2015年10月

バトンタッチ


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少し離れていても良い香りがする


これが最後だよと、ニオイバンマツリの花が一輪咲いていた。そしてもう一つのジャスミンは、オオバナソケイ!?これは、初夏からずっと花をつけている。強い香りは、少し離れていても「ん!?」とさせる。遊歩道脇のハゴロモジャスミンは、少し花を残しているけれど、それもそろそろ終わり。山茶花の蕾も膨らんで、花たちのバトンタッチ〜♬


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一輪残っていたニオイバンマツリ


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チラッと山茶花の蕾


足をあげる


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日の出が遅くなり、日の入りが早くなっていく。アササンの歩き始めはまだ薄暗い。しゃんと歩いていないのか、ときおりつまずく。と思ったら、遊歩道の凹凸だった。敷石があちこちで持ち上げられている。これは全て桜の「根上り」。凄い力だ・・・。
出来上がったばかりの時は、フラットできれいだったのに、歪みが起き始めた。桜は元気だが、人は歳をとり、足が上がらなくなっていく。
されど自治体の予算は萎んでいるから、修復は難しい。
年寄りは、足をあげて歩くしかない。


クスリユビ


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なんとも目が可愛い。冬眠を控えてか、少し太めのトカゲが餌を探している。注意深く辺りを見渡すと、何匹もひなたぼっこしている。近づくとすぐ逃げてしまうもの。鼻先までカメラを持っていっても平気でいるもの。それぞれ個性的で退屈しない。


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写真を撮ってから数日後、ふとあることに気がついた。
どのトカゲもくすり指だけが異常に長いのだ。なぜだろう・・・。


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・餌なる虫が、隙間に逃げ込んだときに使う
・ここにいるのは♀ばかりで、指輪を待っている
・爪楊枝替わり

不思議だ・・・・


ひっつき虫


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植物は、いろんな方法で種子を他の地に運ぼうとする。風に乗せるもの。鳥に与えて、海を越えて行こうとするもの。こいつは、種子を人や動物に付着させて新たな地に旅立とうとする、通称「ひっつきむし」の仲間。
写真の主は、粘液を出してひっつくチヂミザサだろうか!?
取り外していたら、ひっつき虫をつけ合った子どもの頃を思い出した・・・。


ビックリポン


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見つけたときに、思わず微笑んだ。どんな人が描いたのだろう。
新宿御苑の芝生のど真ん中に、ドングリと葉っぱで心なごむアート。
親子か恋人同士か・・・
パチパチ撮られて、あちこちのブログを賑わしているのかもしれないね。


デロリアン


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じつはこの写真は事務所のY君が撮ったもの。彼は新宿から歩いてやってくる


カブスは負けたけれど、デロリアンは走る。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が公開されてから30年。未来は現実になった。ボロ布を燃料として走る車「デロリアン」が新宿の街を走行する。
リサイクル活動を続ける「FUKU-FUKUプロジェクト」のイベントだ。
秋真っ盛り、明日から、あちこちでお祭りが賑やかそうだ。


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果たして、ボロ布で走るのか!?


酉の市



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いやですねえ〜、もうお酉さま・・・。毎年のことだけど、もう出てくるの〜と眺める。今年は三の酉まであって、11月5日(木)・17日(火)・29日(日)の開催だ。
江戸の頃は、今ほどあくせくしていないから、こんな行事が挨拶のなかに折り込まれ、人々に潤いを与えていたんだろう。きっと良い時間が流れ、こせこせとしていない穏やかな人間関係もあったに違いない。落語なんかを聞くとそんな江戸の町をいつも想像する・・・。


たかがされど・・・


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北海道の妹からジャガイモが送られてきた。それも4種類で、どれも立派なお名前。写真右上から時計回りに、ノーザンルビー、男爵、シャドークィーン、さやあかり。貴族か競争馬か・・・その他にもインカのひとみ、レッドアンデスなど秘宝のような名前もある。

昔の野菜の名前なんてひどいものだった。ジャガイモの農林一号、サツマイモの農林ニ号をはじめ、研究者の努力がそのまま名前になっていた。

お米の名前を並べてみると、お嫁入りさせたい親の気持ちみたいなものが伝わってくる。あきたこまちはすでに有名だが、ななつぼし、おわら美人、ひとめぼれ、おきにいり、どんとこい・・・生産者の心意気というか、何とか我が娘を〜〜が伝わってくる。

さて4つのジャガイモには、それぞれ美味しい食べ方があるらしいので、ネットでレシピを調べてみることにしよう〜♬

バードウォッチング


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さて、愛鳥家たちが集まって、指差す先にどんな鳥がいるのだろう。カワセミかなと思ったけれど、高さから計算すると、珍しい猛禽類なのかもしれない。鉄ちゃんたちもそうだけど、好き者同士はすぐに仲が良くなる。きっと待っている間に、情報交換なんかもしているのだろう。

以前、北海道の駒ヶ岳の麓、大沼辺りを歩いていたら、ものすごい数のカメラマンが三脚を立てて、カメラを構えていた。そっと「なにがいるんですか」と聞いたら、「アカショウビンです」と教えてくれた。その後、北海道在住の動物写真家の久保敬親さんに聞くと、大沼は内地からも撮影に来るほどの、人気ポイントであると。わざわざ、アカショウビンのためにねえ・・・。
鉄ちゃん、鳥ちゃん、山屋さん・・・人のことは言えない。

友人のTさんも鳥にはまっている。夏にこんな写真を送ってくれていた。


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コムクドリの♀


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ミサゴ

*写真をクリックすると大きくなります。


Aさんのこと


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新聞の記事を読んで、その映画を観ることにした。「マイ・インターン」。第二の人生を歩き始めるシニアインターンのベンを名優ロバート・デ・ニーロが演じていた。ベンの細やかな配慮や場を取りまとめていく様子を見ていたら、テニスの先輩Aさんを重ねた。今どうしていらっしゃるのだろう。

日本人離れした物腰、頬笑み、知識・・・そして聞き上手。若い頃は、米軍基地などでジャズのベースギターを弾いて、カメラマンになって、テニスをして・・・。もう20年以上前、60代のAさんは、ジージャン、アポロキャップ、ウォークマン姿でテニスコートに向かって歩いて来た。格好良かった。
180センチの長身、美しい白髪姿・・・コートのマダムたちの視線を一人で集めていた。

Aさん、ベン・・・男も惚れる男は、こうかもしれない。
「マイ・インターン」はオススメの映画です。



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共演の美しいアン・ハサウェイ。どうして、ちょっとタレ目でミカン目で笑う女性はこんなに可愛いのだろう〜 キャンディス・バーゲン、ダイアン・キートン、ニコール・キッドマン・・・アメリカ人が愛するポイントなのかもしれない。


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鯛焼き


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餡が焼けて匂ってくる・・・ヒクヒク・・。あらこんな所に、いつのまにか?「鳴門鯛焼本舗」なる店が鯛焼きを売っていた。食欲の秋は、甘いものも恋しくさせる。粒餡と鳴門金時餡を買う。粒餡は、はんなりのこし餡に小豆がほどよく入っている。ウ〜ム、いかにも関西系の上品なお味だすなあ〜。
「わかば」の鯛焼きを贔屓にしていると、どうも少しもの足りない・・・
金時は、どうだろう!?鯛焼きにして良いのかな〜、ガツンというパンチがない。とまあ、甘いものが美味しく感じるような今日の寒さです。


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とっても良いニュース! \^o^/^o^\

昔昔、取材をした編集者さんが、これからネットで定期購読できるサイトをつくりたいと、話をされた。それも無料で・・・。そんなことができるのか・・・
「月刊フリーWebマガジン Colla:J」ができて、購読者になった。誰でも申し込めば読むことができます。ぜひご一読ください。

月刊フリーWebマガジン Colla:J(コラージ)


ご覧になれない場合は下記をクリック。



わたしゃ、あなたの


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そばが良い・・・てぇ〜わけで、そろそろ新蕎麦の季節。「新蕎麦が入りました」の札がぶら下がると、思わず鼻をヒクヒクさせて暖簾をくぐる。すると蕎麦汁の匂いがプ〜ンと漂う。「ざる、一丁〜」と江戸っ子気分で注文すれば、周りの蕎麦をすする音を聞きながら、しばし待つ幸せ・・・♡


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カツラ


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さて問題。芳しい香りを放つカツラの葉っぱが4枚並んでいます。一番香るのは、どれでしょう?

歩いていると思わず顔を上げてしまうほど、カツラの木は辺一面に甘い香りを漂わせる。新緑、紅葉、そしても落葉も美しく、庭があれば植えてみたい木の一つ。ハラハラと散っていくのを眺めていると、幸せな時間がながれているのを実感する。


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蓮の種


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蓮の種が、なんだか新しい生き物の卵のように見える。いつかモコモコ動きだして、孵化して、茎を伝わって、沼に潜っていく・・・お〜コワ! よく見ると、種にも大小がある。空になっているのは、ポンと飛びだしていったのだろうか。


雨上がり


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雨が上がると、緑や花の香りが強くなる。事務所まで久々にウォーキング。川沿いを歩いて、御苑の横を抜ける。人が少ない都会の緑の下を歩くのは、贅沢で気分がいい。たまった仕事をサクサクと早く片付けて、ラグビーのアメリカ戦に備えるのだ〜


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雨上がりのジャスミンに、虫たちが集まる


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抜け殻


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アササンコースにメタセコイアの樹が五本並んでいる。柵囲いがあるからだろうか。そこは蝉たちが孵化をする絶好の場所らしく、たくさんの抜け殻がいまも風に揺れている。色はいくぶん褐色がかって、艶を帯びてきた。

「まるで抜け殻のよう・・・」という喩えがあるが・・・12時間かかって登った、七月の笠ヶ岳。あれは、人生久々の疲労困ぱい。小屋に辿り着いた時は、ほとんど抜け殻状態だった。疲れ過ぎて、口を開くのもやっと。それを抜け殻というのかどうか、しかしエネルギーを使い果たした感があったなあ・・・


蔦の紅葉


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光に透かされると、まるでステンドガラスだ。先日の八ヶ岳で見つけた蔦の紅葉。このままボツになっていくのはもったい。蔦系の葉は、どういうわけか秋を前にどれもいち早く美しく紅葉する。
なぜなのだろう。


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珍パンジー


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さて今日は何載せようかなあと思っていたら、ヤフーニュースに「誰がモンキーやねん サル顔のラン開花 京都府立植物園」とあったので、そうだ!やっと出番が来た〜と、撮り貯めていたパンジー君に登場を願うことにした。あっちがモンキーなら、こっちは「珍パンジー」だい。


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ランの種類で「ドラクラ・ギガス(別名モンキー・オーキッド)」。指先ほどの大きさの花弁に、サルの目鼻に見える模様や、毛のような筋があり、まさにサルのよう。とあった。


冷え込み


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あったかそう〜目のくりくりしたセセリチョウの仲間


朝晩少し冷え込んできて、急に秋めいてきた。テレビで色づいた山を見ると、こんな事していられないという気分になり、息が荒くなる。涸沢、尾瀬、立山・・・凄まじい紅葉・・・見たい!
札幌に還るという弟と穂高に登り、紅葉の涸沢に下りたのは、もう10年以上も前か。山の秋は駆け足・・・さて週末からの三連休をどうしよう〜


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その時の涸沢の写真が見つかりました


新宿御苑で吟行


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週末、新宿御苑で吟行歌会があった。朝から胸のすくような秋晴れ。
よし、大きな空と樹を歌にしてみようかなと、思って御苑の新宿門に向かう。

この日、お孫さんの運動会と重なった方が二人、仕事が入ってしまった方や前日に熱が出てしまった方もいたりで、参加者は九名。でも、個性的な歌をつくられる方が多いので、今日は楽しみ〜と、スケジュールのお話しをして、しばしお別れ・・・。

年に五六回は、新宿御苑を訪れているので、どこにどんな木々があるかは、すでにインプット済み。欲張らずに、範囲を決めて歩こうと決めた。ところが、ラクウショウの道を通って「母と子の森」でドングリ拾いに夢中になった後、昼食時にお喋りしていたら、あっという間に集合時間。
一時間半は短いかな〜・・・。


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ラクウショウの森


全然出来ていない〜というか、作っていない。焦る・・・頭に浮かんだ言葉をいくつか並べて、整理していったら、こんな歌が出来上がった。

きのみきのまま
ころころころり
ドングリ
こんがり
ツルリ秋色

まさに、火事場の馬鹿力・・・
思いがけない歌になって、一席をいただきました。
このタイプの歌、めずらしい〜


その他にも秀作、傑作がいくつも生まれました。

新宿御苑の
広い芝
闘いは今日
サモア戦
ぶち当たれ日本   Aさん

その夜は、ラグビーのサモア戦。二次会が終わるとAさんは、サモアサモアサモア・・・と、言いながらスクラムを組む格好で、駅に消えていきました。


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なむなむなむ
呪文でも聞こえてきそう
気根の神様は
曲がった指伸ばし
秋の日を透かす      Kさん

四行目なんか、さっと出てこないよなあ〜、上手いなあ。


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プカプカと
水にまかせて
うらやまし
カメになりたい
秋の一日      Kさん

五行目が出てこないとおっしゃっていたKさん。見事にまとめて同点一席〜。


坊やが吹出す
シャボン玉
ふわ〜り
赤トンボの群れと
空のダンス     Sさん

秋のギフトボックスを
受けとりに来ました
蓋を開けたら
赤蜻蛉
銀杏
光         Kさん

御苑の芝生は
絶好調の良馬場でした
老いた美脚に
やわらかく
応えてくれました  Iさん

次回は1月16日です。


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角川庭園の庭に一輪、萩の花



金と銀


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金は匂い、銀は臭う・・・
明日の吟行歌会では、そんな歌がでるでしょうか。


アバカントス


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これはアガパンサス


一昨日の歌会の題詠は「暴く」。これが、なかなか難しかった。
暴く、あばく、アバク、アバカレル、アバカントス・・・。
口にしていくと、頭の中に花の名前が並びはじめた。

アガパンサス、アカンサス、リシアンサス、ミスカンサス、パンパスグラス・・・こんなに似た名前の花がある。
花が並ぶとどれがどれやら・・・暴くのが難しい。

H君の一席の歌は面白かった〜♬

みんな知ってても
暴けない
それを知ってても
言い出せない
カツラのような秘密がある

ここで、他の作品が見られます・・・と「暴く」