2012年7月

農園



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友人の畑を訪ねた。自治体が地域の人らに貸している農園で、彼はここの班長をしている。「買った方が得なのは分かっているけど、有機農法の野菜作りは面白い」と言って、取れた夏野菜を分けてくれた。茄子、胡瓜、トマトなど毎日のように収穫できるようだ。とくにトマトはどんどん食べ頃になるので、トマトのレシピが増えたと言う。他の野菜と合わせ、酸味が効いた熱々のソテーなんかは、冷えた白ワインとの相性も良くて実に旨い〜。

ついに金メダルが獲れましたね。世界は強い!を実感します。


トウフジウツギ(唐藤空木)



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この時期にこんな花はうれしい。枝先に淡い紫色をした筒状の花を房のようにつけて、わずかな風にも揺れている。もう一ヶ月前から気に留めていたのだが、名前が分からなかった。権師匠に聞いたところ「たぶん、トウフジウツギだろう」という。唐藤空木。名前からなるほど〜と分かる。藤を思わせる小花と色が涼しげで、順々に咲いていくのも楽しめていい。

外も暑ければ、テレビの向こうも熱い!
期待の種目が次々にダメ!果たしてニッポンは金を取れるのだろうか?



蝉の声


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四谷駅を出ると蝉の声だろうか。耳を澄ませて木のそばにいくと、確かに蝉のような小さな声が止むことなく聞こえる。都会で最初に鳴く蝉だとすると、ニイニイゼミか。夏の始まりを実感する。通り過ぎて行く人らは、蝉だと分かっているのだろうか。そこを離れる時に、今度は目の前をゆっくり大きな甲虫が飛んでいった。カミキリムシだ。その光沢と大きさからするとたぶんゴマダラカミキリ。何とタイミングの良いこと。あ〜、仕事場に行かず、森か高原にでも行きたくなってきた。今日は暑い、熱い〜


ランタナ


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暑いですね〜。先週から日傘を使っているんですが、なかなか便利です。男も日傘。流行らせようかなと思います。さて昨日のワルナスビと同じように、このランタナも帰化植物ですが、こっちはこんなに可愛い。花色がどれも暖色系なので温かい感じ。白いものはピンクに、黄色はオレンジや赤に色が変わり別名「七変化」。園芸用としても人気があり、よく見かけるようになりました。
さて今晩、サッカー男子は優勝候補のスペイン戦。応援しましょう〜。


ワルナスビ(悪茄子)


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なにか見てくれが良くないヤツだなあと、散歩の度に思っていましたが、ここまで厄介なヤツだとは思いませんでした。名前をつけたのが植物学者の牧野富太郎博士。博士は明治39年に千葉県成田市の御料牧場で、これを見つけ「ワルナスビ」と命名しました。まあこいつの悪さ加減は凄まじい。

ウィキペディアにはこうあります。

茎や葉に鋭いとげが多いうえ、垂直および水平に広がる地下茎および、牛糞などに混じる種子でよく繁殖し、除草剤も効きにくく、一度生えると駆除しにくい。耕耘機などですきこむと、地下茎の切れ端一つ一つから芽が出て独立した個体に再生し、以前より増えてしまう始末の悪さである。和名の「ワルナスビ」は、このような性質により付けられた。
花は白または淡青色でナスやジャガイモに似ており春から秋まで咲き続ける。果実は球形で黄色く熟しトマトに似ている。しかし、全草がソラニンを含み有毒であるため、家畜が食べると場合によっては中毒死することがある。英語でも"Apple of Sodom"(ソドムのリンゴ)、"Devil's tomato" (悪魔のトマト)などという悪名でも呼ばれている。

さらに
鋭い刺や毒を有するため、家畜に被害を与え、作物の品質を低下させる。また、ナスやジャガイモなどの作物の害虫であるニジュウヤホシテントウの温床ともなる。外来生物法により要注意外来生物に指定されている。

人間だと、どんなタイプだろう。こんな凄いヤツに近づいてほしくないなあ。



ネムノキ(合歓木)



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ネムノキの花が咲いていました。淡紅色の雄しべがいくつも放射状に広がって、なんとも華やかです。名前の由来は、葉が夜になるとピタッと閉じ、眠っているように見えることからネムノキ。眠る木と聞いて、何か温かで童話の世界のイメージです。宮城まり子さんの養護施設「ねむの木学園」もそんなイメージから命名されたのかもしれません。花のない時には、葉がオジギソウと似ているので、よく叩いてしまいます。


高校野球



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写真をクリックするとボールが見えるます



梅雨が明けて、高校野球の予選が各地で熱を帯びてきています。ポンと時間が空いたので、興味深い一試合を神宮球場で観てきました。都立日野高:日大三高の五回戦。日野高は、シード校や日大桜ヶ丘などの強豪高を撃破していたので、もしやこれも好い試合になるのではと注目していました。そして目の当たりにしたのは、熱の入った投手戦。とくに日野高のピッチャー佐々木君の頭脳的なピッチングは素晴らしく、一昨年全国制覇をした日大三校を二回からほぼ完璧に抑えました。
じつはチケット売り場に並んでいる間に開始のサイレンが鳴り、歓声が聞こえ、観客席に上がった時には、日大三のスコアボードに「3」の数字。これはコールドになるかと心配していたら、佐々木君は二回から打者を次々に打ち取ってゆく好試合。日大三高の選手は全国レベルの大柄の選手ばかり。一方、進学校の日野高の選手はひと回り小さい。しかし踏ん張る。そしてピンチを守りきった五回裏、三本のヒットでワンアウト満塁。応援席のボルテージは一気に上がる!次打者が内野フライ。そして佐々木君が放った打球がセンターへあがるが好捕されて、ため息〜。とうとう「0」ばかりを17回見て試合が終了。一回に慌てなければ、もしかしたらの試合だったのかも。
でも爽やかな好い試合でした。先日訪れた花巻には、160キロのスピードを誇るピッチャーが決勝戦に出てくるというし、甲子園がますます楽しみです!



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五回の裏の「3」の数字。ヒット3本で「0」。惜しかった〜


早池峰山(4)



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お天気なら頂上直下、こんなコースを歩いていたはず



山頂直下まで来ると、花の種類が増えてくる。早池峰山は岩手を代表する山で、百名山の一つ。花の名山としても知られ、一年を通して約200種の高山植物が山を賑わす。とくにハヤチネウスユキソウは固有種で、エーデルワイスによく似てこの山の女王といっても良い花だ。生憎の天気で雨に濡れ、風に小刻みに揺れ続けている。身体を固定しながらじっと見ていると、何万年もこうした環境の中で耐え続けたからこそ、今日があるのだろうと想像できた。プルプルと計り知れないくらいの時間をこの花は、厳しい高地で雨風にもまれてきた。そう思うと、このお天気で見られたのは、かえって良かったのだとひとり納得した。




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おなじみミヤマオダマキ


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これも早池峰の固有種ミヤマヤマブキショウマ


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高山の菊といえばミヤマアズマギク。葉っぱが違う


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揺れる揺れるヨツバシオガマ


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これはめずらしい、色素がないギンリョウソウ


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一応証拠写真、1917メートル山頂



この旅は、何とももったいない日帰り。大好きな温泉が近くにいくつもあるというのに。新花巻に戻ると、夕方を過ぎていたこともあって、楽しみにしていたお弁当が完売。仕方ないと車内販売で買ったのが「こわっぱ」という、変な名前の丸形のわっぱ弁当。ウニ、イクラ漬け、カニ、細切りのワカメが小さな器に入っている。「こわっぱ」かあ〜、最後まで意地悪な、と思って食べてみると意外に旨い。お腹が空いていたこともって、ビールに良く合う。うん、最後にやっと満たされました。





早池峰山(3)



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しゃがみ込んでは撮る

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お天気なら最高のロケーションだろうにと視界の悪い景色を見渡しながら、岩手山や太平洋の大パノラマを想像する。日本海側からの風が容赦なく吹き続け、ストック無しでは身体を支えきれない。見上げると霧か雲か、猛烈なスピードで尾根上を舐めていくので、全ての草木が右へ倣いだ。いくつかのウスユキソウを撮ったので、引き返すはずだったのに、花の種類が増えてくると、つい欲が出てもう少しとなって、苦手のハシゴとご対面〜。


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下を見ずに上がると、またハシゴ。この間、風が容赦ない。クソ〜と登る。



すると、さすが花の百名山!!




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★権師匠からその後のコニャンコの写真が届いています。
 里親はまだ決まっていないようです。



ソッキーが授乳にやって来ます。
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お腹いっぱいになると、またひと暴れ・・・ソッキーは帰ります。
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そして、遊び疲れ・・・グーグー・・・
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私も疲れた!!!

 権



早池峰山(2)


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山道に沿って雨が小川となる


梅雨の頃から山の花が次々に咲き始める。すると決まって早池峰のウスユキソウを想って、心は高鳴る。もうこれ以上待てない、待たせてはいけないと、ついに決心をしてやって来た。この雨のせいか、麓まで行く日に一本のバスに青年ひとりだけ。静かな山行が楽しめる、はずだった。
雨より恐ろしいこととは・・・・。
熊の爪痕が幹に残っている。上には大好物のキノコがいくつか。


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IMGP8072.JPGのサムネール画像

答は、樹林帯を抜けた二合目に!
猛烈な風が西の方向から吹き付けてきた。身体が傾くほどの勢いだ。心が萎えてしまい、どうするか悩んで考え込む。若い女性が下りてきて「この上はさらに強い風で諦めました」と言う。強風は北アルプスの薬師岳と昨年の八ヶ岳で経験はある。よし!ウスユキソウだけ撮影しようと決めて登り始めた。風の息というのがなくて、吹きっぱなし。喧しくて耳鳴りのような音が続く。ストックを取り出し、バランスをとりながら登る。だんだん可笑しくなってきた。なんでここまでして会いに来たのか。きみのためなら、花も嵐も踏み越えて〜♬。すると、一輪のウスユキソウがお出迎え。身体を風上に向けて、最初の一枚を撮る。感動〜〜。


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早池峰山


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「おはようございます。岩手県の新花巻の駅前に来ています」とNHK「心旅」のショーヘイ君なら、さしづめそんな第一声でしょうか。お天気になると信じて、長年憧れていた花の山「早池峰山」に行こうと決め、飛んできました。中腹に咲く可憐な花「ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)」に会いにです。しかしやっぱり・・・。雨男は辛いよ、です。梅雨前線嬢が「離さないわよ〜」と前線を押し上げて後を追いかけてきました。仙台までは晴れていたのに、降り立つと小降りの雨です。予報だとこれから本格的な雨に。東京では猛暑というのに、雨具の準備です。
さてバスを待っている間、駅前だというのに、野鳥の声があちこちから聞こえてきました。こんな新幹線の駅は少ないんじゃないかな。さて山では、雨より恐ろしいモノが待っていました。



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当初予定していたルートは川の水かさが増えているというので「小田越」ルートから・・・。


原っぱ



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原っぱがなくてもアスファルトの隙間から咲いちゃうよ〜



私たちの日常には、ささやかかな出来事が繰り返されている。気に留めていたらきりがないので、見過ごしていく。例えば散歩の途中に出くわす空き地。ここにどんな家があったのだろうと、周辺の家並みから思い起こそうとするが、すぐにイメージできない。見ていたはずだが記憶されていなかったことに気づく。そうこうしているうちに新しい家が建ち始まると、記憶からすっかり消えてしまう。
散歩の面白いところは、思考も歩き出すことだ。目にする風景から連鎖して思いがけないことを考えていることがある。新しい疑問を見つけて、その答を探そうとしたり、ずいぶん昔の何故が、ふと解決したり。あの原っぱで草と草を結んで、転ばせて泣かせた女の子。あの子は誰の妹だったのだろうとか、原っぱという言葉もやがて埋め立てられるのだろうかとか・・・。


梅ちゃん先生



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雲がものすごいスピードで駆け抜けてゆく



昨日の爽やかな風はどこへやら。今朝は風の音で目が覚めたのか、なんと四時半。仕方がないからアササンに出ると、いつもと違うメンバーが歩いていたり、走っていたり。なるほど同じ空間をいろんな人と共有しているんだ。帰ってきて新聞を広げると、小沢ナントカという男が新しい組をつくったとある。「自分の懐が第一」。なかなか正直な男であるが、反原発だけは旗印にしてほしくなかった。この男と共闘は組みたくない・・・・ついウトウトしていたらしく、朝ドラの「梅ちゃん先生」のテーマ曲が流れてきた。
「〜歩いてばかりじゃ見つからない〜」。朝、いつも気にしていたフレーズで、聞き取りにくい。じっくり聞いてみると、前にある歌詞が「うつむきながら」と分かったので納得 (^^♪   



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強い風にノウゼンカズラの花びらがずいぶん散っていた



ムクゲ(木槿)




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七月になるときちんと折り目正しく、ムクゲの花が咲く。いかにも韓国の国花らしい。この雰囲気もチマチョゴリのシンプルでフンワリしたデザインと重なって、淑やかな雰囲気がある。開花期間は7月から10月までと長く、伸長した枝につく蕾から次々と花開く。一日花といわれているが、どうもそうではないようだ。観察から数日は咲いているように思う。ハイビスカスと同じアオイ科の仲間。

アオイと言えばタチアオイ。花がもうてっぺんまで咲きました。梅雨明けはもうすぐなのかな。


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ミントの花・ジャスミンの花



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よく見んと、原っぱにミントの花が咲いていた。じっくり見たいが、フェンスの向こうなのでよく分からない。花粉がずいぶん落ちている。香りは無い。葉のカタチからアップルミントだろうか。そしてその近くには、ハゴロモジャスミンの花が終わりを迎えている。こちらは強い香り。クマンバチの数も減ってきた。クマンバチのホバリングを見ていると、よくこの小さな羽で大きな体を宙に浮かせているものだと感心する。



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クマンバチがハゴロモジャスミンの蜜に夢中〜


ボタンクサギ(牡丹臭木)



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週末、セレブな住宅地といわれる井の頭線の浜田山を散歩した。南側には広いバルコニーのあるマンションがいくつも建っていて、その街並は都会的で日本離れしている。この住宅地に隣接しているのが三井の森。足を踏み入れると、入り口近くにボタンクサギの花が一面に咲いていた。
紫陽花の季節に咲くので、赤い紫陽花のイメージが強い。丈が約2メートルくらい。大きめの葉の上に、赤い蕾と咲き始めた淡いピンク色の花がポツンポツンとある。花は良い香りなのだが、葉をこすると嫌な臭いがするするらしい。名前からくるイメージなのか、何となく華やかさが少ないように思う。



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モダンなマンションが何棟も立つパークシティ浜田山





アガパンサス(紫君子蘭)



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アガパンサスを覚えられない。どうしてもアバカントス「暴かんとす」になってしまう。まあこれでも良いのだ。聞かれても、知らない人はすぐに忘れるし、早口で言ってしまえばきっと分からない。梅雨の時期に爽やかなブルーが印象的で、すっとしている姿がとても涼しげ。放射状の花がすべて開くとお洒落な玉のカタチになる。アガパンサスはギリシア語のアガベ(愛)アンサス(花)の造語。「愛の花」という意味らしい。



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さてこの花が咲き始めました



さてウインブルドンですが、女子は事実上の決勝と睨んでいた、セレナVSクビトバ戦(準々決勝)が終わったのでもう興味無し。男子は今日の試合のジョコビッチVSフェデラー戦がほぼ決勝かもしれない。今後もう見ることはできないだろうと思われるフェデラーの芸術的なシングルのバックハンドを見てほしい。ご夫人には人気がないらしいが、彼のプレーはクールビューティ!


クチナシ



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散る花と萎れていく花がある。日本人が好むのは、散っていく花だろうか。コブシやハナミズキ、そしてこのクチナシも咲いている間、際立つ白が美しいだけに、萎れていく姿を見ると、哀れを感じてしまう。しかし錆びていくような色合いには、退廃的な妖しさがある。
花びらの真ん中にあるのは種子だろうか。萎れていこうとする花びらを小さなタコが必死に支えているように見える。そして蟻が一匹。よく見るとちょっとアートっぽい。えっ、アラーキの写真に似てる!?いえ、アルーキです。


栗のアカチャン



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風が緑の香りを運んでくるので、目を向けると大きな栗の林。誰もいないので柵を越えて入ってみる。歩くと目線辺りに、可愛い栗の実がいくつも生まれていた。
梅雨の初め、栗の林は真っ白な花に覆われる。匂い立つような栗の花。その白い花のほとんどが雄花だ。その付け根近くにある雌花に、匂いを嗅いでやってきた昆虫たちが花粉を運ぶ。受粉してこんな栗のアカチャンが誕生。青い匂いもいくぶん柔らかくなってきた。



ウィンブルドン



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ノウゼンカズラも長い夏を咲き誇る



眠い目をこすりながらウィンブルドンを観ている。なぜか。それは世界トップの選手のプレーを観たいからだ。選手もそれを知っているから、信じられないプレーを見せて、ポイントを奪う。決まれば拳を決め、ミスをすると両手を広げて残念がる。とくに長いラリーが終わると、観客は惜しみない拍手を両者に贈る。トッププレーヤーは観客から様々なパフォーマンスを学び、身につけていく。この華やかな舞台こそが伝統あるウィンブルドンだ。国技といわれる相撲も見習ってほしい。逃げて勝つ姿はみっともない。真っ向からぶつかり合う相撲を見たい。そうすれば勝者も敗者も讃えられるのだ。もうすぐ夏場所。それが終わるとオリンピックと夏の甲子園だ。あ〜眠れない夏が続く。



*権師匠からお中元の写真が届きました。

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一部にマニアアックなファンがいるカブトエビ君です





綿毛



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春を謳歌したタンポポが、次の世代に命を託して、綿毛を空に飛ばしている。どれも同じように見える綿毛だけど、背が低いけど茎が太い、黄色の花びらが鮮やかなど、それぞれがいろんなDNAを抱えているのだろう。見れば見るほど、この機能的な美しさには溜息がでる。自然が創りだしたものには、まったく無理や無駄というものがない。それに比べて知恵を持ってしまった人間は、どれだけの無駄を抱えていることだろう。
この綿毛をじっと見ていたら、記憶は消えていくのではなく、どこかに飛んでいくのかもしれないと思えてきた。まだワスレナグサを引きずっているのか?