2013年4月

セロトニン


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二日連チャンのアルキメデスで、セロトニンは増えただろうか


脳の神経伝達物質「セロトニン」をご存知だろうか。運動、感覚、自立の各神経に働きかけて、心身を活性化させる脳内物質だが、現代人はカラダを動かさない傾向にあるために、このセロトニンが不足がちだという。ところがこのセロトニンを増やせば、低体温や低血圧などの体質改善の他、現代型の鬱に対しても効果が大きいらしい。
ではどうしたら増えるのか!?答のひとつが、ウォーキング。一日わずか5分のウォーキングでもセロトニンがアップするらしい。歩くことでこの物質が活性化し、体だけでなく心もイキイキ元気にさせ、病気になりにくい体質をつくる。ストレスに強くなり、若々しくなって、不満が少なくなり、コミュニケーション能力が高まるなど、もう良いことづくめだ。
どうも私最近おかしいな・・・と思ったら、まずは町内一周を。ポイントは、何も考えず(左脳を使わない)に歩くことだ。


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セロトニン君は、この拝島大師のフジソソグ香りの下でかなり増えて


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山ツツジでさらにアップした・・・と思う


モッコウバラ(木香薔薇)


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朝、この陰で一休みしていると、何とも爽やかな気分だ。風が吹くとほんの少し香りがする。このモッコウバラ、去年よりグンと蔓を伸ばして葉桜に絡みついている。きっと誰かが枝にかけたのだろう。蕾も増えている。雨でも降ると結構な重さになるだろうから、桜の枝も大変だ。蔓系の植物は、どれもよく成長する。太くなるより伸びる、絡む、花を咲かせる・・・人で言えば、小回りのよい営業タイプかもしれない。


野鳥


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Tさんの撮ったイカルチドリ。目の周りの金環が可愛い


花に向かう人がいれば、馬に向かう人がいたり、鳥に向かってしまった人もいる。山仲間のTさんは、すっかり野鳥の撮影にハマってしまった。野鳥に夢中になってしまうと、まるで鉃道少年のように、その魅力からきっと逃れられないのかもしれない。先週末、あるコンサート会場で、Tさんから猛禽類だけを追いかけているカメラマンの話を聞いた。猛禽類とはワシやタカの肉食系の鳥の種類。ツミ、ハヤブサ、チョウゲンボウなど小型の猛禽類が東京近郊に生息していて、猛禽マニアを夢中にさせているらしい。分かるよなあ〜、狩りの瞬間はワクワクするし、肉食系の動物の顔はどれも引き締まって、カッコイイし・・・。
夢中になれるものが見つかると、人生はがぜん楽しくなる。


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何かを狙っているのか。ノスリはカラスくらいの大きさ



ツツジ


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お天気がめまぐるしく変わる。果たして去年の今ごろは、暖かかったのか、寒かったのか?今日は何日か?はっきりしないのは、二日酔いのせいもある。濡れたアスファルトからは、クルマの音がしっとりと聴こえて心地がいい。道端のツツジも雨を受けて淑やかだ。都会のツツジを見るたびに想うのが、今ごろの山に咲くミツバツツジの淡い藤紫の色だ。週末、会いにいこうかな。
ところで漢字にすると「躑躅」。なぜ、こんなに難しいのだ?


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ミツバツツジの咲く山道を歩きたい


ニガイチゴ(苦苺)


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イカンイカン、忘れていた。せっかく権師匠に時間をかけて調べてもらったニガイチゴの花。イチゴの花といえば、丸くフワッとしたものと思っていたから、この細い花びらを見て、すぐに特定できなかった。でも権師匠は、葉のカタチや枝のトゲからイチゴではないかと推測。さすが!
甘いのにニガイチゴ(苦苺)。別名はゴガツイチゴ。山ではよく食べているのに、失礼をいたしました。


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実はルビーのような美しさ


「オバンデシタ」


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後一ヶ月くらいで札幌ライラック祭りだ


久々にこんな挨拶をした。先週末、銀座のイタリアンレストランに集ったのは、北海道を故郷にもつ人たちで、その名も「いぃんじゃない会」。仕事先の知人に、その笑ってしまうような会の存在を教えられて、「行きたい!」と返事をした。
驚いたのは、参加者の半分が30代!?の女性だったこと。北海道弁なら「なしてさ?」となる。同じ中学校の後輩がいたり、世界一周旅行から帰ってきたばかりの若者が、大学で教鞭をとっている友人の教え子だったりと、故郷の話に花が咲いた。人はこうして不思議な縁で結ばれていくのだろう・・・。

*オバンデシタ・・・オバンデスでも良いが、過去形にした方が胸に沁みる。


ベニシジミ


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花とくれば・・・蝶でしょう。ということで、今日はシジミチョウ。正しくはベニシジミ。日当りの好い草地で見かけるかわいい蝶。春先のベニシジミは、赤橙色の部分が鮮やかで、花や緑に止まって羽を広げるとポッと目立ちます。大きさは1.5センチくらい。小さな頭部に対し眼が大きいので、よけいに愛らしい。春一番に〜〜♬、出てくる蝶がこのベニシジミです。



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ハルジョオンに止まる


新丸ビル


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考えごとが多くなると、人は高いところに登りたくなるのだろうか。少し離れたところに、じっと遠くの景色を見ている男がいる。東京駅前の新丸ビル七階フロワーは、夜景を楽しむカップルが多いから、ちょっと目立つ。もしかしたら中間管理職の悲哀でもを抱えているのだろうか。
フロワーに戻ると、モダンなレストランが配置されている。ニューヨークには行ったことはないが、どの店もオシャレな調度品や大きな観葉植物で、大人の街の雰囲気を上手く演出している。暗めの照明もホテルのロビーにいるようで、とても落ち着く。夕食を楽しんでいるのは、この界隈で働くエリートたちだろうか。若い人が圧倒的に多い。
時代は変わったなあと、昔々新宿の赤ちょうちん辺りで飲んでいたおじさんは、お上りさん気分でキラキラの若者たちを眺めるのだった。


珍かな花/シラユキゲシ(白雪芥子)


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この花を見てKさんは、すぐにシラユキゲシと言い当てた。この花もじつは初めて。シラユキゲシ。クサボケに比べて、こちらは美しい名前だ。やや下向きに咲き、雄しべと花びらの対比もよろしく、夏椿のような涼しさがある。調べると「日陰に滅法強く、やや湿った場所を好む」とある。ムムム・・・なんか怪しい。さらに「根をのばして、よく増える」。ウ〜ン、これは意外。「葉はハート型をしている」チェックしなかった・・・・別名、スノーポピー。☆☆☆


珍かな花/クサボケ(草木瓜)


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玉川上水歩きで見つけた不思議な花。ボケじゃないのかな〜と思わず言ったが自信なし。よく見ると、地表近くの花は枝から出ていて、誰かがイタズラに差した造花のようでもある。こんな時は権師匠へ。すぐに返事が来た。「生え方からして多分『クサボケ/草木瓜』」。なんという味気のない名前!。調べると、「ボケよりも背丈が低く、冬から春にかけてオレンジ色の花が咲く。盆栽としても利用される。」とあった。日本特産種らしく、ノボケ、コボケの別名もあった。ノボケとコボケで、まったく関係ないことを思い出した。
ボケもトボケも「惚け」の同じ字。知っていました!?



玉川上水緑道歩き


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春になると「玉川上水緑道を歩く会」を企画し、玉川上水駅から鷹の台駅までの4キロの緑道を仲間たちと歩いている。川沿いにはナラやクヌギなどの武蔵野を代表する木々が遥か遠くまで続いている。風が吹くと新緑がきらめき、小径に落ちる影は眩しいほどだ。春の花も今が盛り。ニリンソウやヤマブキ、木イチゴの花がお喋りと撮影をせがむので、なかなか前へ進めない。でも良いのだ。時間はたっぷりある。そして「歩キ眼デス」の楽しさが、みんなに伝わっていくのだから。


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ニリンソウの花


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木イチゴの花


シャガ


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ずいぶん昔、杉林に覆われたうす暗い山道を下りて行ったときの話。緩やかな斜面にシャガの花が一面に咲いているのを見て、ドキッとしたことがある。それがシャガとの出会いかもしれない。日が届かないいような木陰で、なぜこんな花色をしているのか。まるでなにかの化身のようにも思え、不気味に感じた。それ以降シャガが咲いていても無視して通り過ぎていた。ところが公園や池の淵で見る機会が多くなると、アヤメ科らしい清楚な味わいと花がない時期の葉姿の美しさもわかり、心引かれるようになった。


オウバイ?


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神田川沿いを歩いていると、対岸にヤマブキかレンギョウのような花が垂れ下がっていた。枝ぶりが違うなと思って確認してみると、花びらが八枚。毎日のように歩いていても、見落している花があるとは・・・。調べてみると、どうも「オウバイ」のようだが、近い種類の「オウバイモドキ」にも似ている。だいたいオウバイを知らないところへもって、モドキをつけられては困る。ジャスミンの仲間らしいが香りはなかった。


ヘっ!


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「ウっ」ときたら、「ヘっ!」。春は目覚めの季節だ。この1.5メートルのアオダイショウもどうやら冬眠からのお目覚め。腹をすかして獲物を探しているようだ。ときどき、頭を上げては周りの空気を気にしている・・・チロチロ。ここ数年で見た蛇の中では一番大きい。距離を取りながらじっくり観察する。池の側をゆっくり進む・・・チロチロ。


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突然、鳥の声がした。少し離れた小島からだ。すると頭を持ち上げチロチロ・・・ゆっくり石垣を下りはじめた。こちらも前に廻り石垣から顔を乗り出す。すると顎のあたりを二三回水につけたかと思うと、小島に向かって泳ぎ始めた。その早いこと。滑るように泳ぎ、アっという間に向こう岸にたどり着いた。高い石垣もなんのその、スっと登って消えてしまった。

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どの生き物も餌を得るために、必至なんだね。メジロもカモも、昨日の鵜も。



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ずっと片脚でひなたぼっこ



善福寺池の杭に一羽の鵜がとまっていた。鵜を見ると、複雑な思いが過る。あの長良川鵜飼を思い出すからだ。鵜は篝火の下、潜水して鮎を捕えるのだが、首には細い糸が巻かれているので呑み込めない。鵜匠は巧みに鵜を引き寄せ、首を絞める。すると「ウっ」と鮎を吐き出す。これが1300年の歴史を持つという鵜飼。なんとも哀れで可笑しい漁法だ。
さてこの鵜の餌となるのは、おもに鯉だと思うが、どの大きさまでを獲物と判断し呑み込むのだろう。鵜を見ると、つい思う。


風立ちぬ


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遠くから見るとモソモソと動くので、初めは鯉かなと思った


風雨が強い週末だった。外歩きをすっかり諦めていたので、日曜日の朝、雨があがって日が射してきたのにはびっくり。カメラや双眼鏡、地図などをリュックに入れて、野鳥の多い善福寺公園に出かけた。春の嵐がまだ通過中なのか、絶え間なく風が吹いている。桜はすっかり花を失って、なんとも弱々しい姿。緑をつけ始めた柳は奔放に揺れ、水面のハスの葉は風に拾われて、ヒラヒラと舞い立つ。ラクショウもすっかり実を落されて新芽だけがクッキリ。空のチリも一掃されたのだろう。夏雲を思わせるような真っ白な雲が遠くに見えた。


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ラクショウの木の下には、こんなカタチの実がたくさん落ちていた


イカリソウ(錨草・碇草)


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花の名前を覚えていると、ときどき知らない人と話に花が咲く。以前読んだエッセイでのお話。作家の伊集院静が一人で呑んでいると、カウンターの奥に椿が一輪。「おや、侘助ですね」とポツリ。それを聞いた女将が、「花のこと、お詳しいですね」その後どうなったかは知らないけれど・・・。
ご婦人二人がしゃがんで花を見ていた。すぐに分かったので、「おや、イカリソウですね」と呟いたら、「あら、あんた、詳しいわね〜」と元女将らしき人の濁声が返ってきた。


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こちらは初めて見た「キバナイカリソウ」


さみどり


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春らしい光が戻ってきたが、二日間の「花散らし」で桜の木々はすっかり寂しくなった。春に三日の晴れなしというが、週末はまた雨らしい。ところが、高見に目をやると木々の緑が始まっていた。新緑のスタートだ。
ケヤキは油断がならない。桜に目を奪われている間に、いつの間にかさみどりを揺らしている。芽吹きすると、さささっ〜と新緑が進むのだ。満開の桜も好きなのだが、新緑のケヤキもたまらない。桜餅も好きだが草餅も好き!という和菓子党の嗜好だろうか。大きく伸ばした枝の先々にさみどりをどんどんつけて、空を掃くようにしてなびく姿を見ていると、清々しい気持ちになって、心ここにあらず〜。良い季節が始まった。


ハナミズキ(花水木)


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桜並木の対岸が新宿区



この雨が止むと葉桜になっているんだろうなあと、神田川沿いの桜並木を歩いていると、ハナミズキが花をつけていた。神田川は新宿区と中野区の間を縫うように流れていて、それぞれに植えられている樹木が財政状態を伝えている。お金持ちの新宿区には桜が植えられ、財政難の中野区はハナミズキ。成長が遅く、枝打ちをあまり必要としないハナミズキは、一年を通して見栄えがよいので重宝がられている。桜の次はハナミズキ。新宿の次は中野だよ〜と言っているような雨の朝だった。


ヤマブキオー


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ヤマブキの花を見ると、70年代を駆け抜けた鹿毛の競走馬ヤマブキオーを思い出す。一体いつまで走り続けるのだろうと、衰えを知らないオーナー思いの孝行馬を追いかけていた。じつは昔、日高で牧場を営んでいた祖父が、ある出版社社長の買い付けた若馬数頭を預かり育てていた。その中の牝馬一頭がデビューすると、秋までに四連勝してしまい、すっかり競馬にハマってしまった。運が悪いといおうか、その当時の部屋の相棒があの権師匠だったから、大変!週末は二人で競馬新聞とにらめっこに・・・。
ヤマブキオーは八才まで走り続け生涯成績は、47戦20勝。複勝率は約66%。賞金総額が約三億。無事これ名馬というが、まさにヤマブキオーはそれを実証した馬だった。

花散る頃


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鳥たちも花の終りが分かるのだろうか。それとも落花の頃に蜜が甘くなるのか、散りゆく花のなかで囀りが休みなく続いている。曇天の空の下、桜の花は風に誘われように舞いはじめた。神田川にかかる欄干からヒヨドリ、ツグミ、スズメ、そしてメジロが花びらを啄み、落していく様を飽きもせずに眺めていたら、不思議な気持ちが広がってきた。染み入るような幸福感と滲み出てくる喪失感。無常の思いを桜が引き出すのか・・・。この五年の間に逝ってしまった弟そして友人たちの笑顔が浮かんで来た。花びらが舞っていく川では、この春生まれたのだろう小ガモの数匹が烈しく水遊びをしている。それをじっと見つめる親ガモ。季節は、きちんと歩を進めていく。


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