2009年11月

白い山茶花

いつもと違う道を歩いてみると、白い山茶花が声をかけてきました。赤とは違って気品がありおしとやかな姿です。柔らかな八重の花びらが秋の日差しを受け、見ているとなにか癒されます。白い椿もあるようなので、もしかしたらどこかでで会えるかもしれません。
白い山茶花の花言葉は「理想の恋」「無垢」


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なにか香りもするようです



トキワサンザシ

まさに赤いブドウです。いったい何個あるんでしょう。マンボウの空中産卵みたいです。何故こんなにも多くの実をつけるのでしょうか。別名は「ピラカンサス」。ギリシャ語「pyro(炎)」と「acantha(刺)」が語源で、火のような真っ赤な実をつけ、枝には一杯刺があるところから命名されているようです。マンリョウの上をいく「オクリョウ」あるいは『ケイリョウ」という名前でも良いんじゃないかな。
花言葉は「慈悲」「燃ゆる想い」


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圧巻というかちょっと怖い



山茶花

山茶花(サザンカ)が目につきはじめました。実は椿とどこが違うのか分からなかったので調べました。まずは時期が違うということ。この時期はほとんどがサザンカです。椿は字のごとく2月くらいから咲き始めます。
花の開き方が控えめで上品な椿に対して、山茶花は天真爛漫で花びらも花芯も開放的に、横に広がるように咲きます。散り方も椿の潔い「ぽたり」に対して、山茶花は一枚づつ「パラパラ」。何やら対照的で個性的です。
花言葉は「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」


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赤い花には「理性」「謙遜」の花言葉があります


スプレー菊

あちこちで菊花展や菊まつりが盛んです。散歩をしていると端正に育てられた菊が、庭や玄関などに並べられています。立ち止まって眺めているとなぜか心が浄化されていくような気持ちになります。
随分前のことですが、菊の好きな母を思い出し、ある女性に菊を贈ったところ哀しい顛末になったことがありました。菊の思い出のひとつです。
スプレー菊は、茎の上部で数多く分岐して花をつけることからこの名がついています。「スプレーマム」ともよばれ、バラやカーネーションにもこの形の品種があるそうです。
花言葉は「真実」「高貴」「清らかな愛」「気持ちのさぐり合い」


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五分刈り

寒空の下、新宿通りのユリノキが剪定を受けていました。
いつも思うのですが、葉が色づき始めた時にカットされるのは、なんだか可哀想でたまりません。まして落葉も出来ないなんて。来年の成長を思えば良い方法かもしれませんが、次々にバリカンを入れられたユリノキは、どれもすっかり五分刈りにされてしまい、街は寒そうな景色に変わりました。

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この後わずかな枝だけになりました


ヒートテック

寒さが厳しくなると、ウォーキングもつい億劫になりがちです。そんな時目にしたのが某衣料メーカーのチラシです。そこにはこうあります。「冬の着こなしを変える。世界の冬を変える」と。冬の登山用の下着はあるのですが、試してみようと、買って着用しました。昨日の寒さのなか保温効果が高く、からだが緩みました。北国育ちは過去のこと。暖かいことは幸せです。
安いだけではダメだ。技術力が評価されなくてはと、妙に納得するのでした。


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落ち葉がきれいな模様を作っていました



神社にて

待ち合わせの場所に早く到着したので、近くを歩いてみると小さな神社がありました。10メートル角ほどの恵比寿神社です。しばらくすると若い男性が鳥居をくぐり、手水場で手を洗ってから参拝を始めました。するとすぐに若い女性が手を洗って少し後ろに並びます。そしてまたひとり若者が・・・。
都会の一画にある小さな神社にごく普通の若者たちが集まってくるのです。
なぜだか心が温まり、新鮮な気持ちになりました。


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これは狛江の泉龍禅寺の手水場の龍


木漏れ日

晴れた日に公園の中を歩くと、外の世界より温度や湿度が違うことに気がつきます。夏の森の中であれば約5度くらいの温度差になり、木陰のありがたさを実感します。そして光も季節にふさわしい分だけの明るさと量を届けてくれるようです。自然のメカニズムは、本当にうまく出来ているものだと、秋の木漏れ日を浴びながら感心しきりです。


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この日は、五行歌を考えながら歩いていました


ポインセチア

花屋さんでポインセチアをみかけます。てっきり赤い花だと思っていたら、様々な色があるんですね。園芸家の手によると、どんな色にでも変えることが出来るのでしょうか。調べてみると赤い部分は、葉でも花でもなくて「苞(ほう)」というものらしく、思わず「ほう」ですね。明るい場所に置いて10度以上で管理すると長く楽しめるようです。
1825年当時メキシコ駐在でアメリカの公使だったポインセット氏が、メキシコに自生していたポインセチアを発見。この功績が讃えられ、氏の名前から"ポインセチア"と命名されたとあります。これからシクラメンとともに街を彩っていきます。
花言葉は「祝福する」「私の心は燃えている」「聖なる願い」「清純」


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赤と白の組み合わせは華やかですね
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これからピンクに変わっていくのかな



ハウス栽培

今日は仕事で静岡県のある農場へ行ってきました。約300坪あるハウスがいくつも並び、無農薬で大葉の栽培をしています。すべての大葉は収穫しやすいように腰の高さになっていて、土をほとんど使わないミスト農法で育てています。温度、湿度、光をセンサーで管理することで、成長を早め、安全で安定的な収穫が可能になるそうです。ただし収穫はパートさんたちによる丁寧な手摘みでした。
これからは、注文が多くなる年末に収穫をあわせて育てていくそうです。



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どの葉もグリーンの色がきれいで、柔らかな感触でした
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足柄インターチェンジからの富士山は寒そうです


コクーンタワー

新宿西口前に立つかなり変わったビルの名は、コクーンタワーといいます。建築当時から、ガラスに白いガムテープを貼りながら高さを上げていく様にも見えて、オブジェが出来あがっていくような新鮮さがありました。コクーンとは繭を意味し、日本を代表する建築家の故丹下健三氏の子息による設計です。今日は青空にすっくと立つ、シマフクロウのように見えます。


所恐怖症の人間には、きついビルです



紅葉とお肌

テレビで美しい紅葉の条件として「気温、紫外線、木の個性、湿度、秋までの気候状態」だといっていた。つまり、「秋の冷え込み、紫外線を受ける、葉に含まれる成分、湿度が高い地域、秋まで穏やかな気候」だ。
もしかしたら人も同じかもしれないと思った。寒暖のある地域で紫外線をたっぷり白い肌で受けてから保湿する。こうした光と肌の関係を半年間続けると秋には「真っ赤なホッペタ」が出来上がりそうだ。北国の人の赤いホッペタには、紅葉と同じ関係があったのだ。


北国、高地の紅葉は美しい


涸沢の思い出

昨日、歌会の二次会で久々に山の話で盛り上がりました。帰宅し思い出したのが北アルプスの涸沢です。数年前、山を始めたばかりの弟を連れて、初秋の上高地から岳沢〜前穂岳〜奥穂高岳〜涸沢というコースを歩きました。しかし一日目は大雨で、奥穂から穂高岳山荘への下りでかなり滑ってしまい、弟には辛い思いをさせました。
しかし翌日は晴れ上がり、山頂からは360度の展望と遥か下の涸沢周辺までつぶさに見ることができました。涸沢のカールへ下り、小屋のデッキに横になって山々の連なりと青空を見ていると、前日の雨の辛さをすっかり忘れ、北アルプスのスケールにただ圧倒されるばかり。
昨日の雨が、思いがけないことを連れてきました。

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涸沢から上高地への帰り道、パノラマコースのスタート地点。
奥穂高岳に向かい、涸沢カールにはふたつの山小屋、そして色とりどりのテント。



きき酒

きき酒会の取材で銀座で開かれた「一都三県・蔵元との交流会」に行ってきました。一都三県(東京都、神奈川県、千葉県、山梨県)の日本酒、焼酎、地ビールなどがきき酒として各テーブルに並べられ、どれを飲んでもOK!。
となると取材どころではなく、まずは大好きな地ビールをいくつかいただきましたが、どれも「旨い!」。とくに神奈川県の「さがみビール」のケルシュ・アルト・スタウトは、賞を取っただけに思わず直立するほどの旨さです。サーバから注がれる琥珀色、ホップの苦みと香ばしい味わい、そしてコク、たまりませんでした。
また千葉県産の日本酒(古酒35年もの)は、飴色をした紹興酒のような味わいです。会長さんのご好意により一通り飲んでからの取材となりました。
いよいよ熱燗の季節が始まります。


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ここの一列は、熱燗のコーナーです


イガグリ君〜その後

9月4日に紹介したイガグリ君のその後です。このイガの前を通るたびに、中の栗が気になりチェックを入れていました。
栗の兄弟たちは大きく育ち、秋の風に揺られて地上に落ち、農園のおじさんに拾われて出荷され、腕利きのパティシエによってモンブランになり、今ごろ少女の笑顔の前にあるのかなと、乙女チックなことを想像させた、イガグリ君の定点撮影の終わりです〜♪。


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百円ショップ

週末テニスへ行く途中に小さな販売店があり、採れたての野菜を一袋百円で売っています。すぐそばに畑があるのですが、その種類の多さにはいつも驚きです。旅先で気になるところが市場!という小生なので、つい気になって覗き込み、土のついた旬の野菜を買ってしまいます。
夏はトマト、枝豆。この時期は茄子、ユズかな。ハヤトウリという初めて見る野菜を買い、漬け物に挑戦。一夜漬けを味わってみると、歯ごたえの好さと爽やかな青臭さが口に広がりました。

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元祖百円ショップなのだ



季節を前に

季節が突然に変わることは少ない。秋から冬へであれば、何度かの寒さを繰り返しながら、ゆっくりと冬に入っていく。こんなどちらともつかない季節が好きで、近くの山や川を歩く。この時期は雲や風がなければ日差しは暖かいので、気だるいような心地よさがなんともうれしい。そんな時に偶然、お気に入りの風景が現れるとちょっと幸せになる。
自然は厳しい季節を迎える前に、心構えのような時間を与えてくれる。


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「平成の名水百選」に選ばれた東久留米の落合川


センリョウ

センリョウの実が、すっかり赤くなっていました。この時期、花が少ないこともあり常緑の葉に赤い色は、遠くからでも目につきます。
お正月の縁起物として生け花や寄せ植えなどに使われることもあって、年末の花屋さんに出てきますが、見るだけで浮き浮きした気分になります。赤い実を調べると、マンリョウの他にもヒャクリョウ(百両)、ジュウリョウ(十両)もあることが分かりました。でも「千両役者」「千両箱」といわれるように、センリョウがいちばん聞こえがよく、縁起もありそうな感じがします。


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上手に剪定されているせいか、なにか気品があります


ビワ(枇杷)

ビワらしき木に花が咲いています。これからの時期に花をつけるとは不思議に思い調べてみました。すると花期は11〜2月に白い地味な花をつけるとあります。また種をまくと簡単に発芽し、成長も早く枝葉は春・夏・秋に3回伸長し、耐寒性。そして自家受粉するというのだから、この逞しさは半端ではありません。たしかに花を包むガクらしきものは、寒さ対策ばっちりの剛毛ウェアです。
花言葉は「温和」「治癒」「あなたに打ち明ける」「ひそかな告白」


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結実には8〜9年かかるようです


寒気

この秋一番の強い寒気が流れ込んでいるらしく、テレビで映し出される旭川の街はもう雪景色。季節はページをひとつ早く開いたようで、これからの暮らしの厳しさを想像させます。
東京も昨日より気温が10度以上も低いと聞くと、外へ出る気持ちが一瞬萎えましたが、気分を入れ替えて、いつものコースを歩きはじめました。
春から夏まで花を楽しませてくれたハナミズキ、ムクゲ、サルスベリなど、葉が少しずつ鈍色になり始め、種を付けていました。

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ハナミヅキの葉が色づき、種ができていました