咲き始めた。小さいのはコゴメウツギかな。ウツギは卯の花。ウツギをたくさん見かけるようになると、夏が近い。

今回のハイキングコースでは、ツツジ、イチゴの花、イチリンソウなど、春のたくさんの花に出会えた。秋にまたここを訪れてみたい。


能岳から八重山


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遥か向こうにオッパイ山を発〜見


週末はORMACの山登り。今回は、会のAさんから紹介された能岳から八重山を辿って、秋葉山、根本山そしてJR上野原駅までのコース。これが期待以上に良かった。大月までの中央線沿線の山々はほとんど制覇したと思っていたが、能岳・八重山はノーマークだった。

何が良かったか。その1/春の花が満載だった。その2/ハイキングに相応しい穏やかなコース。その3/人が少なかった。いなかった!?。その4/お天気に恵まれた。番外編その5/立川にて新しい居酒屋を発見した。


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虎丸山は468メートル


最初はこの虎丸山を登っていく予定だったが、上野原駅にいた地元のおじさんが「この地図の道を辿りなさい」と手書きの地図を渡してくれたので、素直に従うことにした。さて、その道を辿ると、おう・・・・春の花が現れる。おまけに花の名が書かれている小さなプレートまで、道沿いにある。
このプレートも、おじさんの手によるもの!?


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さて出発〜


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稚児百合(チゴユリ)


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錨草(イカリソウ)


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木イチゴの花

アシタノココロだ〜


薫風



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新緑が風に泳いでいる。毎年、この到来を大きな深呼吸で迎えて、感動を体の隅々に広げる。陽射しと風と湿度が、じつにバランスのいい配分だ。
この三つ、喩えるなら三色旗か三色弁当。と、思っていたらツツジも三色〜♬


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石巻番外編


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バスツアーのお楽しみのひとつは、女川でのランチタイムだった。ウニ丼か、穴子丼か?店に入る前から、両派の期待は高まっていた。ウニが苦手という人もいて、その比率は7:33。ウニ丼が圧倒的多数派だ。ところが甘い香りの穴子丼が運ばれると空気が一点。穴子の大きさに皆注目した。デカイ。かき揚げやナスなどの野菜たちが、「頼もしい方〜」と穴子に寄り添っている。


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一方、ウニ丼はというと「食べておくれやす〜」とお行儀よくまとまっていて、蒸ウニが17個。期待していたはずのウニ丼ではあるが、ウニの軍艦巻の口に広がる美味さに比べると、ウ〜ン、どうなの!?・・・。豪快に食べる穴子丼派に押され、はんなりのウニ丼派からは威勢の良い声が上がらない。

甘い香りを嗅がされながら、蒸ウニを口に運ぶ多数派。こころ穏やかではなかったはずだが、皆さん静かに頭を垂れてウニ丼を食べるのだった・・・。


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店を出るときにこのポスターに、ビックリ。店主のセンスというか、アイデアに驚いた。これだから素人は怖い。「はみだし注意」だそうだ。
なんも言えねえ〜〜。

改めて穴子丼を見てみると、穴子はドンブリの端っこからひょいと出ている。ドンブリの真ん中に置いたら、案外おさまるぞ〜。
それなのに「はみだし注意」。上手いね〜



被災地を巡る


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石巻は水揚げ量、水揚げ高ともに日本有数の大漁港だった


石巻の二日目はバスツアーで、歌会仲間40名の方々と被災地を巡った。最初の訪問地は、多くの児童が犠牲となった大川小学校跡。バスが到着すると雨混じりの強烈な風が迎えてくれた。

吹き飛ばされそうになりながらも慰霊碑に手を合わせて、無惨なままに残されている校舎を見て歩く。壊すという類いの動詞の全てが、校舎にあるようだった。砕く、捻る、千切る、潰す・・・ここまで破壊してしまうのかというほど、それは無惨な姿だった。

野外劇場のような施設の壁に描かれた子どもたちの絵を見ていたら、急に涙が溢れ、止まらなくなった。40分の空白の間にどんな躊躇があったのだろう。海と反対側に面している山側の斜面を見上げた。ここを登っていくことはできなかったのだろうか。

広島の原爆資料館、知覧の特攻平和会館の時もそうだった。きちんと向きあったとき、心は動きだす。こんな大きな力が、子どもたちに襲いかかったのかと、津波の恐ろしさを目の当たりにした。
古老たちが繋いできた言葉「つなみてんでんこ」の意味を改めて思った。


東北五行歌会


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旧北上川の砂州に建てられた石ノ森章太郎の萬画館


報告しますなんて言いながら、写真をほとんど撮っていないことに気がついた。なぜか!?
歌会後の親睦会で振る舞われた東北の地酒にやられました(秋田、宮城の歌友が持ち込む日本酒を毎回楽しみにしている)。つまり二日酔い。そして日曜日のバスツアーでは、強い雨と風。カメラをぶら下げているだけの人でした。
というわけでご披露するのは、歌会の上席歌です。

こんな歌が選ばれました。


この世で
一番清しい匂いは
剥いたばかりの牡蠣
ぜんぶ
海になる         一席

話しかけて
いるよ
会えなくても
想い続けることは
傍らにいること      二席

線香一本
燃えきるまでの
一時
想いめぐらす
過ぎた日のことなど    三席

桜がひらく
百年の樹も
初めて
春と
交わるように       四席

泳ぎ疲れた言葉を
ただ受け止める
「風の電話」も
「漂流ポスト」も
みちのくの 海のそばで  五席


五席の歌は、なんと! 小生の歌でした。つい嬉しくてお酒がすすみました。


さきほども大きな地震が熊本でありました。被災されてる方々の現状を思いますと心が痛みます。早く地震がおさまり、復興が進むことを願うばかりです。



石巻


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週末、石巻の五行歌会に行ってきました。詳しい報告は明日いたします。


スミレ


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高尾山は日本の山で一番数多くのスミレが見られるそうだ。約40種類くらい。ところがその違いがじつに分かりにくい。そんなわけで、覚えるのを途中で止めた。ほとんど同じに見えるのだが、専門家が見ると、違いが分かるらしい。


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バラ族


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野バラの花って下向きだっけ!?と思いながら・・・しゃがんで撮った。山菜(楤の芽)を採りに薮に入ると。この野バラで手に引っ掻き傷をつける。


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イチゴの花はあっという間に咲き、すぐに散る。実をいち早くつけたいのか。


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山桜も散りはじめた。ぶら下がっているのはキブシかな。


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ヤマブキがひときわ目立つ。

ということで、どれもバラ科の花でした。


ホオ〜


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珍しい朴の木の芽吹きだ。オレンジ色の硬い芽鱗(がりん)が割れて、葉を包む托葉(たくよう)が現れた。葉が広がっていくと、この二つは落ちていく。そして葉が広がる6月頃、ポンと大きな白い花が開く。
花は芳しい香りを放つ。

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ここで一首

「この枯れ葉 なにかしら」
知っているくせに 
でも 応える
朴の葉だよ
「ホオ〜」

ニリンソウ


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なんとも可愛らしい。つい寄って、引いて、写真を撮っている。しばらくすると、また撮っている。孫とはこんなに可愛いものだろうか!?

皆でもヒトリシズカと呼ばれるように、一輪でもニリンソウ。キク科を思わせる三枚の葉から、ツンツンと二輪の細い茎が伸びて、ピッピッと咲いている。

山道に、川の淵に、森の中に、白い小さな合唱だ〜♬


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この道は、ほとんど誰も知らないと思う。地図にもないんだから・・・


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散っても楽し



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ファインダーの中に、とつぜん赤い長靴
ジャブジャブジャブ・・・花の水面を揺らしていく

子どもは水が大好きだ
赤い長靴にピンクをつけて・・・楽しくってしょうがない

おじさんもここで、足を踏み落すところだった。


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散る桜


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さまざまな姿を魅せてくれた桜が散っていく。花びら、蕊、新緑といま三つの色が混じり合っている。蕾が弾けてから約三週間、毎日のように、この橋の上で楽しませてもらった。
川を流れていく花びらを見て、リオに行けなくなったバドミントンの選手を思った。これからだという時に、桜とともに散ってしまって、もったいない。


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バカラ賭博。詳しいことはしらないが、大金を巻き上げられても止められなかった。止めさせる人もいなかった。ふと歌声が聞こえてきた・・・
バカライッタジャナイノ〜♬。たしか松山恵子だった。


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ヒトリシズカ


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まだ開ききっていない葉からモゾモゾと白い花が現れた。ヒトリシズカは、多年草だから毎年決まって同じところから顔をだす。
花言葉を調べると、「静謐」「隠された美」そして「愛にこたえて」。
一人だけど、静かじゃない、という人をたくさん知っている (^_-)


入学式


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東中野駅から中野駅までの沿線に桜並木が続く。下を走っている電車は中央線と総武線。桜寄りの中央快速電車が通り過ぎると、桜の花びらが舞い、土手の菜の花が揺れる。車内で、一瞬の景色を楽しんでいる人がいるかもしれない。

久々に青空がでて、今日は都内の多くの小学校の入学式。桜舞う下で、ランドセルを背負った一年生と父兄の笑顔が何枚も撮られたことだろう。
こんなに桜が保った年は、珍しいのではないだろうか。


花冷え


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肌寒い日が続いているせいか、今年は桜をゆっくりと楽しめる。毎日見ても飽きないのが不思議だ。雨のあと、歩道に散っている花びらが美しい。五片の花びらがいくつか落ちているが、これはほとんど鳥の仕業だ。スズメかインコだろうか。樹々も芽吹きを迎え、爽やかな季節がもうすぐだ。


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定点観測で開花状況


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もう葉がつき始めている


善福寺川緑道公園



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ここ数日、曇天が続き、満開の桜も冷え冷えとして映る。
週末の吟行歌会は、桜満開の杉並区の善福寺川緑道公園を歩いた。このコースを選んだのは、川沿いの美しい桜並木が、会場の角川庭園まで続いているからだ。蛇行して流れる善福寺川の両端で、シートを敷いて家族やグループらが語らっているが、誰もが厚着をしている。今年はどうやら、花冷えの時期に当たってしまったようだ。

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この歌が一席だった。

散る花びらを
捕まえたい子の
動きを阻む
厚手のコート
ねぇねぇ春はまだ?    Iさん