2015年12月

行く年来る年



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毎年末、Kさんからいただく手づくりの干支


というわけで、今年も終っていく・・・。
嬉しかったことの一番は、初めて娘と呑んだ。これに尽きる。夏頃に約束をして、お互いのスケジュールが合わずに二三回流れて、その日は残業があったらしく20分ほど遅れてやってきた。仕事の話を聞いてから、親父の半生を語る。ほとんど話をしたことがなかったから、ずいぶん驚いて聞いていた。呑み始めれば肴の好みも似ていて、これは来年も楽しみ。

反対にワーストワンは腰痛。頻繁に起きる痛みを何とかせねばと思っていたら、NHKの「ためしてガッテン」で「腰痛は怖くない」が放送された。簡単な体操で改善できるというので、目下その体操を続けている。脊柱管狭窄症にも果たして効き目があるのか?
残り21座の百名山のために、腰とはいい関係で付き合っていかねば・・・


一年間、アルキメデスにお付き合いいただきありがとうございました。
良い年をお迎えください。

これは解くのに時間がかかった数独(レベル9)です。
お正月、お暇なときにお楽しみください。
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中央線葱臭男(ネギクサオトコ)


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乗車するや否や素早く網棚にシモネタ葱じゃなかった下仁田葱の入っている紙袋を乗せる。新聞紙で包みビニールの袋に入れてさらに紙袋という包装状態・・・にもかかわらず、しばらくすると・・・スマホで遊んでいた若者も世間話に熱中していた中年おばちゃんも・・・おやっという顔をしてその正体を探し始める。

これが楽しい・・というか・・・誰が当てるかな・・・とそれぞれの表情に気を配る。以前は恥ずかしかったが、今ではどこ吹く風で車窓なんぞを眺めて、知らぬ存ぜぬを決め込む。

とまあ、そのくらい葱はニオウのだ。それも下仁田葱ときたもんだから、これは諦めるしかない。実はこれ、年末恒例の権師匠からのプレゼント。由緒正しいグリーンラベルの下仁田葱で、都内ではなかなか買えない代物がドーンと一箱。事務所のスタッフ、歌会の友人らに配って喜んでもらっている。
師匠、いつもごちそうさまで権す〜〜


クリスマスフルムーン


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JR四谷駅の向こうに大きな月が上がった


「X'mas&満月」というのは、38年ぶりのことらしい。そうか〜38年前か。
ン才の時だとすれば、クリスマスとはいえ目の前の仕事に追われていた、というか、ドッカーンと失恋した歳と重なるから、かなり寂しい想いをしていたはずだ・・・と月を仰ぐ。
そう思えば今日はなんと恋人たちに優しい月であることよ。いいねえ〜楽しんでください。こちとらこれから歯医者だ〜い。

昨日は、我が家で「勝手に有馬記念」を楽しみました。

勝手に有馬記念
勝って 悔しがり
負けて 大喜び
掛けたお金が七〇〇億
アリマ〜

ということで、一着を当てて、プラス1000億!のビックリポンでした。


小田和正


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枯れ葉いっぱいの小道でカップルが午後の陽射しのなか話し込んでいる。映画のワンシーンのようで、なんだか枯れ葉を踏むのも憚れる。季節ごとに、同じベンチで、同じ人と一緒というのも良いなあ。
そういえば、昨晩、小田和正の「クリスマスの約束 2015」の中で歌われていた、サイモンとガールファンクルの歌の一節を思い出した。
「旧友」Old Friends 。詩が良かったので調べてみた。こんな詩だ。

古くからの友人どうし
ともに年齢を重ねてきた二人が
公園のベンチに腰かけてたんだ

一対のブックエンドみたいに

でも 二人の間には 本じゃなくて 思い出やら 
一緒に過ごしてきた時間やらが 
ずっしりと並んでるんだ

捨てられた新聞紙が 
枯れた草地を吹き動かされて ふわりと舞い上がり

つま先の丸い 編み上げ靴を履いた 彼らの足元に落ちた
長い人生を歩いてきた その足元にね 〜 ♬

いい弾き語りのデュオだった。小田和正が選んだ相手は和田唱。和田誠&平野レミのご子息〜!ビックリポン。素晴らしいハーモニーで歌い上げたから、この詩を深く味わうことができた。

それにしても、毎年このクリスマスの番組を観ていて、何故!?がひとつある。抽選のはずの小田和正を囲むリスナーは、どうしてあんなに美しい女性が多いのか!?
えっ!なぜ、なぜなんだ〜!と立ち上がる・・・あのニヒルでクールな小田和正、男には分からない光線を放っているのかもしれない・・・。


ボルダリング


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新宿の裏通りで見かけたクライミングの施設。少年少女がボルダリングに熱中している。東京オリンピックで公式に採用される種目だから、今後施設がきっと増えていくだろう。
道具を一切使わず、全身の力を使って少しずつ上を目指す。木登りをした元少年だって心がときめく。

\^o^/
アルキメデスの「オリンピック、ここが変!」

別に新しいコーナーではないけれど、フ〜ン、やっぱりねえ〜という話だ。
こんな経緯になるのではと、親しい友人には予言していた。
「あの森という男は、想像以上に頭がいい」。

ここに三つの記事がある。

10/25
     ↓
12/15

     ↓
12/23


森は、全ての流れを読でいた!?
余計な一言ではなく、必要な一言・・・なんか変・・・


冬至


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冬至です。北半球の人たちは、この日をずっと待っていた。どんなにこれから寒くなろうと、日が長くなっていく方がうれしい。アラスカで過ごした星野道夫が、こんな風に書いていた。
「長い夜の季節が過ぎて、日が長くなっていくと誰もが自分の仕事に忙しくなる。人を恋しく思うのは、夜が長くなってからでいい」。

さて、冬至と言えば柚子湯、そしてカボチャだ。冬至にかぼちゃを食べるのは、風邪への抵抗力をつけるためと言われている。保存食のカボチャをこの時期に上手く使う先人の知恵なのだろう。我が家でいつの間にか、この習慣が消えている・・・なぜだ。


イタッ


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イタタ〜、土曜日朝五時半、目が覚めて起き上がると腰に痛みが走った。今年最後の山だというのに・・・おいおい。コルセット巻いて、痛み止め呑んで行こうかと考えたが、とりあえずOさんに相談しようと電話を入れた。しかしかからない。仕方なく、メールを入れて中止にしてもらう。
今回は二人だったのでことなきを得た。連夜の呑み過ぎが原因か・・・反省。

温かく、風もない一日だっただけに残念。空ばかり見て一日悔やむ・・・。
そして夜、Tさん宅での忘年会も不参加。山仲間が8名参加と聞いて、こちらも無念。年に一度しか会えない人が多いのになあ〜。
土日、本を読んで歌を作っていいご身分〜の視線を浴びながら、無事に回復。
体幹をもっと鍛えなくては!


特集「好きな山ベスト50」


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新年号の「山と渓谷」の特集は『読者1000人が選ぶ!わたしの好きな「山」』だ。巻頭の雪山の写真に目を通したら、シャキッとして、思わず立ち上がる。こんな事してられない!!
と言っても、まず目先のことを片付けなくては・・・トホホホ・・・。選ばれた50の山から、未踏破の山に丸をつけてみて振り返る。北から南までよくアチコチ登ったものだ。仕事を終わらせて、年末に来年の山計画を立てよう〜。明日は今年最後の山だ。


冬至まであと五日


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冬至まであと五日。日がなかなか明けない。今日の日出なんか6時44分。暗いとどうも出不精になり、窓をチラチラ見てタイミングを計る。
緯度が高いほど昼間が短くなるから、北海道なんかは、冬至の日は昼間が8時間45分しかない。一方夏至の昼間が16時間41分だから、その差は7時間56分。倍ほど違う。
夏至の頃、子どもは遅くまで遊び呆け、冬至の頃、大人は熱燗が恋しくなる。


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帰る頃に日が射してきた


カレンダーとOさん


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カメラマンのOさんがカレンダーの見本を携えてやってきた。今年はオーストラリア北東部の「アーネムランド」だ。印刷の話、アボリジニや自然の話をしてから、腰痛の話になった。腰を患ってから、Oさんらとテニスをすることもなくなった。一つサークルを失い寂しい限りだが、テニスのみんなは元気だと聞いてうれしくなる。

以前、膝の手術のときに医者と病院を紹介してもらっていたこともあり、Oさんは私にとって体と健康の師匠だ。今回も腰痛には体幹を鍛えることが大事。遅くはないよと助言してくれた。テニスがなくても山がある。まだまだ衰えるわけにはいかないのだ。


神田川


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あなたは も〜う〜 忘れたかしら・・・
昨晩、初めて娘と呑んだ。それも銀座で。酒を通して人生を教えようなんて言いながら、結局話したのは、父の青春物語。何にも知らない青春の日々を興味深く聞いていた。料理の写真を撮っては、ときおり猛スピードで友人らにラインを送っている。「信じられない〜」「ありえない」の返事が届く。そんなもんなのか・・・、こっちは自信があるぜい〜。
帰り道、娘が腕を組んできた (^^;


手帳


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去年も今ごろカレンダーと手帳を買っていた。手帳の余白が増えていることに気がついたので、今年はひと回り小さいサイズ。中の機能性はほとんど変わらない。無理して予定を埋めていくこともないし、余白が気になったら、歌のヒントや思いついた言葉を書こう。
バッグが少しでも軽くなるのも良い。これ山の習慣。どんどん軽くしていくのだ。


フェ〜ン


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フェーン現象だろうか。天気予報では暖かくなりますと言っていたが、まさか大雨が止んで、陽射しが強くなって、こんなに気温が上がるとは思わなかった。おまけに強い風〜。皆コートを小脇に抱えて歩いている。前を行く男なんてワイシャツをめくっている。おいおい12月だぜ〜。こちとらもコートの下にはインナーがついている。もう暑すぎ〜〜


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スッキリポン!


我が輩は


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「世界ネコ歩き」の岩合さんの気分を味わってみようと「いい子だねえ〜」と言いながら、カメラを向ける。お〜堂々としているねえ、存在感もある。そして野良猫の凄みも感じられる。世界のネコがみんな可愛いわけではないのだ。「猫の手をお借りできますか?」と聞いてみると・・・この猫なんか・・・


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黄葉



新宿通りのプラタナスが美しい。どういうわけか、今年は剪定が遅れている(予算がなくてしないのか!?)。お陰でじっくり黄葉していく様を毎日楽しめる。いいなあ〜今年は・・・。西側の陽が当たらない樹々が、早くに散っていく。これは発見だった。陽が当たる東側は、いま外国の並木通りみたいに緑、黄色、茶色の三色で飾られている。


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通年ならこんな姿にされる


比叡山


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登山口から山頂部の延暦寺まで約3時間


11月の連休に比叡山を登った。標高848メートル。初心者向けのルートが、滋賀県の坂元から山頂の延暦寺まで続いている。歩行時間は約3時間。以前ここを登ったはずだと思っていたら、それは京都側からのルートだった。山頂には遊園地があって驚いたが、今はないらしい。比叡山はすべて延暦寺である。


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山中で印象に残ったのは、ケーブルカーの駅舎だった。開業が1927年というから今から88年前。戦前からあったケーブルカーで、日本最長を誇る(延長は2,025m)。駅舎は空襲に遭わず、優美な美しさと懐かしさを止めていた。太平洋戦争さえなかったなら、このような美しい駅舎いくつもが日本中に残ったのだと思った。


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二刀流



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昨日は山ごはんの撮影日。今年で三年目だから、スタッフ7人はスイスイと作業を進めていく。新しいレシピを考案した。一つの鍋から二つの料理が楽しめるというものだ。
たとえば

・豆乳仕立てのチゲ鍋からもっちり雑炊
・肉じゃがからカレーライス
・チーズフォンデュからトマトパスタ
・ポトフからクリームパスタ

どれもスープを少し残して、二つ目に突入する。思いがけない料理に変身するものだから、もうビックリポン!「チーズフォンデュからのトマトパスタ」なんて、白から赤に変わるし、味の変身ぶりにも驚く。とにかく忙しい・・・右にカメラ、左手に赤ワイン〜。立ったり座ったり、計7つのレシピと11の料理・・・撮って、食べて、終わったときにはお腹いっぱい。


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余ったチーズベースにトマトソースを〜


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そしてトマトパスタが出来上がり



Hさん、年末の多忙極めるなか、レシピ考案のために毎晩遅くまでの作業ご苦労さまでした。このダブルで楽しめるレシピをとりあえず「二刀流」としていますが、もう少し子供たちにも分かるネーミングを開発いたします。

○○をいれなくては


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朝、テレビをつけると北国は吹雪。今日は全国的に風が強い日らしい。気温も昨日よりかなり低い。年の瀬を感じる。カレンダーを見ると、お〜あと三週間余り。あれやこれやと忘れていることを思い出したりして、気合いばかりでなく・・・仕事に、雪国のストーブに「○○をいれる」ときが来た。

講談会


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昨晩は毎年恒例の講談会。友人が大江戸日本橋亭を貸し切り、席亭を務めるので、切符のモギリのお手伝いだ。数えればもう7年目。
今年は、神田織音、きらり、緑山、こなぎさんら4人が出演。それぞれが釈台を前に、小さな出来事を歴史の一遍に重ね合わせるように、人情味たっぷりに読み上げてくれた。歌会の先輩や友人らが駆けつけてくれ、打ち上げは毎年同窓会のように楽しい。会がお開きになる間際、席亭のYさんが小生を紹介をしてくれたので、謎解きを一つ披露させてもらった。

「Yさんが、私に向けた感謝の言葉」とかけまして

「石原裕次郎」と解きます

そのこころは〜〜

「モギリを今夜もありがとう〜」

受けました〜。落語家、講談師のご歴々の前で・・・
いや〜気分の良かったこと〜♬


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会は神田織音さん(右)ときらりさんの口上から始まる


体感温度


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  先日の芋煮会の帰りに見た富士山


友人から借りている夢枕莫の「神々の山嶺」のワンシーン。グランドジョラスの山頂直下で男が滑落し、岩壁にへばりつきビバークしている。気温はマイナス30度。男が寒さに震え眠れずにいると、やがて幻覚が現れる・・・振り払う。それを何度も繰り返す。寒さと恐怖が、じんわりと伝わってくる。

犬ぞりで北極点を極めた植村直己の「極北に駆ける」にも、こんなエピソードがあった。気温マイナス40度の日々が続くが、たまに気温が緩みマイナス10度くらいになる。そんな時は、半裸になって寒風摩擦をする。人間、慣れとは凄いものだと思った。

夕方の富士の山頂。雪煙に光があたり美しい。そこはマイナス10度くらいだろうか。寒さに強かったからだは、もうすっかり萎えてしまった・・・。


儘田能光さん



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このポスターを見たときに、参ったと思った。毎年開催されている環境ポスター展の作品で、作者は儘田能光(ままだよしてる)さん。今年こそは、作品を出そうと思って参加を申し込んでいたのに、考えがまとまらず途中で断念した。環境問題を語ることは難しい。結論を出せば、矛盾が起きる。人口問題だ、経済問題だとその迷宮に入ると創作につながらない。苦しんでしまって、諦めてしまった。
でも儘田さんは違った。結論を見つけ、はっきりと答を出した。
作者がそこにいる。

今開かれているCOP21。温暖化対策の枠組み作りを目指す会議では、各国の主張はなかなかまとまらない。自主性に任せるべきだと大国は、ノー天気なことを言っている。その一方、夜になれば過激派組織への対応が話されている。戦争は環境を破壊すると言う作者の声を、このポスターを会議場に届けたい。