2015年5月

五行歌の紹介


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五行歌の魅力が透けて見えるかな


五行歌が、明日の夜9時/BSフジの『華大の知りたいサタデー』という番組で紹介されるらしい。五行歌が少しずつ世の中に知られていくというのは嬉しいものだ。マスコミが、五行歌をどのように見ているかというと、「知られていない文芸が密かに楽しまれていた」。こんな感じだろうか。

そんなわけで、おもしろ可笑しく紹介されてしまう場合があるかもしれないが、まあそれはそれで良かろうと思う。魅力は、ゆっくり伝わればいいわけだから、まずは知られて、歌会に来てもらい、感じてもらう。それが大切だ。本物は時間がかかるものだから。


ニッポンの里山


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アササンから帰ってくると、BSNHKで「ニッポンの里山」という番組を観ている。暇さえあれば、自然を感じていたいと思っているから、この番組で紹介される里山の映像はスッとからだに入ってくる。先日こんな言葉が画面に現れた。

「見ようとしなければ、見えない命」。

生あるものに包まれて、私たちは生きている。都会にいると気がつかないけれど、里山には、人と生き物が共存できる環境があり、命の循環がある。里山の暮らしは、生かされているという感謝が大切だと、番組は教えてくれる。


一と口椎茸



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ご存知の方もいるかもしれないが、我が家のテーブルには茸料理が出ない。(その理由を詮索してはいけない)。
新聞に、向田邦子さんが好んだお惣菜のことが書かれていた。それは「一と口椎茸」。なになに・・・。友人のデザイナー宛の走り書きには、こんな一文が添えられていたそうだ。<松たけごはんも二つ入れました・・・・そえてある佃煮の「茸くらべ」と食べるとおいしい>。
人への気使いがゆたかな向田さんらしいメッセージだ。肉厚の「どんこ」を使ったコクのある椎茸に旨味が凝縮している・・・ウ〜ム、食べたい!

そんな記憶を携えて、大台ケ原の帰り、京都の鴨川を散歩してから四条河原町の老舗に寄り、この「一と口椎茸」を購入した。あったかご飯の上に、この真っ黒で小さなどんこを乗せて頬張ってみる。 ウ〜ン、少ししょっぱいがご飯が甘く感じられる・・・向田さんの想いをかみしめて、至福のひとときを堪能した。


爪のお話


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爪がよく伸びる。なぜだろうと考える。忙しい時に爪の伸びに気づくといわれるが、それは忙し過ぎて爪のことに気づかないのかもしれない。また一説によると、スケベな証拠とも噂されているが、本当にそうなのだろうか。調べてみると、意外なことが分かった。

1)健康な人ほどよく伸びる。(つまり健康な証拠)
2)若い人がよく伸びる。
3)足よりも手の爪のほうが2倍早く伸びる。
4)利き手の方がよく伸びる。
5)親指、小指よりも人差し指、中指、薬指がよく伸びる。
6)女性より男性がよく伸びる。
7)冬よりも夏、夜よりも昼に伸びる。

そして指を使う人ほど、よく伸びるらしい。
なるほどね・・・これで何となく安心。


バッサリでスッキリ


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スッキリ!


一週間前に床屋へ行ったばかりなのだが、髪を見るたびにスッキリしない。日に日に暑くなっていることもあるが、娘に「そのヘアースタイルは覇気がない」とダメ出しをされてしまったので、「良し!もう一度行ってくるか」と、いつものお兄さんにバッサリ、スッキリとやってもらった。
「こんな風にすれば、ON、OFFで使い分け出来ますよ」「よしよし〜」と、ご機嫌のスタートなのだ。



ドローン


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これは、ドローンを使わずに撮影している


ドローンが騒がれている。突然現れて、ドロンと消えていくので、こんな名前になったのだろうか。いつか一家に一台の日がやって来て、我が家の食事風景を見られたり、露天風呂を覗かれたりと、騒がしい時代がやって来そうだ。
けったいなものが流行りだした。


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下からだって良いよ〜♬


白い花たち


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緑の中にあって、目を楽しませてくれている。何の花だったのか?花が終わっても顎だけが残って、小さな白い花のように見える。ヤマブキ?
葉が違う・・・そういえば、いつのまにか黄色の花が終わった・・・。
花に疲れたころ、いつの間にか白い花たちが、心を鎮めてくれている。


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ヒメウツギが咲き始めた


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クレマチスに蜂がホバリング


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三ツ峠山(3)


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葉っぱも零れ落ちるように生まれるのだ・・・発見だ〜


さて今日は何を紹介しようかなと、この時期、貯まっていく写真を選ぶのが楽しい。しかししかし、三つ峠の花たちをやはり紹介しておかなければ・・・。今回のメンバーには森林インストラクターのHさんが一緒だったので、心強かった。

葉っぱを見ただけで、苺や木の種類を次々に教えてくれる。「ハイ、これはモミジイチゴ。葉っぱが紅葉のカタチでしょ」「これはマルバスミレ」・・・。こちらは偉そうに「そうだそうだ」と相づちを打っていれば良いのだから、終始ラクチン&リラックス。

「このマメザクラは、富士山周辺にしかない固有種です」。富士と桜を一緒に見られるなんて、幸せな山行でした。


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マメザクラは野生種の桜だ


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オオカメノキはスイカズラ科で、ムシカリとも呼ばれる


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ゴックン!ゼンマイのようだけど・・・


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Sさん曰く、たぶんグミでしょう。当たっていました〜スゴい


三ツ峠山(2)


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カチカチ山のロープウェイから見た河口湖。高所恐怖症にはビビるようなシースルーのゴンドラも登場した


昼食が終わったら、三ツ峠山から河口湖へ続く緩やかな尾根道を下りていく。からだが染まるような新緑のなかを歩くのは、じつに気持ちが良い。等高線から楽に下りれるコースだと思ったが、皆さんリズムよく、落ち葉のフカフカ道を歩いている。予定より遅れること約1時間。四時半にカチカチ山に到着した。


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なぜ「カチカチ山」かというと、昔話「カチカチ山」の舞台と言われているのが、ここ「天上山」であるらしい。また、太宰治が御坂峠の天下茶屋に滞留したときに、その民話にヒントを得て書いたのが、御伽草子のなかの短編「カチカチ山」ということで、文句無しに決まったようだ。

しかし、まあなぜ・・・こんな風になるのでしょうね。比叡山の遊園地や筑波山のガマ公園をはじめ、せっかくの山に、悲しくなるような遊戯施設が待ち構えていると、ガックリしてしまう。ロープーウェイから上がった観光客へのサービスなのかもしれないが、富士山があれば充分だろう!と思う・・・


三ツ峠山



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今月のORMACは、富士山を真ん前に眺めようということで、人気のある三つ峠山を選んだ。河口湖からバスで1500mまで上がって、約250mだけ登るという「難易度★」のお手軽コースだ。土曜日の関東地方は雨模様だったが、河口湖だけは曇り。雨だと勘違いしたのか、登山者が少ない。最初は山全体がもやっていたが、山頂に着いた瞬間、待ち構えていたようにガスが切れ、富士山を隠していた笠雲もグングン上昇。富士が、その優美な姿を現した。


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「オオッ〜」とメンバーは興奮。なんて運が良いのだろう。青空に映える富士も良いが、曇天の下、低い雲に首を伸ばしている姿も悪くない。それにしてもわずか一週間で、山頂部の雪がほとんど消えてしまった。初夏が近い。

我々が楽しんだのを確認したのか、しばらくすると富士は再び雲のなかに消えた。「ちょっとだけよ〜」と言いながら・・・


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ミツバツツジはこれから・・・


白い花たち


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10メートルくらい前から、強い香りがしてくるニオイバンマツリ


この時期、初夏の花がアルキメコースを華やかにしている。黄色の花が終わって、白い花、匂う花がコースに溢れ、立ち止まることが多くなる。


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「スイカズラ」の名は「吸い葛」。甘い蜜を吸うことができる!?

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鼻をくすぐるような香りのテイカカズラ


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オイラだって臭うぜ〜♬


ヤマボウシは、このまあるいの部分が花で、白いフリルは苞。花のところに(^_^)こんな顔を描くと、妖精に見えてくるかもしれない。


赤啄木鳥(アカゲラ)


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コンコンコン・・・と、乾いた音が響く


大台ケ原の森の奥から、ドラミングが響いてきた。耳を澄まして、音の方へ近づいて行くと、遠くの枯木にポツンと鳥の影が見える。カメラを目一杯ズームにして、シャッターを切る。ピンは期待できない。でも数枚は、上手く撮れたはずだ。
拡大してみる・・・お〜、アカゲラ君ではないか!今回の一番の収穫だ。小さな鳥は落着きがないので、なかなか上手く撮れない。でもこうして画面に収まってくれると嬉しい。


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さらにズームアップ


じつは、こんな歌を歌会に出していたので、お披露目が今日になった。

蜂たちの
ホバリングが始まり
赤啄木鳥の         
ドラミングが森に響くと
山はもうスプリング


番外編
♬〜ちょっと、泣けるくらい、カッコイイお父さん


川辺り


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大台ケ原の帰りに鴨川沿いを歩いた。夕方、人は川べりに集まってくる


山を見ると一瞬、幸せになれる。代表的なのは富士山だろう。誰かに「お天気の日、富士山の前を新幹線が走ると、車輌が富士山側にかしがるんだぞ」と冗談を言ったことがある。おらが故郷に「**富士」があるというのは、そういうことだ。

川もそうだ。川の側に住む人は、日に一度は川を見るらしい。「四国の川漁師なんかは、朝昼晩と川を見るんです」とカヌーイストの野田知佑さんが言っていた。そういえば、台風がくると、オジサンが川を見にいって落ちてしまい、行方不明のニュースが流れるが、これは関係ない話か!?(^^; 


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台風一過の朝、多くの人がウォーキングしていた


今朝、テレビを見ていたら、火野正平さんが我がアルキメコースをツーリングしていた。東中野駅で下車し、神田川沿いを三鷹まで走ったようだ。詳しくは今晩7時からの「日本縦断こころ旅」を。


夢中


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風に揺れるのもおかまいなし。コアオハナムグリが夢中になって、花粉を食べている。見渡すと、いくつかのデージーにも仲間が来ている。のどかな春のワンシーンだ。ふと、思った。こんなに夢中になっていた時が、あっただろうか。この先にあるのだろうかと・・・。


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ベンチウォーマー


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おっ!富士山!?


ゴールデンウィークが終わった頃、毎年御殿場でテニス仲間と合宿をしている。目下4連覇中なのであるが、痛めた手首が回復せず、今年は仕方なく裏方に廻った。事前につくった対戦表を手に、試合の結果を記入していく。ベンチから仲間の試合を観戦するというのは、じつに寂しいというか、情けないというか、ストレスがたまる。
ワンプレーごとに力が入り、知らぬうちに体が反応し、「いまのは・・・」と、つい余計なアドバイスが出てしまうのは、いつもの悪い癖だ。

いかんいかん。よしと決めて、ベンチウォーマーに徹して、盛り立てることにした。「ナイスショット」「よし、ここから逆転」「少し休憩しましょう」と、声を出し始めると、五月の風がスイッと頬を撫でていった。


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富士にはシャクナゲがよく似合う


大台が原山(2)


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大台ケ原の自然は、なんか関西らしいなあ〜と思った。あっけらかんとしているのだ。植物の種類が違うし、新緑の前ということもある。そして聞こえてくる関西弁。


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ここから山頂まで階段が長く続く

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まあ、これだけ!?大台が原山の正しい名称は「日出岳」


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展望台があったりして


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ガスってて、自慢の360度が見えませ〜ん


関西らしいと言えば、登山口の食堂で食べたおでん(なかでもコンニャクと牛スジ)、肉そば、お好み焼きが旨かった。そして〆のぜんざい・・・。山でこれほどなのだから、恐るべし〜。

さらに驚いたのは、初日のコンビニオニギリだ。梅が、昆布が、格段にランクが高く、驚くほど旨い。梅は紀州の濃厚な種類を使い、昆布は小さく正方形に切られていて味わい深い。そしてタケノコご飯のオニギリなんか、ダシでじんわりと攻めてくる。ラベルを見ると滋賀県とあった。なんか、かなわんな〜。

というわけで、大台ケ原山はハイキング気分で楽しめる百名山でした。


大台ケ原山(日本百名山・77座目)


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いと恐ろしき大蛇嵓(だいじゃぐら)の絶壁〜〜


GWに山へ出かけるのはいつ以来だろう。一つでも潰しておかなければと、奈良と三重の県境に位置する大台ケ原山に登った。三年前から候補にあげていたが、この山までのアクセスが悪いので敬遠していたのだ。東京〜京都〜橿原神宮前〜大和上市〜大台ケ原・・・とてもとても遠かった。


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西大台ケ原ではバイケイソウが葉をつけていた


大台ケ原は、主峰大台ケ原山(日出ヶ岳)のある東大台と、原生的な森林が広がる西大台に別れている。西大台に入山できるのは、一日100名までと決められていて、それを知ったのは四月の後半だった。なんとか電話・ファックス・振込で入山の事前許可を得た。


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鹿による食害で、立ち枯れが広がる東大台の森


バスに揺られること約二時間。大台ケ原に下りると大駐車場は一杯で、路駐が延々と続いていた。大きなリュックを宿に預け、軽リュックひとつを持ってビジターセンターへ。若い係員による簡単なレクチャーを受け、カードをもらって西大台に入山する。先ほどまでの喧噪はどこへやら〜、森の中でたった一人。
ただ標高1670メートルの山では、新緑はこれから。期待をしていたのでちょっとショックだ。おまけに花が少ない・・・。


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しかし、笹と樹木を枯らしてしまった鹿がいるはずだから、きっと出会えると期待したが、こちらも縁がなかった。


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鹿による食害で広範囲に立ち枯れが広がっていた