2022年12月

よいお年を


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今年もKさんから可愛い来年の干支をいただきました


今年も30時間を切ろうとしています。一日よりも一週間が、一週間より一ヵ月が、そして一ヵ月より一年が早く過ぎたような年でした。来年はもっと加速するのでしょうか。

コロナが続き、ウクライナ戦争が始まり、日本周辺もキナ臭くなってきて、平穏な日々は続いていくのか、不安になります。

今年も歩キ眼デスをご覧いただきまして、ありがとうございます。よい年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。


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ブラボー


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演奏の終えた瞬間に叫んでいました。コバケンの第九、合唱が終わった瞬間、観客席のあちこちからブラボーの声と大きな喝采が上がりました。炎のマエストロの愛称で呼ばれ、いつかいつかと思っていた小林研一郎のベートーヴェンの九番、ついに聴けました。

冬至


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昨日は早起きをして築地市場へ行くと、雨だというのに外国人が大勢でビックリ。買うよりもサカナクンになってしまい、水族館気分で沢山の専門店を楽しんだ

冬至のことを毎年のように書いている。旅人が峠に辿り着くと、ほっと一息つくように、冬至を迎えると日が伸びていくのだという気持ちを強くするのは、北国育ちだからか。昼間が長くなっていくが嬉しさがある。

昨晩は、冬至の七種(ななくさ)の一つ、カボチャをいただいた。マメイモカボチャ、これが好物なので、冬にかけて甘くなっていくカボチャが楽しみだ。

「ん」の2つのつく食べ物を冬至に食べると「運」がつき、風邪をひかないと云う言い伝えがある。
かぼちゃ(なんきん)、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)。誰が考えたのだろう。

でもそれを素直に受けとって、ありがたくいただくのも一興だと思う。

星野道夫


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昨日、東京写真美術館で「星野道夫 悠久の時を旅する」を見てきた。
彼の写真は、動物の生態を通して自然と人間の関わりや命の繋がりを伝えてくる。そして彼の紡ぎだす優しい言葉は、誰もの心に沁みわたる。たとえばこんな言葉。

けれども、人間がもし本当に知りたいことを知ってしまったら、私たちは生きてゆく力を得るのだろうか。それとも失ってゆくのだろうか。そのことを知ろうとする想いが人間を支えながら、それが知り得ないことで私たちは生かされているのではないだろうか。

麹町歌会


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「ホシくらげノ會」カレンダーが出来上がります


昨晩は、今年最後の歌会でした。麹町歌会。家族、親戚が集まったような心和らぐ気持ちになるのはなぜだろう。と、帰りの電車で、三次会までご一緒のOさんと語り合えば、個性豊かな人たちが、お互いを認め合えるからでは・・・となった。

歌会という小さな社会ではあるけれど、人の集いは多様性が大切なのだと思う。それぞれが何らかの形で繋がり、支え合っているのだ。

一つの社会詠からヒントを得て、こんな歌をつくってみた。

米軍は
ハリガネムシか
岸田カマキリ
突然
防衛  増税

分かる人は、かなりの生物好きかも。

これも追加。

マッチ摺れば
また一人
消えていく
大臣、議員
なに 灯すこともなく

カレンダー


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デザインしていたカレンダーが、次々に上がってくる。今年は、動物写真家、久保敬親さんの写真をお借りして三種類のカレンダーを制作した。キタキツネの一年、北海道の哺乳類、そして鳥シリーズと、テーブルの上に並べてみると、鳥や動物たちがなんと活き活きしていることか。

半世紀に渡って、大自然の中で生き物たちを見つめてきた久保さんの思いが微かに見えてくる。撮りたい、撮れた、その瞬間の歓びが、互いに意思を交わしているような動物たちの表情、素振りから伝わってくる。

彼らは厳しい自然の中で、小さな命を輝かせている。そんな姿から、私たちは何を学びとらなければいけないのか。人はもっと謙虚でなければいけないのではと思う。

都電に乗って下町歩き


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山歩きから平地歩きへ。山のメンバーのリクエストを受けて、ハイキング企画の第三弾は「都電に乗って下町歩き」。週末、三ノ輪橋に集合して、三ノ輪商店街〜都電おもいで広場〜都電もなか〜飛鳥山公園〜渋沢資料館〜下町イタリアン〜巣鴨地蔵通り商店街〜鬼子母神〜目白〜水炊きの二次会まで、よ〜く歩きました。

あちこちのお店で、最中、きんつば、フリカケ、お線香、シーツカバー、赤いパンツ、お守りなどなど、皆さんたっぷり下町情緒を堪能し、買い物も楽しみました。

こんな楽しいルートが生まれるとは、思いませんでした。次回は銭湯で湯に浸かってからスタートしようかなと、新しいハイキングのアイデアを絞っている・・・。


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下町タイムスリップ


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こんな横丁があって、懐かしいような、笑ってしまうパロディの看板に見入っているうちに、下町を歩いてみたくなった。明日は、都電に乗って下町タイムスリップを楽しんでみます。

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オペラ


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早、夕暮れ。午後から、友人Sさんの招待を受けて、お嬢さん(Tさん)のコンサート「魅惑のヘンデルオペラ」を聴いてきた。小さなホールでのオペラコンサートだったが、司会進行の三澤寿喜さんの愉快なお話、師であるバリトンの牧野正人さんも歌われ、温かな雰囲気の二時間半だった。

Tさんはソプラノ歌手。その声はもう、それは楽器が奏でる音。躰が楽器なのではないかと思うほど透き通った響きだった。そして偶然、隣りの席にTさんの娘さんがいらした。小学校4年生は、母親の歌う姿をどんな想いで聴いていたのだろう。

ヘンデルの研究家である三澤さんは、イタリアオペラ、バロック音楽、ヘンデルという人物について、優しい講義をされているかのように話され、なんだか聴講生になったかのような気分。話術の魅力も充分に伝わってきた。

さあ、後半月。仕事も巻かなくては〜♬

落ち葉の川


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今年最後のORMACは、青梅の「長淵山ハイキングコース」。最初の登りを約一時間頑張ると、穏やかな稜線歩きを長く楽しめるコースだった。けれど総距離15キロ、それなりに歩き応えがあった。

すれ違う人も少なく、昼食のポイントに選んだ「赤ぼっこ」からは、副都心、スカイツリー、奥多摩の山々、遠くは雪を被った男体山まで、広い関東平野を眺めることができた。広い景色を前にして食べるおにぎりの美味いこと。

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山道は、落ち葉の川だった。足首まで埋まるほど落ち葉が積もり、蛇行しながら下界へと流れているように見える。サクサク、サラサラ、ウエットな音をたてて、ご機嫌に歩く。

ところが、下に岩や根が隠れている箇所では、油断がならない。間違って足を滑らせると捻挫してしまう。用心しながら摺るように歩く。

ようやく17世紀に建てられたという歴史のある天祖神社辿り着く。
風もなく、お天気に恵まれ、一年の納めとなる好い山登りとなった。


味噌ラーメン


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寒くなると、無性にラーメンが食べたくなる。それも味噌ラーメンだ。友人Hに言わせると「あんた、味噌ラーメンは、もやしとタマネギさ」。そう言われると、ふるさと札幌では、家庭で食べるラーメンにも炒めたタマネギが入っていた。

ところが、そんなラーメンには、なかなか出会えない。あの頃、安上がりのもやしとタマネギを投入することで、ボリューム感と季節感を出していたのかもしれない。


戦う


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師が走る、サッカー選手が走る12月、サッカー日本戦のあった午後に、落語、講談の日と重なってしまった。会場に着くと、マスク越しに欠伸の人たちが多い。

緞帳が開いて、師匠らは、開口一番にのたまう。「いいんですよ〜、今日は、寝ていただいても。私らも眠いんですから」「さあ、もう一席の我慢です」。

などと言われると、意地でも寝てたまるかいと、皆さん、思ったはずだが、なんと一番前の席に座っていたご老人二人が、早々と首を落として熟睡していた。

「いいんですよ」と言った手前、師匠たちは、寛容に噺を続けていたが、思えば、全国のあらゆる会場で、睡魔と「戦っていた人たち」がいたはずだ。


もう一つの時間


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道東で出会ったあの仔リスは、無事冬眠しただろうか


先日のテレビ放送・ワイルドライフ「星野道夫が見たトナカイ大集結!」をじっと見ていた。星野の言葉を一言も聞き漏らすまいと。

彼とは同い歳。亡くなってからもう27年が経った。アラスカにフィールドを持ち、ある時、トナカイの大移動を追っていた。

一ヵ月間をアラスカの山中で人と遭うことなく、たった一人でキャンプをして、トナカイの群れを待つという途方もない時間。それを尋ねると

「けっこう忙しいんです。見るものが多くあって、あっという間に時間が過ぎていくんです」。悠久の営みを続けるアラスカの大自然、自分もその一つの存在であろうとしたからか、それが出来る人だったからか、アラスカの大地と刻まれていく時間は、彼を伝道者にしていった。

何万年も続いてきた北極圏のトナカイの大移動、群れのなかで過ごした奇跡の一日は、彼の歩むべき人生の大きな杭となった。

「もう一つの時間をもつ」という想像する力の意味と意義。人は、小さな一つであることを忘れてはいけない。もう一つの時間を持つことは、人生を豊かにすると教えてくれる。

月寒あんぱん


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信州の人が県歌「信濃の国」を、鹿児島の人がアイス「氷白熊」を全国区だと思っていたように、上京した頃、この「月寒あんぱん」は、どこのパン屋にも売っていると思っていた。

「月寒あんぱんはありますか?」とパン屋で尋ねると、「それ、なんですか」と聞き返され、それがローカル商品であることを知り、軽いショックを受けた。

ないと分かると無性に食べたくなるもので、あんぱんを齧りながら月を眺めた。

やがて「木綿のハンカチーフ」がヒットしはじめる頃には、すっかり東京との人となり、月寒あんぱんもロバパンもすっかり忘れた。

星野道夫


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この言葉をときどき思い出す。今晩8時「ワイルドライフ」で星野道夫に会える。

粘り強く


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ご機嫌の朝の食卓に、この納豆が鎮座していた。☆三つならぬ、豆五つ。あなたは超ラッキー、ニッポンも超ハッピー〜と、手にとれば、ラッキーアイテムは「黄色い声援」とある。

違うでしょ〜「青い声援」でしょうと、はしゃぎながら、いつもより多くネギと投入して、一心にかき混ぜる。

昨晩は10時過ぎに布団に入って、今朝3時半に起床。
前半に1点を取られたが、粘り強く耐えろ〜、声援を送っていると、後半早々に逆転。

それにしても「まさか」だった。三回もまさかが続いて、いよいよ決勝のトーナメント戦。今日のように、粘って粘って、再び糸を引くようなミドルシュートを頼む!

師走


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今日から師走でっせ〜、と一気に気温が下がり、風が冷たくなった。街路樹の落葉もすすみ、樹形が分かるようになった。

毎年のことだが、プラタナスの黒い幹と枝がはっきりしてくると、季節を実感してしまう。街路樹は、涼しさや木蔭を提供するだけでなく、心のヒダにも何かを伝えてくる。