2010年2月

紫陽花

紫陽花の芽が膨らんで、いまにも開きそうです。見ると古い葉を押し広げるようにしています。古い葉がいつの間にか落ちて、枝のあちこちから次々と新芽が吹き出し、光を吸い込んで光沢のある葉が大きくなっていくんでしょうね〜と、高速カメラで映し出しているような解説をしてしまいました。


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明日から八ヶ岳です。週明けに雪山をご紹介できると思います。
お天気がちょっと心配です〜




金魚

神社の境内に大きなコンクリート製の鉢がありました。中を覗くと20匹くらいの金魚がいますが、水温が低いせいかほとんど動きません。冬眠をしないはずなので、体の機能を押さえて水温が上がるのをじっと待っているようです。気温も上がり桜が花びらを落とす頃、金魚たちは元気を取り戻し、活発に泳ぎだすんだろうなあ。


周りの木も一緒に覗いている!?



カラス

目の前を白と黒が通り過ぎていく。なんだ!?塀に止まったカラスの口には、小さな白い袋がくわえられている。これはチャンスと思ってゆっくりカメラを出すと、危険を察知したのか慌てて飛び去ろうとする。パシャ!
どこへ行ったのか!?塀のしたから中を覗くと、いました・・・。嫌われ者のカラスですが、都会で生きていくためにゴミの出る場所・時間を覚えて、精一杯に頭を使っているんだろうなあ〜。そっと退散です。


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飛び立つのが早い!

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どんなゴチソウが入っているのかな〜


菜の花

畑の一画に菜の花が数本咲いていました。近くには、刈り取りされなかった白菜と摘み取られた後のブロッコリーの芯の部分だけが残っていて、菜の花との対比がいかにもこの時期を感じさせます。もうすぐモンシロチョウが飛んできそうな日差しと温かさでした。


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ISS情報/明朝5時16分から21分にかけて北北西〜北東〜東南東を飛行する予定です。
写真は、権之助氏の21日のISSです。(左上隅にISS、中央に旅客機)


私は誰!?



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グリーンの葉が美しく揺れています。さてこの植物は何だと思いますか。
〈ヒント1〉実は野菜なんです。嫌いな人は少ないと思います。穫らずに放っておくと、なんと約2mくらい伸びて竹のような姿になります。分からない!?
〈ヒント2〉食べ方はお好み次第で、焼き、茹で、炒めるなど自由自在。旬は春です。えっ!まだ分からない
〈ヒント3〉店頭では、数本ごと上下をテープで巻かれ並べられています。もう分かったでしょう。


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放っておくとこんな林になります。


未明の雪

未明まで降っていた雪が、あっという間に解けてしまい、ちょっと寂しさが残りました。早くに目を覚まし、雪の降る家並みを見ていたら故郷を思い出したのです。うんざりするほど雪ばかりの日々、それは暮らしのすべてを包み込んでいました。雪かき、雪下ろし、灯油運びなどの毎日の中に組み込まれた北国の仕事です。今朝は、寒い日の朝に雪道を歩くと聴こえるキュキュとした音を思い出しました。
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雪の思い出は、結晶のように残っています。




沈丁花・2

沈丁花の蕾がひとつ開きました。川沿いに植栽されている沈丁花の開花一号です。もう少し温かくなると他の蕾の開花もすすみ、甘い香りが漂ってくるはずです。ウォーキングコースには花木が多いので、これからの季節、楽しみが広がります。ハクモクレンも銀色の蕾を膨らませてきました。


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数ある中の一番、でもこの花は、それを知らない。


メジロ

散歩中にメジロをよく見かけます。冬になると果樹や花の蜜を求めて山から下りて来るのでしょうか。庭木や街路樹などに止まり、チーチーと小さな声で鳴いています。スズメより小さく目の回りが白いので、その姿はとても愛らしく、ツバキや梅の枝に止まって花の蜜を吸っている様子を見ていると、心が和みます。庭に果物を枝に吊るしておくと数羽でやってきますので、試してみてください。「目白押し」という言葉がありますが、体を寄せて枝に止まる習性から生まれたようです。

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動きが早く、なかなか写真を撮らせてくれません。



球春

さて三ヶ月ぶりにテニスコートに立ちました。膝の手術から約50日ぶりです。サポーターをきつめに巻き、ゆっくり練習からスタート。前日までの雨がクレーコートのコンディションを良くしているようで、少し走っても痛みを感じません。仲間たちの気遣いがうれしく、膝の具合がおかしければすぐに止めようと決めていました。しかし試合が始まっても膝のポチは啼かず、コート上で飼い主はひとりニコニコしていました。暖かい日のポチは、どこかにお出かけのようでした。

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コート横の栗の木のイガ。初めは鳥の巣かと思いました。




井上陽水

インターネット接続に不具合が起き、F社のサポートの人と午前中から長電話となったために、休みの予定が狂ってしまいました。そして午後、外出の準備をすますとテレビから甘い声が流れてきました。それから5時間、ソファを立つことが出来ませんでした。犯人はBS-NHK「ソングス」の井上陽水。数珠のように思い出がポロポロ溢れてきます。
「いっそセレナーデ」「少年時代」「恋の予感」・・・いかん。。少年が汽車を追いかけながら走り始めると、涙腺は待ち構えたように歌と一緒に線路を伸ばしてきます。昔からこのシーンは、まずいのです。
そして彼の友人たち。どの作歌も本棚に並んでいる男たちばかりです。吉行淳之介、阿佐田哲也、伊集院静、筑紫哲也、沢木耕太郎・・・。涙させ、切なくさせ、人生を深くさせた5時間、もうこの日はアルケンデスでした。


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行かなくちゃ〜と歌っているのにね。


ポンプ

千駄木の路地を歩いていると、使われていないポンプが左手を上げるようにして、ポツンと立っていました。昔は右手を上げ下げしてもらい左の手から溢れるように水を出していたはずです。小さい頃の我が家にもポンプがありました。冬の朝、ポンプを始動させるのが日課でした。前日に水を下に落としているので、まず熱湯を上から流し込み、氷ついた部分を溶かしながら柄を上げ下げしていきます。そして汲み置いていた水を上から何度も流し込んで、上下して水を汲み上げていくのです。小さい頃の寒くて辛い仕事を思い出しました。


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井戸に換わってポンプが取付けられたのでしょうか。


ポンプを撮り終わった後、声をかけてきた人がいたのでビックリ。なんと15年前まで橋本でテニスを一緒にしていたメンバーでした。こんな狭い路地で、この日に・・・人生は面白いですね〜。


幇間(ほうかん)

根津神社の境内で、櫻川七好(さくらがわ・しちこう)師匠の幇間の芸を楽しんできました。師匠の仕事は幇間、別名太鼓持ち。お座敷の間をもたせるのを仕事にして、しゃべったり、踊ったり、ヨイショをする芸で艶やかな笑いの世界に引き込みます。いまや浅草の花柳界にわずか五人という絶滅危惧動物に近い存在です。師匠の声や所作のすべてに江戸の「粋」の二文字が似合います。男っぷりも良いせいか、芸には色っぽさがあり、笑いを取るときの顔や姿に気品が漂います。いつか遊びをするならお座敷に師匠を呼び、その芸を満喫したいなあと思う30分の舞台でした。

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手ぬぐいをピンと張って頭に乗せると、太夫に早変わり。

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空気が読めて、頭の回転が速くないといけません。

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幸田露伴の名作「五重塔」を朗読する平野啓子さん。


第九

今年初めてのコンサートを聴いてきました。会場は昭和女子大学の人見記念講堂。演目は世田谷フィルハーモニー管弦楽団によるベートーベンの交響曲第9番ニ短調です。合唱が入るとあって早めの到着にもかかわらず長蛇の列。
チケットは自由席でしたが、二階の前列に座れました。楽団員にチェロとビオラに知人がいて、今回も二人からの招待です。なぜ今ごろ第九なのかは分かりませんが、フィナーレの140名の歓びの声は大迫力でした。


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拍手に送られ4人のプロのソリストが退場していきます。



沈丁花

今日も朝から冬晴れの良いお天気です。いつものウォーキングコースで、沈丁花が眩しいほどの光を浴びて、赤い蕾をつけていました。沈丁花は開花すると芳香な匂いを広げるので、立ち止まって探してしまいます。この温かさが続けば今月中旬には、開花が始まるかもしれません。とても楽しみです。
花言葉は、「栄光」「不死」「不滅」「歓楽」「永遠」


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開花すると淡いピンク色ですが、蕾はこんな濃紅色をしています。


ツバキ

林の中を歩いていると、一輪のツバキが花を咲かせていました。桜の花が幹から吹き出すように咲いているのは見かけますが、ツバキがこのように太い枝からポツンと伸びて咲いているのは珍しい。花の形も良く、まるで見下ろしているかのようです。日差しがあまりにも気持ちが良いので、ポンと咲いてしまったのかもしれません。

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つるつる温泉

日の出山を後にして、目指すはつるつる温泉です。山道には「美人の湯」「生涯青春の湯」のフレーズが書き込まれた看板があって、気分はもう、露天風呂→生ビール→手打ちそば〜の「興奮三つどもえコース」です。しかしポチもいることだしと、リュックからステッキ2本を取り出し、くるくると伸ばして長さを調節してから、ゆっくりと下山開始です。生ビールも良いけど地ビールの「多摩自慢」も捨てがたい・・・と飼い主も喉を鳴らし、鼻息を荒くしながら約1時間半、無事に「つるつる温泉」に辿り着きました。


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つるつる温泉は、奇数日、偶数日によって男女の風呂が変わります。
つまり、日によって「美人の湯」「生涯青春の湯」に変わるのかな。

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帰りはこの「青春号」で武蔵五日市駅までの山道を走っていきます


★温泉の近くに「お好きなだけお持ちください」と表示された箱がありました。中をのぞくと山のようなユズ(ユズ作り農家の規格外品)があったので、小さな10個を選んでお土産にいただきました。


日の出山

三室山(647m)で昼食を摂り、一休みしてから眺望の良い日の出山(902m)に向かいました。冬の山には命の姿が少ないので、春になる頃を想像したり、蕾はどうだとキョロキョロしながら登っていきます。すると大きな木のそばで山紫陽花を見つけました。まるで白い蝶が乱舞しているようなドライフラワーです。あの鮮やかな彩りをすっかり失った姿で、立ち枯れていました・・・ウ〜ム、歌にできるかな。。さて山頂に着くと、多くの人で賑わっています。鍋を囲むパーティーやビールで気炎を上げている中年男性たちなど、いつもと変わらない日の出山の山頂でした。(つづく)


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散らないままに残る花は、何を伝えているのでしょう。

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一方シャクナゲの蕾は、もうこんなに大きくなっています。



三室山

膝のポチもうずうずしているし、暖かいようなので奥多摩へ連れ出しました。寒がりなのと下り坂を考えて、一応サポーターを巻いてあげます。三室山コースは高尾山よりも時間がかかるのですが、穏やかな登りが続くので、いまのポチにはうってつけなのです。日向和田駅で下りて駅前の大きな橋を渡ると、遠くに小さな山が見えてきます。見頃はこれからの吉野梅園を通り抜け、いつもより時間をかけて、整備された尾根道を登っていきます。風がなく散歩気分なのでポチもご機嫌です。(つづく)

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乗換駅の青梅は、映画の町らしくホームのそば屋もレトロです。

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多摩川が、眩しいほどの日差しを浴びながら流れています。

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武蔵野を林を歩いているような、三室山への尾根道。