空蝉

セミの鳴き声が心なしか少なくなってきたように感じます。セミの鳴く木の下を注意深く見ると、木葉の裏や枝などに抜け殻がありますが、これを「空蝉(うつせみ)」と呼ぶようになったのはいつからでしょう。調べると、古語の「現人(うつしおみ)」が訛ったもので、平安期以降にできた語とあります。ほかに、魂が抜けた虚脱の状態。源氏物語の巻名、または女主人公の名。
蝉の一生が終わっても、なお目玉を光らせ、変わらぬままのサナギの姿は、一途な思いが残されているようで、ものの哀れを感じずにはいられません。

IMGP6031.JPG
長い地下生活で脱皮を4回繰り返し、地上に出てきたのです




コメント

ウチの方では、今年は蝉が鳴かないな〜っと思っていたら、
今を盛りと鳴いています。小さな頃、抜け殻集めが夏の日課でした。
何のために???(^^ゞ
それにしても空蝉という言葉はいいですよね〜。
日本に生まれてよかったな〜♪と、こんな時、思うのです(^_-)

A)
失礼しました〜
場所によって違うんだね。ではまだまだ続くかもしれない・・・

空蝉で一句作ってみました。

己の死 知っているのか 空蝉よ

2010年8月17日 19:47 | 撫子

空蝉は 悲しからずや 今が華


 ダメかな?

A)
返歌ならぬ、返句!?かな。。
蝉時雨のなか、空蝉もじっとその声を聞いている・・・
という意味だろうか。


2010年8月18日 01:46 | 権之助

関東では、ミンミンゼミが主流で、
あまり「シャンシャンシャンシャン」となく
クマゼミはいないと思っていましたが、
昨日は、猛暑のせいか、クマゼミが鳴いてました。

土の中の生活が長く、地上での命は短い、
というのも、もしかしたら彼らにとっては
そのほうが心地いいのかも。

地上に出てきたら、とにかく短い間に相手をみつけ、
次世代を残さないといけない、っていうのも
大変な気がします。

A)
クマゼミが北上している話は聞いていましたが・・・
なるほど、あれはクマゼミだったのかという声を聴いたことがあります。
低く大きい鳴き声だよね。
これが増えると、ますます夏が暑くなりそう〜

相手探しね〜
蝉は、相手が好きだ嫌いだという暇をあたえないのかも。
セミヌード、セミファイナル・・・関係ないか〜 (^^;

2010年8月18日 06:21 | Blue Rose

ああ、この殻、片前足だけで、
一生懸命とどまっている。。
いいお写真。哀れですね。
源氏の空蝉は、女の誇りを守るために
ころもだけ残して光るの君から逃げたのですけど、
ころもの中に未練がのこってしまったようでした。

空蝉に
透かしてみる
夏の恋

A)
ぷりん源氏の歌、今風な軽さで(^^♪ 良いね〜
僕も空蝉で歌をひとつ詠みました。
選ばれれば「グラン パピエ」に出るよ。

2010年8月23日 17:43 | ぷりん

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