文殊(もんじゅ)



先週末、明治以来のご開帳となった「釈迦三尊像と十六羅漢像」を増上寺で観てきた。友人が説明員のボランティアをしていたので、その歴史を聞いてみると、この中門にあたる三解脱門は、390年前に建てられ、都内では数少ない歴史的建造物のひとつということだった。釘を一切使わずに柱と梁が組み合わされ、中央には釈迦如来像と普賢・文殊の菩薩様が静かに鎮座している。

さて、釈迦三尊像の前に立つと苦々しい思いが沸き立ってきた。まるで「パブロフの犬」を思わせるかのように。それは福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」に繋がってしまうからだ。
敦賀原発に「もんじゅ」と命名された時の「驚きと憤り」を忘れられることはできない。思わず「馬鹿者め!」と新聞を破り捨てたくなるほどの思いと、あまりの愚かさに絶句した。仏様の名前までつけなければならない、無知と無謀。これはいずれ天罰が落ちることになると思った。
発電を開始してわずか半年後にナトリウム漏洩事故が発生した。以後文殊の知恵は空回りを続け、いまその機能は停止されようとしている。人間の愚かさを思い、文殊様に手を合わせて自分の気持を収めた。


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中は撮影禁止なので増上寺のHPから借用、釈迦如来像の右側に文殊様


コメント

父の守り本尊は普賢菩薩、母は文殊菩薩、そして
私はというと真ん中の大日如来♪
今も昔も、本当に父と母に守られいたんだなぁ〜と
しみじみ思うのです(^-^)

A)
まあ、お釈迦様の席にちゃっかり座れるなんて
なんと幸せなことでしょ。
いつもご両親の命日をきちんと迎えて、感心しています。

2011年11月29日 20:07 | 撫子

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