2017年8月

風鈴


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畳の上で庭の景色を見ながら、しばらく風鈴の音を聴いていた。
短冊がひらひら揺れ、青いガラスから涼やかな音が響いてくる。ここは川越の旧山崎家別邸の庭の見える広い客間。昔はこんな日本間がどこにでもあって、夏は風を取り入れ、風情を愉しむ。別に贅沢な時間ではなかったのかもしれない・・・。
少し離れている所で、学芸員の方だろうか、年輩の男性が、じつにきれいな言葉でこの住宅の説明をされていた。じつに豊かな知識だ・・・。

話をしたくなったので、案内が終わってから声をかけた。財をなした山崎家のこと、この家を建築した保岡勝也のこと。お幾つくらいなのだろうか。「どうでございましょう・・・」と控え目でありながら滑舌の良い声が、なにか懐かしい。そう、藤山一郎(古いね)をちょっと渋くした感じ!?

15分ほど話をし、お礼を言って辞したが、こうして書いていると、またお会いしたくなる。きれいな言葉の話せる人になりたいと思う。無理か・・・


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山崎家別邸は大正14年に、老舗菓子店「亀屋」の五代目嘉七の隠居所として建てられた


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山崎家は、ここのお店と関係あるのかもしれない


川越(2)


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散歩をしていると、なるほどね〜と感心することがある。その一つ。
奥まったところに神社があった。熊野神社だ。鳥居から拝殿までの参道は狭く、気がつかずに通り過ぎるかもしれない。そこで、誰が考えたのか「足踏み健康ロード」。小石の上を歩く人たちから奇声が漏れる。「マジヤバイ」「イタタタ〜」「ア〜ダメダメ」。引き込まれるように、若者や親子連れが、靴を脱いでイタタの道を歩き始める。


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イタキモを超えているのだが、嬉しそうだ。やれやれと靴を履くと、銭洗い弁天が待っていて、ここでお金が貯まりますようにと願をかける。そして参拝を済ませると、おみくじコーナーが待っているという仕掛けだ。これが凄い。太い柱の四方におみくじの箱がいくつも並んでいる。
「血液型おみくじ」「縁結びおみくじ」「こどもおみくじ」・・・


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なるほど・・・お足から始まって御足で終わる。上手いなあ、導線の見事さ。関係者がいなくても、皆さんちゃんと満足して神社を後にしていた。


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浴衣姿の女性が多かった


川越


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事務所のY君から、散歩するならぜひ川越へという擦り込みがあったからか、日曜日の午後、散歩をしていたら急に「川越」に行きたくなった。ひょいと電車に乗って約一時間。これが意外に遠いのだ。
駅からメインストリートに出ると、スゴい人。外国人が多い。カップルたちは浴衣姿。皆さんパクパク食べ歩き。車は渋滞しているのだが、驚くほど静かに徐行している。
ふと昔友人Oが話してくれたエピソードを思い出した。

インドからやってきたお客さんが、彼に聞いたそうだ。「日本の車にはクラクションがついていないのか」。そうだよなあ〜、インドでは走ってる車の多くがクラクションを鳴らしている。タクシーもバスも鳴らしながら猛スピードで飛ばすらしい。民度のレベルって、こんなところにも出るのだなあ・・・


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鰻屋さんも多い土地柄だ

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もう一つの発見は、手づくり。飴細工のおじさんの店に人が一杯。多くは外国人だ。マジックのように、いろんなカタチをした飴が生まれてくる。もう、外国人は大受け。そうなんだよなあ、こうした文化が大切なのだ。いま大道芸のおじさんたちが生きていたら、ヒーローだったろう。芸は後世に残していかねばと思う。


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もう一つが、大きな芋のチップス。そのお店の前に50メートルほどの行列ができていた。おさつチップスというらしい。なんのことはない。芋を縦に切っただけではないか。しかしこのビジュアルインパクトはすごい。30センチくらいある芋チップスは、誰もの目を引く。
頭に閃いた言葉は「イモクリナンキン〜」。女たちが喜ぶ、秋到来だ。


さて、振り込めサギのその後・・・
銀行員Bからの連絡はなかったらしいが、予断は許さない。

振り込めサギ


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振り込めサギの被害とかけまして、不健康な人ととく。ココロは、お足がイタミます


昨日の川越歩きと、どっちを優先して話そうかなと悩んだが、こっちを先にする。その男がこのブログを見ていないことを祈りつつ。先週、我が家に区役所の担当者から電話があった。内容は、医療費の還付で、その額が25,600円。
じつに主婦の心がググッと動きそう数字だ。銀行口座に50万円ほど入金が必要らしい。話が長くなりそうになったので、家人は「いま忙しいので、来週の月曜の朝に、もう一度連絡してほしい」とその担当者にお願いをしたのだった。

もうかかってこないだろうなあ、とすっかり忘れていた。

すると、今朝かかって来た。じつに熱心な担当者で、どうしても還付したいという情熱が、家人のもつ受話器から伝わってくる。その様子をニコニコしながら聞いていた。「では、銀行の方からも電話がかかってくるんですね?」。すぐにではなく、午後にかかって来るらしい・・・
さて、どこまで引っ張れるか。家人の腕の見せどころだ。
ドキドキして仕事が手に付かない。


忙中〜


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頭の中が、こんな状態です〜〜

不思議・・・


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これは歌会に出すのをためらった歌だった。こんな独りよがりの歌を分かってもらえるわけがない。しかし五行になったこの歌には、ちょっとした想いがあった。

「感じることを身につけると、生涯あなたは大きな自然に支えられる」。そんな言葉であったかどうか忘れたけれど、生物学者のレイチェル・カーソンは著書「センス・オブ・ワンダー」で語っていた(ように思う)。

学ぶことよりも感じること、それが大切なのだと・・・
たまたま雨上がりの草いきれを嗅いだときに、レーチェルの言葉が蘇った。いつか体が動かなくなって伏せる日がやってきたとき、感じたことや感じることは、私をきっと支えてくれる。そんなことを期待して、つくった歌だった。

アサギマダラ、レーチェル、そして今日の福岡伸一のコラム。


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何か連鎖が続いて、うれしくなった。
・アサギマダラを見て、彼も想いが立ち上がった
・生きとし生きるもの・・・蝉の写真のキャプションを誉めてくれた人がいた
・なにより提出した歌に好いコメントがあって、二席までいただいたこと

独りよがりは、開放され、霧散した。


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待て〜アサギマダラ〜 福岡さんもこんなことしてるのだろうか・・・

処暑


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蝉は生きるモノの糧となって、夏を終える


今日23日は二十四節気では処暑にあたり、暑さが和らぐ頃(らしい)。
甲子園のグランドに行き交うトンボを見ていると、いくら暑くても秋を感じてしまう。祭りの後の寂しさよ〜である。いつしか夏の陽射しにも衰えがでて、過ごしやすくなったなあとひと息つく。けれど、なにか忘れ物をしたような気分にもなって・・・夏が終わっていく・・・

熱湯甲子園


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暑いなか、甲子園では熱い試合が続いている。どれも汗を握る試合で、まさに熱湯甲子園だ。いろんなことに感心が向いてしまう。思いやりと気遣いがあると仲間から慕われているある選手なんか、バッターボックスに入って、ホーム上の小さなゴミ!?を拾って、ユニホームのポケットにそっと入れた。お〜ここまでするのか〜。これで、ストライクゾーンは小さくなるのだろうか。

「天」の文字が入っている帽子があった。これをプレゼントされたら被って歩けるだろうかと思った。勇気がいる。通勤の車内で被っていると誤解されるかもしれない。鹿児島の神村学園なら「神」の字が入るし、ほかにも「聖」なんかの字もあるが、被るのをためらう。「花」「秀」「米」・・・。帽子に漢字の徽章は難しい。


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雨が降れば


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雨が降れば、傘の忘れ物が増える。花火が売れない。アイスが売れない。サングラスや日焼け止めが売れない。プールや海に人が来ない。タクシーが忙しく走り回る。スーパーの野菜売り場で、立ち止まって思案する主婦が増える。そして、雑草たちがよく伸びる。
フェンスからミントが顔を出していた。


雨は雨で


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雨を恨んでもしかたがない。山になんども登っていれば、雨風雪は自然の一つとして受け止め、余裕があれば、雨もまた良しと、それは楽しんでいる。クモの巣や花にかかる雨粒の美しさ、雲の動きの妙、雨の後の茸の成長スピードなど、こちらの気持ちに沿って、 ‎wonderfulと‎fantasticが飛び込んでくる。


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花と蝶


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お盆休みに一つ山を登った。雨が降ったら降ったでいいさと、以前歩いた浅間嶺へ。このときは、尾根全体を浅間嶺と思っていたが、じつは山頂があった。下の標識には展望台とあるので、ちょっと気がつかない。


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今回は嬉しいことが二つあった。ひとつはアサギマダラに二回会えたこと。季節により長距離移動(渡り)をする日本で唯一の蝶で、九州や沖縄、台湾まで旅をする。ヒヨドリバナを見つけては止まる。遠くからやって来て、よくこの花を見つけるものだと感心する。ゆっくり飛翔する姿の優美なこと・・・
亡くなった弟が好きだったから、この蝶に会えると嬉しい。


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もう一つがレンゲショウマだ。先日の御岳山では、まだ蕾だったから、山道でこの一輪を見つけた時は、あらまあ〜の驚きだった。しかし、さて撮ろうかと思ったときに、遠くから雨音。それは見事な雨雲の到来だった。あっという間に山を撫でていった。慌てて撮って、雨具を身につけた。まあ〜予定内だ。
それでこんなに人が少ないのだし、と思いながらも粘土質の坂道もあるので、早目に下りようとコースを急いだのだった。


雨に思うこと


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東京は16日連続の雨。そういえば、雨が続くなあとは思っていましたが、8月に入ってずっとだとは知りませんでした。昨日は甲子園も雨。サイレンの音が、甲子園球場に響かないというのは、なんとも寂しいものでした。

戦後70年以上が過ぎ、戦時中の事実が掘り起こされ、伝えられるようになりました。公開されたフィルム、さまざまな人の証言から、命をムダにしなければならなかった若者たちの無念が伝わってきます。15日というのは、戦争が終わった日ではなく、さまざまな惨状が続いたことを伝えるための日なのだと、誰かが言っていました。この日を終戦の日とするのではなく、戦争の惨状を伝える日に名称を変えるべきかもしれません。

再びを繰り返さないようにと、いま各国が英知を絞って動いているようにも見えるけど、心配の種は尽きません。


倦怠感


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暑さのせいにして、あれこれ停滞させている。仕事を進めない。読むべきもの、出すべきものを怠っている。そんな後ろめたさで、なお暑さが堪える。いかんな〜と思いながら、グビ〜。どこかで、なにかでこのネガティブスパイラルを断ち切らねばならない。
誰か、効き目のある鉢巻を巻いてくれ〜


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香りを嗅ぐために、いつもこの百日紅のまで立ち止まる


炎帝


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炎帝が下りてまいりました。東京は37度を超えたそうです。あったかいです。あったかいといっても神楽坂の熱海湯の44度ほどではありません。あのお湯は熱かったなあと〜熱中症で倒れている人たちを横目に思い出していました・・・ウソです。

暑さのせいでしょうか。なんと今日の打ち合せをすっかり忘れ、アロハを着てきました。会議室に入るや否や、アロハ〜と笑顔で着席しました。おじさんたちはビックリしましたが、羨ましそうな笑顔を向けてくれました。


一期一会


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夕日を見ていたら、北側の雲がモクモクと動き始めた。私に何かください〜と、熊になって手を出しているではないか。夕日を浴びた輪郭は、いっそう熊らしく・・・

七夕祭


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金賞がこのパイレーツ・オブ・カリビアンのジョニー・デップ


週末、久しぶりに阿佐ヶ谷駅を下りると、パールセンター商店街は七夕祭で賑わっていた。商店街に七夕飾りがぶら下がっているだけの祭り、と思っていたから、ハリボテなるものが目玉だと知って、ビックリした。これは、ねぶたのハリボテを想像させた。小学校も参加しているのだろうか。しかし歩けないほどの混雑で、暑く進まずで、参った・・・。


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64年の歴史があり、商店街のパールセンターは、この七夕祭りのためにアーケードを作ってしまったという、力のこもった祭りらしいのだが、近くなのに歩くことがなかった。


十勝岳(5)


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登頂の翌日は晴れ上がった。山を見ると半分は雲のなかだから、昨日でよかったのだ。目も眩むような橋の上から下を覗くと、空色の川、そして流れ落ちるスジ状の滝。これがしらひげの滝か・・・体がギュッと硬くなる。虫には強いが、高所に弱い。


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十勝岳の上を雲が覆っていた

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ドーム状の中は暑い・・・ここを300段登ると・・・駐車場〜


橋を渡ると300段近い階段があったが、見上げるだけで誰も登ろうとはしない。では、登ってみるか。ゼイゼイと息を切らしながら登りきると、なんと、そこは広い駐車場だった。声を上げて笑った。おいおい、本当かよ〜。

駐車場の前に十勝岳火山砂防情報センターがあった。大きな施設だ。暇そうなお姉さんが案内をしてくれた。バッチリの北海道弁。火山の怖さが分かる展示内容で、聞けば来る人の多くが外国人だそうな。そうだろうなあ。山から下りたらほとんどが外国人で、日本語が聞こえないくらい。20年ほど前に、日本は観光立国として生きていくべきと吹聴していたことを思い出した。


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もっとも捕まえにくいといわれるオニヤンマ

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展示を見た後、虫たちと遊んで、母の待つホームを目指した。

十勝岳(4)

よく目にしたのがオンタデ。タデ食う虫も・・・のタデだ


山ばかりを見ていたわけではない。花もチェックして登ったが、十勝岳は火の山だから、やはり種類は少ない。


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小さな蜂がときどき入っているイワブクロ


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エゾオヤマリンドウ

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エゾノマルバシモツケ

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メアカンキンバイ

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ミヤマキリンソウ

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オトギリソウの仲間

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森の中にはブルーベリーの木がいくつかあった

十勝岳(3)


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お〜この高度感。仰ぎ見ていた噴煙が、眼下にたなびく。遠くには、富良野、美瑛のパッチワークが見える。一歩一歩のキツい繰り返しが、喜びに変わっていく。頂上直下で、きっと誰もが苦笑いのような表情を浮かべるに違いない。「ついに、きたぞ〜」。


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山頂標識は、ちょっと地味だった。それでも抱きつき、ナデナデ。地図を眺めてから数年、感慨ひとしおだ。南にたおやかな富良野岳、北に大雪山、そして東には未踏のトムラウシが見える。360度、山また山。サイコーの気分。


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美しい山容の富良野岳


しばらくぼんやりとしたいが、予報では午後から雨予報だ。オニギリを食べながら、後から上がってきた地元の方に、見える山の名を聞く。この十勝からトムラウシまでは、時間はかかるが歩けるという(後で調べると、休みなしで歩き続ければ18時間)。


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富士のような鬼のような雨雲。初めて見た


さあそろそろ行こうと決めて東の空を見ると、鬼のような雲が猛スピードで近づいてくる。コワ〜!下りよう。そう思ってリュックに荷を入れ始めると、登山ルートを外れた火山礫の斜面を這いつくばりながらカラフルな二人が登って来る。なんだ・・・近づいて来てようやく分かった。親子らしい。手前が子どもで後ろが母親か。二人とも、軽装で靴はスニーカーだ。外国人かよ・・・リュック、雨具を持たず、女性はザンバラ髪の上にサングラス、そしてスカート!?。

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この軽装で直登してきた


さすがに心配になった。振り返ると少年らしき子は、登頂していた。何度も何度も山頂を眺めながら下りた。大丈夫かよ。雨がだんだん強くなっていくぞ。あの親子は、無事だったのか。赤土の滑る箇所もいくつかあったから、何度も転んだかもしれない。下山には3時間かかった。


十勝岳(2)


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雨はまだ降っていない。お天気を心配した人たちは、朝4時くらいに出発したようだ。まずはロキソニンを半錠を口に放り込み、コルセットをグイッと締めた。熱中症対策に経口浸透水、塩キャンディ。昼飯は楽しみにしていた甘納豆の赤飯が買えず、フライドチキンの大きなオニギリと豆入りの五穀米に変更した。


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靴ひもを締めると気合いが入る。山道を入ってすぐに、ブルーベリーを見つけた。幾つかを口にすると、甘酸っぱい。北の国から飛んできた渡り鳥の糞から、北海道にはブルーベリーが広がったと聞く。針葉樹の森を歩けるのも30分くらいだろう。小さな川を渡ると、高い木が消え、低木そして噴石のあちこちから高山植物が現れはじめた。


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強い陽射しと風がないのがうれしい。ただ雨の気配は続く。まずは噴煙を上げる前十勝に続く稜線を目指す。風向きで硫黄の匂いが強くなる時がある。そんなとき、あの御岳山の爆発のことを重ねてしまい、今爆発が起きてもおかしくないのだと言い聞かせる。常に近くの大きな岩を確認しながら登っていく。


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こんな噴石が頭に当たったら、イチコロ〜

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美瑛岳の手前に氷河のような雪の川が続く


稜線に辿り着くと、左手に美瑛岳がすっくと現れる。砂漠のような広い尾根道を辿っていくと十勝岳の山頂へと続く。ここからは約一時間半の登り。大きな昭和火口からは、風まかせの噴煙が絶え間なくたなびいている。もうすぐ2000メートル越えだ・・・。


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いよいよ山頂が近づいてきた