被災地を巡る


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石巻は水揚げ量、水揚げ高ともに日本有数の大漁港だった


石巻の二日目はバスツアーで、歌会仲間40名の方々と被災地を巡った。最初の訪問地は、多くの児童が犠牲となった大川小学校跡。バスが到着すると雨混じりの強烈な風が迎えてくれた。

吹き飛ばされそうになりながらも慰霊碑に手を合わせて、無惨なままに残されている校舎を見て歩く。壊すという類いの動詞の全てが、校舎にあるようだった。砕く、捻る、千切る、潰す・・・ここまで破壊してしまうのかというほど、それは無惨な姿だった。

野外劇場のような施設の壁に描かれた子どもたちの絵を見ていたら、急に涙が溢れ、止まらなくなった。40分の空白の間にどんな躊躇があったのだろう。海と反対側に面している山側の斜面を見上げた。ここを登っていくことはできなかったのだろうか。

広島の原爆資料館、知覧の特攻平和会館の時もそうだった。きちんと向きあったとき、心は動きだす。こんな大きな力が、子どもたちに襲いかかったのかと、津波の恐ろしさを目の当たりにした。
古老たちが繋いできた言葉「つなみてんでんこ」の意味を改めて思った。


コメント

東北の震災が充分に復興されていない内に、又九州の地震が起り90回以上もの余震が続き現地の人たちの不安を思うだけで心が痛みます。
何時起っても不思議でない地震に油断せずに、すぐ必要な物を持ち出せる備えが大切なことを深く知らされております。

A)
災難は忘れた頃にやって来る。
用意をしていても日が経つに連れて色あせていきます。
そして、また準備。
ときどきチェックを怠らないように、ですね。

熊本の歌の仲間は、無事のようです。
きっと今の思いを歌に書かれることでしょう。
早くに余震が終わって、復興に向けてのスタートを始めてほしいと思います。

2016年4月27日 13:16 | tama

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