2011年4月

カロライナジャスミン

公園の小さなアーチをくぐり抜けようとしたら、なんとも良い香り〜。どうやら頭の上から降り注いでいます。柔らかでエレガントな香りです。調べると「カロライナジャスミン」。なんと良いネーミングでしょう。ほかにも「イエロージャスミン」「イブニングトランペット」などの別名があります。ただこの香りに誘われてジャスミンティーなんかにすると、中毒の例があるようなので、要注意です。


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花言葉は「長寿」?「魅惑」もありますが・・・



明日から八ヶ岳に登ります。2日に報告します〜♬

コバンソウ (小判草)

なんだあ〜?昆虫のサナギに似ているが、花なのか、葉なのか?公園の草原で、珍しい植物を見つけました。自慢をするように、写真を添付して権大明神にお伺いをたてると「コバンソウです。黄金色になると、また美しい!」と返事が返ってきた。小判!?それは素晴らしい。小さな鉢植えにして、飾ろうかしら。運がつきそうだ〜。


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別名、タワラムギ(俵麦)でイネ科、育てやすいらしい


フジ(藤)

先週にエンドウ豆を紹介しましたが、このフジもマメ科の植物なので、花をよく見るとマメ科特有の可愛いカタチをしています。散歩コースで、どこからともなく甘い香りがするのでキョロキョロ。するとやはりフジなんです。一年前にあしかがフラワーパークの話をしていたなあと、新聞のチラシに目をやると「世界が息を呑んだ美しさ」とあります。おー!タイムリー。こんなこと言われると、やはり見てみたいなあ〜。


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フジの香りを想像してみましょう


ドウダンツツジ(燈台躑躅)

以前住んでいた家の庭に、大きなドウダンツツジがあって、毎年花をつけるのを楽しみにしていました。ものすごい量の花をつけたある年に、選定を始めたら、バランスが取れなくなり、とうとう半分くらいに大きさに・・・。でも翌年は花をつけるだろうと期待したのですが、なんと花付きが悪くなってしまいました。素人了見の選定は失敗の元と、いまもドウダンツツジを見るたびに、あの日の選定を思い出します。


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秋の紅葉も綺麗なんです


エンドウ豆


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「えっ!これが?」と野菜畑の花は、意外な色やカタチをしているので見ていて楽しい。たとえばオクラは、レモンイエローで貴婦人のような気品を感じさせるし、ジャガイモはオレンジと淡紅色の組み合わせが可愛らしくて、芋のイメージにつながらない。葉や茎を見ないと野菜の花とは分からないのだ。この花だって、やがてエンドウ豆になるなんて思えない。



ルッコラ


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大根の種類かなあと思っていたら、カメラを覗いたコータローさんが「それはルッコラだよ、間違いない!」と熱燗ですっかりご機嫌になった顔で断言しました。彼は畑づくりをしていたので、野菜や虫なんかにとても詳しい。翌日調べてみると、まさにその通り!ウ〜ムすごい。この花を見てルッコラと当てる男はそんなにいない。ありがとう、コータローさん。このルッコロラは小径に咲いていたのだけど、近くに市民農園があるから種が飛んできたのかもしれないね。  花言葉は「競争」。なぜ!?


新緑(3)


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よく見ているけど名前は知らない。そんな声が聞こえそうです。これはバラ科・カナメモチ属の種類で、植栽や生け垣用に交配された「レッドロビン」という品種です。乾燥に強く活着率が高いうえ、春には鮮紅色の新芽を出して生け垣を彩ります。景観を美しく演出し、管理も楽なので一気に増えてきました。新芽の頃は赤い花のように見えますが、徐々にグリーンの葉色に変わっていきます。新芽の可愛らしさは、まさに「赤ちゃん」〜♬ 



新緑(2)


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さてさて難易度が上がっていきますよ。葉の中心から葉脈が稲妻が光ったように外へと広がっている。ツル性の植物なので、ネットやブロックを伝わりながら庭を覆っていく。花は黄色やオレンジ色、朱色の暖色。ハーブの種類で、エディブルフラワーとしてサラダなどにして食べられる。ビタミンCが豊富で、ぴりっとした辛みが特徴です。


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答は「ナスタチウム」


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花言葉は「恋の火」「愛国心」「困難に打ち克つ」




新緑(1)


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花だけではありません。木々もハイスピードカメラのように日々、緑色を濃くしています。さてこの葉を見て何か分かった人は、ちょっと渋い人かなあ〜。テニスコートまでの坂道に、この垣根が続いています。通い始めて1年くらい経ったある日、メンバーの一人が「これお茶の葉だよ」と教えてくれました。いま瑞々しいサミドリの輝きで目を楽しませてくれます。


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こんな花言葉が・・・「謙遜」「追憶」「純愛」


スノーフレーク

春、ここの雑木林の道がスノーフレークでいっぱいになるのですが、NHKのスタッフが、撮影のために植えたのではないかと思うような、不思議な季節感が漂っています。木々に緑がないからでしょうか。花はスズランに似たかたちをしていて、別名スズランスイセン(鈴蘭水仙)、またの名をオオマツユキソウ(大待雪草)とも言われ、なんだか特別の愛情が注がれています。花びらの先には、緑色の小さな斑があり、これがまた何とも可愛い〜。


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花言葉は「汚れのない無垢な心」「乙女の誇り」「純潔」やっぱり〜。


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極上のアクセサリー!?


ブルビネラ

テニスコートのそばで変わった花を発見しました。たくさんの花が光を求めているのか、花穂がこんもりとしていて、なんだか南瓜のソフトクリームに見えます。調べても名前に確信が持てない。そんなときは、かの権大明神へ〜。すると翌日、花の名前と写真が送られてきました。その名は「ブルビネラフロリバンダ」英名は「キャット・テール」。南アフリカ原産のユリ科ブルビネラ属の多年草で、伸びると高さは1メートル近くになるそうです。なるほどね、先がこんなに丸くなることは少ないらしく、それで分かりにくかったんだ〜♬〜納得です。


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花言葉もありました。「陽気」「上機嫌」

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普通はこんな様子で咲いていきます


ハナカンザシ

コーヒーショップの玄関に飾ってあった小さな花。デージーの仲間かなと調べたら「ハナカンザシ」。乙女の髪を飾るかんざしをイメージします。気持ちよく日光浴を楽しんでいるようで、こちらまで清々しさが伝わってきます。調べるとキク科の秋まき一年草で、育てやすいとありました。


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花言葉は「明るい性格」「思いやり」「温順」「同情からの愛」



定点観察


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3月7日、ここからの眺めは雪景色でした。それから約1ヶ月が経ち、満開の桜は何もなかったかのように咲き誇っています。100年前、ここからは何が見えたのでしょう。そして100年後、この桜は残っているのでしょうか。「神田川」の歌が歌われていた頃、この川はよく増水し溢れていました。今は深く掘られ、その当時の面影はありませんが、川面に桜を映し、花びらを集めて運んでいく景色は変わっていないように思います。

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うすぐ大きな花筏が流れていきます


カイドウ(海棠)

満開の桜の下で、カイドウも華やかな花をつけていました。花は桜によく似ていますが、柄の部分が長く下を向いています。淡紅色の花色は遠くからも際立ち、印象的です。ただ木のカタチや枝ぶりが、いまひとつ優雅さに欠けるかなあ。中国では牡丹とともに人気があり、美人の形容詞にも使われ、「ねむれる花」「睡花(すいか)」などと呼ばれています。


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花言葉は「温和」「美人の眠り」「妖艶」「艶麗」


気根

土の中から手のような樹木がいくつも伸びています。ここは新宿御苑の「母と子の森」。夏になると葉が広がるので涼しく、薄暗くなるので、不思議な体験ができます。この奇怪なものは「気根」といい、『根は向地性をもち、地中で発達するのが一般であるが、地上の茎や幹から出る根もあり、それらを気根と総称し、種類によりいろいろな機能をもつ』とあります。根の持ち主は、ラクウショウ(落羽松)というスギ科の仲間。
「水をくれ〜」と欲しがっているようにも見えます。


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この森は、夏オススメです



お台場

地震の後、埋め立て地域の液状化を心配されているが、お台場辺りは今後大丈夫なんだろうか。ベイブリッジを走りながら春霞にかかった景色を見ていました。下りてから取材先までの途中、何やら懐かしい景色。そう一昨年に訪れたパンパスグラスが揺れていた場所でした。まだススキのような穂が出ていないので背丈は低い状態です。そして廻りを見ると一面に菜の花。空に春の歌詞でも書きたくなる風景がそこにありました。


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秋、ここにはコスモスが揺れていた記憶が


コブシ(辛夷)

まるで白い蝶が木に集まっているように見えます。桜より一足先に咲くのが辛夷。ネコヤナギを思わせるような産毛のある蕾みがプリッと割れると、拳を開いたかのように、五枚の花びらが現れます。花一杯になった辛夷を眺めるには、やや遠目の方が周りの景色と相まって楽しめるように思います。



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新宿西口公園片隅の大きな辛夷。花言葉は「友情」「歓迎」「信頼」


アセビ(馬酔木)

アセビの花が咲き始めました。花はスズランにそっくりの釣鐘状の形で、全体はドウダンツツジといった感じでしょうか。今年は例年よりも花房が多いようで、鈴なりとはこんな状態かな。「馬酔木」の名は、馬や鹿などの草食動物が食べると、酔ったようになることから付けられたそうで、別名「アシビ」「アセボ」「アセミ」とも呼ばれます。


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花言葉は「献身」「犠牲」「二人で旅をしよう」「清純な心」


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赤みがかった種類もあります


桜咲く

週末、桜を訪ねて御苑に行きました。新宿門辺りは、何やら人だかり。なんと手荷物チェックです。アルコール飲料の持ち込みが禁止されているので、バックを開けてからの入園なのです。園内を行くと開花している桜の下では、車座になってお喋りや食事をしています。なんか、健康的で良いなあ。若者たちも実に品が良くて、トランプをしたりサークルの打ち合せをしているのか、静かに楽しんでいて、青春していた頃の昔とは大違い。ところが、やたら声の大きいおじさん4人グループがいるので近寄ると、ご機嫌です。どんな工夫をして酒を持ち込んだのでしょうか。ルール違反だけど、まあ花見らしいかな〜と、許してあげることにしました。
新宿御苑は今週末が見頃かもしれません。


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この枝垂れ桜は、見事でした。


ハナニラ(花韮)

どんな場所でも咲き、植えたら放置しておいてもかまわないと、園芸店のお姉さんが言っていました。野生児のように、踏みつけられても花をつけ、逞しさはピカイチ!でも花はこんな可愛い。葉は韮のような匂いなのに、花は甘い芳香、これも不思議。西洋甘菜(せいようあまな)とも言います。


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花言葉は「悲しい別れ」「別れの悲しみ」「耐える愛」