2011年3月

ユキヤナギ(雪柳)

気象庁は28日、東京でソメイヨシノが開花したと宣言しました。寒さが続いたせいか昨年より6日遅いそうです。今朝、近所の桜並木を見ると陽の当たっているところは、かなり開き始めているので、週末の散歩が楽しみです。その下ではユキヤナギが光を一杯に浴びて、白い花を揺らしていました。ユキヤナギは枝垂れながら枝を伸ばし、小さな花を沢山付ける。それが春の風に揺れる。眺める。春だあ〜。


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       バラ科の落葉低木。花言葉は「愛嬌」


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我慢できな〜い


みゆき通りのネコ


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銀座通りを新橋方面に歩いていくとなんだか人だかり。なんとネコが一匹、高さ2メートルの標識の上でのんびりと日向ぼっこをしています。人慣れしているのか、人声やシャッターの音にも目を細め、ときおりポーズをとるような仕草をします。さすが銀座のネコ!首の回りには、ライオンのたてがみを思わせるようなフワフワのシュシュ!?を巻いて、なかなかお洒落です。しかしなぜここに登ったのでしょう。不思議に思いネットで調べたところ、オー!ニャンダフル!たくさんのネコたちが現れました。


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さすが銀座のネコ〜もしかしたらみんな知っている!?



ハウス食品の食五行歌」に小生の歌が掲載されています。
よろしかったらご覧ください。
「作者一覧」か「春前半」でチェックです。

ふるさと

生まれも育ちも札幌で、豊平川に産湯を使い、藻岩山の懐で子守唄・・・。
我がふるさと札幌が、心の故郷となります。弟の三回忌を終えて、母の引越しの準備をすすめました。年ごとに弱っていく母と暮らしたいと、妹から相談があり、母と話し合って決めました。「自分の我がままだけど、これから母との時間を一緒に過ごしたい」という申し出は、私たち家族が抱えている課題を包み込んでくれるような提案でした。「あなたたちの家を守れなくてごめんなさいね」の母の一言も、胸に響きましたが、新たな気持ちで母のスタートを応援していこうと思っています。何といってもうれしいのは、新居(苫小牧市)のすぐ近くに、仲の良い元気な叔母たちが住んでいることです。


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時計台をしっかり目に焼き付けました


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方に止んだ雪は、北国を再現してくれました


北の墓参

凄いタイトルですね。演歌か長編小説のタイトルみたいです。先週の金曜日、千歳空港からバスを二台乗り継いで、弟が眠る霊園に向かいました。もしかすると、まだ雪が深いかもしれないと思い、重装備をしていって良かったです。到着すると日本最大級とうたわれる霊園は、なんと一面雪野原。場所が分からないので、区画とお墓の位置を示す地図を案内所でもらい、スコップをかついで小高い丘を上がって行きました。そしてほぼここに間違いないと目安を付けて、お墓の雪を掘り起こしていくと弟の名前が出てきました。それから約30分間、昔得意としていた雪かきを始めました。額から汗がしたたります。周りがすっかりきれいになってから弟とお喋り。そしてしばし涙。釣りが好きで、北海道を駆け回った弟にふさわしい広い大地に立つお墓です。


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ちらは南斜面なので、雪が融けてお墓がだいぶ見えています



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お墓の下には、北海道の代表的な魚「オショロコマ」を入れました


シナミズキ(支那水木 )

サンシュユかなと思って近づいてみると、表札にはシナミズキ(マンサク科)とある。どの枝の房にも蕾みが多くて、オシクラマンジュウ状態だ。ちょっとロウバイにも似ていて、近寄るといい香りがする。調べてみるとニオイトサミズキの名前をもっていて、開花すると爽やかな香りを漂わせるらしい。あと1週間くらい先が見頃かもしれない。庭木なんかにも良いかな。


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手品のように小さな花芽から、蕾がどんどん溢れ出ている




弟の三回忌で、明日から札幌です。アルキメデスをお休みにします。

花見山

4年ほど前、雪が残る福島県の吾妻山を登り終えてから、福島市内の花見山を訪ねたことがある。花見山は、ひとりの園芸家が長い時間をかけて花木を増やしていった小さな山で、写真家の秋山庄太郎が「福島に桃源郷あり」と毎年訪れていた。遠くから眺めていても、そこだけがこんもりと華やかで、梅やハナモモ、桜、レンギョウ、モクレンなどの花だということが分かった。小石川植物園で、それを思い起こすような場所を見つけた。スケールは小さいけれど、これからもっと花が増えていきそう。


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梅の木には「思いのまま」「鶯隠」の名前があって楽しい。この下でお花見はいかが


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まさに桃源郷の「花見山」。遠くに吾妻連峰が見える


サンシュユ(山茱萸)

花粉、放射能と外出気分を損ねる敵が、窓のむこうで渦巻いている。でも怖いのは、自分のなかに生まれている目に見えない包囲網かもしれないと思い、ポカポカ陽気に誘われ、小石川植物園に足を伸ばした。ここはいつ来ても人が少なく、東京の真ん中とは思えない静けさだ。正門から入って、しばらく行くとこの黄色の花が風に揺れていた。マンサクの花にしては、木が大きいなと思って、幹を見ると「サンシュユ」とある。江戸時代中期に薬用として、朝鮮から渡来したらしい。梅の白やピンクと違って、黄色が揺れるとなんで気持ちが高ぶるのだろう。


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花言葉は「持続」「耐久」「強健」。なんかタイムリーな花言葉だ




ブロッコリーの花

口を大きく開けながら、歯科医先生の話を聞いていました。「キャビネットは東西に向けてはダメ。揺れは東からくるんだから」。なるほど!お説の通り。キャビネットは確かに東に向けてずれました。かといって南北側にはもう入らないし、困りました・・・。
さて、この家の前には、大きなプランターとポリバケツがいくつも並んでいます。1年を通して大根やキャベツ、茄子、トマト、サヤエンドウなど野菜だけを育てているんですが、野菜の栽培なんて都会では珍しいので、花の時期になると通行の人が立ち止まって見ます。さてこの花は、なんだったかなと根元の部分を見ると、ワサビのような長い茎があります。たぶん成長したブロッコリーかな。蝶が飛ぶ頃まで、咲き続けてほしいです。



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花言葉があります「集団行動」!?


「ありえない」から「踏み切ろう」へ

なかなか心穏やかな時間をもてない。情報を一切遮断しても、時折やってくる揺れが妨げる。そのたびに原発が気にかかる。でもジタバタはしない。なんせ相手は気体なんだから。そういえば、以前大学の先生も絶対安全と言っていたよなあ〜と振り返っていたら、突然あのフォーク歌手、高田渡の「値上げ」という曲を思い出した。こんな歌である。少しずつ結論に近づいていく、じつに怖い歌なのだ。原発も停電時間も、こんなシナリオで動いているのだろうか。


値上げはぜんぜん考えぬ  
年内値上げは考えぬ
当分値上げはあり得ない  
極力値上げは抑えたい
今のところ値上げは見送りたい  
すぐに値上げを認めない

値上げがある
としても今ではない  
なるべく値上げは避けたい
値上げせざるを得ないという
声もあるが  
値上げするかどうかは
検討中である
値上げも避けれない
かもしれないが  
まだまだ時期が早すぎる

値上げの時期は考えたい  
値上げを認めたわけではない
すぐには値上げはしたくない  
値上げには消極的であるが
年内値上げもやむを得ぬ  
近く値上げもやむを得ぬ
値上げもやむを得ぬ  
値上げに踏み切ろう



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さて入り口はどれだろう!?

ツイッター

日本列島が揺れるたびに、寿命が縮みます。慣れというのは不思議なもので、最初の揺れでその後の揺れが少しずつイメージできるようになり、震度4くらいまでなら、何とかやり過ごせる力がついてきました。ただ反射的にキャビネットとモニターを抑えてしまいますが・・・。地震の後に多くの人たちと歩いて帰ったのですが、「こんなとき、役に立つのはツイッターとコンビニだよな」と話す若者がいました。気にしすぎてもしょうがないけど、気になる情報は、ツイッターが俄然力を発揮。まさに即戦力だよなあ〜と思う昨今です。



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薄紅色のクリスマスローズ



原発のこと


北からの風を受けながら事務所への道を歩いて来た。きっとこの風のなかに微量の放射性物質があるのだろうと思いながら。自然災害は、時間をかければ復興できるかもしれないが、もし濃度の高い放射性物質が国土を覆ってしまったら、元に戻るまでにどのくらい時間がかかるのだろうか。水道水も危ないとニュースにあったが、それはないだろうと思った。状況の説明に使われる「〜と思われる、可能性がある、確認中」などの後に露出するのは、最悪の現実ばかり。混乱を抑えようとする意図だけが伝わってくるので、不安は募るばかりだ。日本は、現代史にどんな歴史を刻もうとしているのか、暗い気持ちになってしまう。


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でも花一輪を飾りましょう


ご無事ですか

皆さん、ご家族の方、ご無事ですか。先週の金曜日にブログをアプしてからまもなく大きな揺れが始まり、一瞬、事務所のビルの倒壊を覚悟しました。幸いいくつかのインテリアと鉢が割れた程度で済みましたが、こんなに揺れるビル(5階建の4階にいます)だとは思いませんでした。被害速報を見るたびに、津波のもつ想像を超えたエネルギーと原発の諸刃の剣を感じます。そして被災地の方々を想うと胸が痛みます。まだ私たちも被災の中にいるわけですが、この体験を焼き付けて、スタートしなければならないと思います。


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一昨年秋に訪れた気仙沼港ですが・・・


ウリノコリ

赤い色を残したまま、小さなカラスウリがひとつ揺れていました。複雑に絡まった茎も葉も、総て枯れてしまっているのに、なぜこの一個だけが瑞々しいままなのか。熟したのは去年の11月くらいだろうから、凄い生命力だ。もしかしたらカラスウリは長命なのかもしれないが、そこだけ時間が止まっているように見えた。


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五線譜のなかの全音符にも見える


菜の花

「はい!生です」と一緒に「菜の花の辛子じょうゆあえ」のお通しなんかが運ばれてくると、オシボリで手を拭くスピードが一気にアップします。口に運ぶと、ほのかな苦味が広がり、旬の味に幸せを感じてしまいます。いつからこんなに菜の花を好きになったのか・・・。
菜の花は、塩を少しを加えた熱湯で手早くゆであげると、ほろ苦さとかすかな辛味、そして歯ざわり良く仕上がるようです。


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花言葉は「快活」「元気いっぱい」「競争」


沈丁花ー2

おやおや白い沈丁花!珍しいなあと顔を寄せると、ほのかな香りがしてきました。秋の金木犀もそうですが、沈丁花のかぐわしい香りは、人の心に切ないほどの記憶を残します。過ぎ去った春も、待ちこがれる春にも沈丁花の香りは心の奥底に堆積していくようです。



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先日は雪をかぶっていました



ネコヤナギ(猫柳)

これはたぶんネコヤナギの花穂だと思う。驚くほど大きい。ペンギンの子のように綿毛がフワフワして、触るとなんとも気持ちが良い。こんな名前がついたのは、ネコの尾に似ているから。とするとネコの種類はヒマラヤンあたりか?さてこの穂から小さな花がいっぱいに咲くのだけれど、なぜか見た記憶がないのはなぜだろう。


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芽から花穂がでて


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こんな花が咲くらしい


なんか変

昨夜からの雨が雪に変わりました。椿の蕾みや三分咲きの沈丁花に雪が積もり、春遠からじの趣をつくっています。こんな風景を見ていると、酷暑、短かな秋、極寒、噴火、大雪、地震といった異変が、まだ続いていくのではないかと心配してしまいます。


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桜の頃、またここでお会いしましょう


薄氷

昨日今日と氷点下になったようで、小さな池に氷が張っていました。小学生の頃、水溜まりにできた朝の氷は、登校する子どもたちにほとんど潰されていきました。きっと春に近づく今頃だったのかもしれません。氷といえばツララのチャンバラです。折られるとすぐに次を探してまた始める。ときどき後からツララで面を打たれて喧嘩になり、逃げる相手に雪玉をぶつける・・・色んなエピソードが蘇ってきました。


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割ってみたくなる薄氷かな



椿の絞り

椿は品種の多い花で、日本産の品種だけでも2000種以上はあるという。そんなに品種をつくってどうするの!?名前を覚えられないでしょ、と改良者たちに問いたい。この椿を見て金魚を思い出した。金魚もかけ合わされて、形やらヒレやら色など仲間をどんどん増やされ、なにか椿に似ている。しかしこの椿、よく見ると「絞り」のような色合いが実に美しい。もしかしたら、彼らはこれにはまったのかもしれない。


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花言葉は「完全な愛」「女性らしさ」「美徳」「控えめな優しさ」




桜咲く

昨夜の雨をうけ、花びらを濡らしている桜の木を見つけました。桜のことは詳しくないので種類は分かりませんが、この1本だけ随分開花が早い!この通りは桜の木が多く植えられているので、開花時期になると、早朝から人が増えます。少し前に「今年は雨が少なく、桜を長く見られるなあ〜」なんて話していた記憶があるのですが・・・


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ポツンとした桜もいいものです



パキスタキスルテア

権師匠から面白い花の名前に「キツネノマゴ」とコメントがあったので調べてみたらこんな写真がありました。パキスタキスルテア。舌を噛みそうな名前は、ギリシャ語の「太い穂」から命名されています。昨年の秋、深大寺植物園内の温室で、こちらを伺っているような不思議な生命体を発見。悪戯好きな生き物に見えました。黄色い四角錐をしているのは「苞」で白く飛び出しているのが花。原産地はペルーです。苞の形が「ベロペロネ」に似ているので調べると、やはり同じキツネノマゴ科。なるほどでした。



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花言葉があります「美しい娘」