2012年6月

ワスレナグサ



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あ〜もう半年が終わる。この半年、何もしていなかったように思う。ただただ時に身を任せている。光陰矢の如し、か。「ゴーイン イヤ、ノゴトシ」とシャレても、なにか空しい。
このワスレナグサは、先日のイコロの森に咲いていた。「フォーゲットミーノット」、私を忘れないでください、と言われても、最近はあれをしなければ、ということも忘れていく・・・。



トゲアザミ



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「世界トゲトゲ植物総合第一位」をあげたいくらいのトゲトゲぶり。昨年からこの空き地で勢力地図を広げている。撮るためちょっと近寄っただけで、刺されてしまった。じっくり見てほしい。ここまで花を守らなければいけないの!?といいたくなるほど、強烈でワイルドなトゲの鎧を身につけている。葉や茎はもちろん、花の下までびっしりだ。さらに驚いたのは、何とトゲにもトゲが生えている。写真をクリックし、拡大してほしい。ほら、その長いトゲに、小さな棘が生えているでしょ。
みゆき嬢もビックリ〜〜!♬




★お知らせ
友人のかにさんことかおるさんが、6月30日より「てぬぐい展」に作品を出しています。場所は恵比寿駅からすぐのギャラリー「い沙ら」。
タオルにはないさらっとした使い心地の手拭に、ユニークなデザインが施されています。


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ヤマボウシ


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ヤマボウシの花(総包片)が開き始めた。花が開くと緑まで濃く感じるのは、十字のカタチをした花の美しさとスッキリとした白色だ。ただ上向きに咲くので、少し高いところから見なければその美しさは分からない。涼しげに咲いている姿をみていると、うっとうしさも少しだけ忘れてしまう。山帽子、山法師の字も花の姿を言い当てて良い感じ。カツラとともに庭木にしたい樹木だ。



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グスベリ



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北海道では、誰もがこの実を「グスベリ」と呼びます。そして信州では「スグリ(酸塊)」。もしかしたら正しい名称があって、それが変化した違いないと思って調べると、やはりそうでした。ベリーの仲間の「グーズベリー(gooseberry)」。短くなって「グスベリ」。
子供の頃、この実をあちこちの庭木から、無断で採って口に放り込み「スッペ〜」なんて言いながら遊んでいました。きっと成熟しないうちに食べていたのでしょう。酸味を生かして、肉のソースにも使えそうです。




★さてお知らせ
まずは権師匠からの「小猫の里親探し」
ネコ好きで心優しき方がいらしたら、ぜひご紹介ください (^_^ )( ^_^)

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そしてもう一つ
友人の空さんが、帽子展を開いています。
会場で帽子を被って、その魔法にかかってみてください (^^)V

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妹の庭


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今日も北海道の続きです。妹の仕事は旅館の女将。忙しい時は連日睡眠4時間くらいしか取れないと愚痴ってますが、暇をみては庭にせっせと花を植えている。旅館の前を襟裳岬方面に向かうジーゼルカーが通過していく。その乗客の人に楽しんでもらおうと、約100メートルくらいを花の庭にした。いまはアヤメとルピナスが咲き、雨を受けたアヤメの色合いが美しい。
アヤメを見て思うのが、紫と緑の色を組み合わせた「ウインブルドンカラー」。もうすぐ華々しく開幕するが、こちらもやがて睡眠不足になになっていく。



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通称「逆さ藤」と言われるルピナス



叔母の庭


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母を連れて叔母の家を訪ねたら、丁度庭仕事をしていました。毎年花の種類が変わるので、一つひとつの花の説明してくれるのですが、なかなか覚えられません(写真の左手は説明をする叔母の手)。いつも元気で話のテンポも早く、人を笑わせるのがじつに上手い。線路の枕木を敷いたアプローチや紹興酒の瓶などを上手く配置して、演出もなかなか凝っています。老後の話に及ぶと「この家を買い取って、庭を作って〜」と頼まれてしまいました。



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庭へのアプローチはキングサリから、別名キバナフジ

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ごっつい枕木にも年期が入っています

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鯛釣草(タイツリソウ)はいつも見かけます

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壁一面には紫陽花が広がりました

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カモミールもあったり

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この窓辺で庭を見ながらお茶するそうです


青いケシと黒い犬



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イコロの森の続きです。この時期だけ、それも二年振りに咲きましたという係員の説明を聞いて、青いケシを探しに森の中へ入っていきました。水の流れている側に、まあ、自然界にはあってはいけないような青い花色。ありえない、不思議な存在感です。正式な名前は「メコノプシス」。ヒマラヤの青いケシとも呼ばれ、タチアオイのような薄い花びらに、強い光が差して、空色に染色された布のような風合です。見れば見るほど危険な花。ケシだからでしょうか。


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この日はカンカン照りだったので、ソフトクリームでもと思い小さなレストランへ。すると生まれて間もない三ヶ月のラブラドールレトリーバーがいました。名前はニョッキ。嬉しく嬉しくてどうしようもないと行った動きで、シッポ振り振り歩き回っています。しばらく戯れて遊んで、庭に出ると、飛ぶようなスピードで駆けていく。犬の走る姿のなんと美しいこと。いつ見ても良いなあ〜〜。
お前は幸せ者だ、こんな大自然のなかで自由に駆け回り、いろんな人と知り合って。スタッフも毎日の仕事が楽しいだろうな。



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イコロの森



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中学校時代の友人が勧めてくれた「イコロの森」。場所は千歳空港からわずか15キロ。原生林の中にひっそりとある、森というか、大きな庭園だろうか。アイヌ語でイコロとは「宝もの」。車から降りると、エゾハルゼミの鳴き声が迎えてくれた。ウッドランドガーデンという森のなかを歩いてから、イギリス式の庭を散策する。広い空の下、建物と庭のバランスが美しく、心が北国バージョンになっていく。スタッフらの仕事ぶりも何となくのんびり。その笑顔を見ていると森への愛情も伝わってきた。


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北海道神宮例祭



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札幌市の初夏の風物詩「北海道神宮例祭」が帰郷した日と重なりました。今年が133回目。子供の頃、このお祭りが近づくと浮き浮きしたものです。浴衣を着せてもらい、わずかな小遣いをもらって、手を引かれて市内の中心中島公園に行くと、まさに天然色で埋め尽くされたサーカス小屋や露天がビッシリと並んでいました。低い視線から見上げると、見世物小屋や野師のおじさんらが大声を上げていました。上京後この時期に帰ったことが無かったので、久々に神輿や山車の行列をじっくり見学しました。
色とりどりの時代装束に身を包んだ参加者が市中心部をゆっくりと行進。4基の神輿と8基の山車に馬車や人力車が加わり、1キロを超える長さの壮麗な行列に、沿道から歓声が上がっていました。


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どうしても目は・・・・


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翌朝、雨男が祭り後の公園を散歩すると、露天はきれいに片付けられていました

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雨に濡れるバイカウツギの美しさにウットリ・・・



トンボ



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先週の月曜日(6/4)に四谷の土手を歩いていたら、きれいな木陰が出来ていた。もしかしたらこの木陰、先日の金環日食のリングをきれいに映していたのでは・・・知っていたら来ていたかもしれない・・・残念!と思っていたら、目の前をトンボが横切った。お〜っと、声を出して新宿方面の空を見ると、トンボが数匹飛んでいる。トンボって六月の初めだっただろうかと想い巡らしたが、分からない。今年は少し早いような気がした。



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目の前が谷になっているせいか、四谷の土手は標高が高いように感じます



*明日から北海道です。アルキメデスは火曜日から〜♬



柏葉紫陽花



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最近よく見かける柏葉紫陽花。柏の葉に似ていることから命名されたようだが、他の紫陽花の名前を思うと、ほかの名前が合ったのではないかと思う。隅田の花火をはじめ、ブルーダイアモンド、ミセスクミコ、乙女の舞、伊予の十字星、花まつりなど、改良された種類には魅力的な名前がつけられている。名前は花の魅力を引き立て、想像力を働かせてくれるというのに、葉っぱから名前を決めるなんて、命名者はヤボな御仁である。
そう思っていたら、八重咲きの柏葉紫陽花には「スノーフレーク」という名前もあった。でもこれだとスズランにそっくりな花にあるんだよなあ〜。



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この紫陽花には素敵な名前があるのかもしれない


お洒落泥棒



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白い紫陽花を見ていたら、映画「お洒落泥棒」のオードリーの帽子を思い出した。たしか花模様の白い小さな帽子が、彼女の頭に収まっていたはずだ。愛らしく、清楚で聡明で、溌剌としていたオードリー。その姿を見ているだけで幸せになれた。「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」など、オードリーが演じると主人公はチャーミングで気品のある女性になった。
永遠にそうしたイメージで歳を重ねていくと思っていたら、晩年は飢餓で苦しむ子供たちのためにユニセフの親善大使として情熱を傾けた。スクリーンの主人公から、愛に満ちた一人の女性になったとき、オードリーの天使のような演技がどこから来ていたのかを知った。


*「お洒落泥棒」の帽子を調べてみると、なんと白いヘルメットのようなデザインだった。記憶というものは、案外いい加減なものだ。




菖蒲



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菖蒲のスッと伸びた姿とスカイツリーは合うね



美女が多くいる場合に「いずれアヤメかカキツバタ」の例えがあります。「ショウブ」と打っても「アヤメ」と打っても「菖蒲」と出る場合の例えは「いずれアヤメかショウブか!?」というのでしょうか。ずっとおかしいと思っていました。するとアヤメには「文目」の漢字があることを発見。調べると「織物や木目(もくめ)などに現れた模様。いろどり。あや。物の区別。見分け。けじめ」とあって、花の紹介はありません。
「文目」の語意に「物の区別」とは、何か馬鹿にされているカンジです。



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荒川区の堀切菖蒲園


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一つひとつに改良者が命名!?


草野球



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雨が上がりの空は、透き通るようなブルーだ。雲は前日までのくすんだ色を洗い落され、青空の中に浮かんでいる。行ったこともないのに「これはモンタナの雲だなあ〜」と、独り言をいいんながら、土手を下りると、小学生らが野球の試合をしていた。


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ごろっと横になって、眩しい光を浴びながら、子どもたちの声を聞いていたら、父を思い出した。野球好きだった父は、幼い私を自転車に乗せて、少し離れた市民球場によく連れて行った。野球の分からない私は、球場の外野席(土手)でトンボを追いかけていたのかもしれない。父がそのときに言ったのか、「ノンプロ」という言葉を不意に思い出した。


ベリー



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ベリーの実が、すくすく育っています。これはブラックベリー。受粉が終わると、花が散ってツブツブの実が生まれてきます。当たり前のことだけど、小さな庭の一画にも自然のメカニズムがあるのだと、日々大きくなっていくベリーの実を見ては感心します。


無意識のうちにベリーの成長を見ては、自分を見ているのかもしれない。自然に対する興味の行きつく果ては、自分自身の生命、生きていることの不思議さにつながっていくのだと思う。




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グイグイと大きくなってます


デンタータラベンダー



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新築と思われる家の周りにラベンダーが咲いていた。花色は、よく見るラベンダーより赤みがかっている。顔を近づけると良い香り。指先で挟んでみると、さらに芳しい香りが広がり、気分は富良野。名前を調べると「デンタータラベンダー」とある。デンタータとは、「dentata(歯状の)」。たしかに葉っぱが鋸状だ。
ラベンダーは育てやすいし、香りも良いので、一鉢買ってみようかな。



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よく見ると穂の間から小さな花が咲き始めている



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昨晩のISSを権師匠が見事に撮影いたしました。東京では南南西から飛行してきました。予想時刻に、現れるはずの方角を向いて待つ。そして光を見つけた瞬間の軽い驚き。彼方に消えていくまで、光を見つめます。





トケイソウ(時計草)



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すべてのパーツが主張しています。カブトムシの角のように三つに分裂した雌しべ、黄色の靴を履いたような雄しべが五本、放射線状に広がる細い管のようなのは副冠。そして周りを囲む10枚は交互に花弁と萼ですが、ほとんど同じ色と形に見える。時計草の名は、長針、短針、秒針を思わせる三つの雌しべから命名されたようです。



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パッションフルーツも同じような花が咲く



権師匠から金星通過の写真が届きました。これは後半だね。
右側のホクロのような黒点が金星です。

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水滴



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一体どうなっているのか。朝の目覚めが日々早くなっていく。もう一度眠るなんて器用なことができないから、諦めてアササンに出ると、もう多くの人が歩いている。歩けば午前中はスッキリなのだが、午後になると睡魔が襲ってくる。とくに昼食の後だ。いつの間にか椅子にもたれて眠ってる。わずかな昼寝は体に良いらしい。
さて葉っぱの上に残っている水滴も、わずかな睡眠しかとらない。朝日が当たり始めると、スッと消えていく。
「人生は朝露の如し」の言葉を残すかのように。


スカイフラワー



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上へ上へとタチアオイの花が開いていく。名人の手で漉いた和紙を思わせる花びらに、朝日が美しい陰影をつけている。今人気のスカイツリーにあやかって「スカイフラワー」と勝手に命名してみたが、実はコケコッコー花の別名がある(あった!?)。子供の頃、この花びらを引き抜いて、鼻の上やオデコにつけてコケコッコーと声を出して遊んだ。コケコッコー花と呼んでいたのは北海道だけらしいが、今はどうなのだろうか。



*さて権師匠からその後のニャン日記が届いています〜♬


みなさん、お元気ですか?
昨日6月3日は・・・・・染五郎・姫のお誕生日でした!!!
警察署前の空き地に捨てられていた75gの染五郎は今や5800gに、姫85gは4700gになりました。

        (=^・^=) Happy Birthday (=^・^=)

・・・・などと言ってはいられません!

毎日毎日、何度となく孫ネコ探しで〜す!

どうした訳かおせつが孫ネコを隠してしまうのです。
それも一匹だけ、下の写真左から2番目のバンザイニャンコです。

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毎日毎日・隠す・探す・隠す・探す・隠す・探す・の連続で〜す!

どうもおせつは自分の子供と勘違いをして連れて行く様です。
この一匹限定の訳は・・・昨年おせつが生んだ3匹の内、居なくなってしまったあの子にそっくりなんですよ!
おせつ・・・えらい!!!・・・・・などと言ってはいられない。
叱るわけにもいかず、それで・・・毎日毎日・隠す・探す・隠す・探す・隠す・探す・の連続で〜す!


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この子で〜す!

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どうだ〜〜可愛いだろっ〜〜〜

だれかぁ〜〜〜

飼ってぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!


 権

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ビヨウヤナギ



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この時期、オトギリソウの仲間が多く咲いている。これはビヨウヤナギ(未央柳)。雄しべの花糸が放射状に広がっている。一本の長さが約三センチ。繊細な花火を見ているようだ。この名前の由来は、花が美しく、葉が柳に似ていることから、江戸時代はビオウヤナギ(未央柳)と呼んだのが訛ったらしい。未央とは楊貴妃の宮殿、未央宮(びおうきゅう)のこと。