2021年2月

半藤一利


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早くこの人のなかに入っていきたい。読みたい。その衝動を抑えながら、今日も現実と向き合って苦戦中。
なんか昭和がどんどん終わっていくなあと、故人になられてゆく人たちを見送っている。

早いね


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紫陽花の葉が開き始め、ユキヤナギの花が綻んでいた。まだ二月だろう。温暖化に背中を押されているんだろうなあ。寒さが遠のくのは嬉しいが、あんまり急ぐなと、言いたい。


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ほぼカニ


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手が伸びる輩はどんな人!?


スッと手が伸びた。こんなネーミングに反応してしまうから困る。「ほぼカニ」の左下のサングラスのキャラが、やや挑戦的だ。君はいったい誰?

「カニではありません」とか「レモンサワーとナイスマッチ」とか、思いつきのようなコピーが並ぶ。そして極め付きはこの文言!
片仮名にすると「クロスイリワダシカニスツキ〜」。
新発見されたロシアのカニの仲間か!?

目を瞑って食すると、はたして荒海のたらば蟹を想像できるのだろうか・・・。


春は黄色から


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美味しそうな蝋梅の花もそろそろ終わりだろうか

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ミモザの花を見つけるとなぜか幸せな気持ちになれる

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昨晩、辛子和えでいただきました

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まんず咲きました

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一月から咲きはじめていたカタバミ


生顔?


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コロナは、新しい言葉を生み出している。例えば「黙食」。言葉を発さずに食事をとること。学校給食の場で、子どもたちは、話をせずに静かに食べている。「美味しい!」と言いたいはずなのに・・・感動を口にできない。哀しくなってしまう。
そしてこんな言葉も現れた・・・「黙乗」。ある市営バスの啓発ポスターにこの言葉が、一時的に出ていた(今は外されている)ようだ。

とすれば、銭湯には「黙浴」。お触りバーでは「黙欲」。こんな表示も出てくるかもしれない。

こんな言葉は生まれないだろうかと・・・思いついた。
マスクを外した顔を「生顔(なまがお)」。
もしかしたら、もうあるのか? 調べると・・・日本国語大辞典にありました。ただし「いきがお」と読み「生きているときの顔。死ぬはずであったのに死なないでいる人の顔」。

「君の生顔(なまがお)を久々に見たよ」。
生首、生足があるのだから、あっても不思議ではない。


オオイヌノ・・・


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口にだすのも憚れますが・・・

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春を代表する天使です。


ユーモア


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昨日、面白いモノが届いた。スマートレター便を開くと、ししゃもの詰め合わせ!?。鼻を寄せるとししゃも独特の乾いた匂いがしない。見ると「ししゃもチョコ」とある。印刷がいいのですっかり騙された。

付箋には、妹の字で「面白いものを見つけました」。どこで作っているんだ〜調べると「食のエンターテイメント」をコンセプトにしている大阪の企画会社。なるほどねえ・・・こういうユーモアに憧れてしまうんだよなあ。

ふと「恋の鉄砲玉」というチョコレートを思い出した。鉄砲玉そっくりのチョコが、女の子が喜びそうな美しいパッケージに数十個、収められていて、口溶けもよく人気の商品。送る側も鉄砲玉だから、外れても仕方ないと諦めることができる。ネーミングの力で需要を掘り起こしているに違いないと睨んでいる。

どこにも出られない昨今、こんなユーモア商品が、気分を変えてくれる。


コーラ!


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いつもの散歩道、讃岐やさんは今日も大繁盛。暖かな日は、外の方が安心だし心も和む。ここを通過して行くと、いつも十人くらいは並んでいる伊奈コーラのお店の前に人影がなし。

これはチャンス、呑もう!「人生もうそんなに長くないのだから」と、決まり文句を唱えてお店に入る。

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一つ500円。決して安くないが、期待は高まる。袋にいろいろな液体が注入される。でき上がり〜ストローで口に含めば、まさしくコーラ!
いままで呑んだこことの無かった新感覚。これはコーラの概念が変わりそうだ。


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目印はこれ

ピーカン


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地上の憂さを全て包みこんでしまいそうな空の青さ。空気が澄んでいる分、青さが際立っている。しかし雲ひとつない空、というのもつまらない。

モノクロ時代の映画の撮影現場では、ピーカンの日はロケがよく見送られたそうだ。光が強いためにコントラストが際立ち、中間色が出にくいと言う理由からだ。ベテランの役者になると、明日はピーカンだなと予測し、遅くまで深酒をしたと聞く。

ピーカンの空を見ると、それを予測したある日の殿山泰治の「ヒヒヒ・・・」の笑い顔が聞こえてくる。


命日


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こんな川を見るとRさんを思い出してしまう


一昨日は歌友のRさんの命日だった。ちょうど一年前、Rさんが亡くなったと連絡が入った。突然死と聞き、まさか・・・と思った。一ヵ月ほど前に四谷駅で彼と偶然会ってあれこれと話をしていたからだ。少し疲れているようにも見えたが、いつもと変わらぬ様子で、ちょっと哀しみを秘めたような笑顔を投げかけられ、そして別れた。

彼とはあちこちの旅先の歌会会場で話をした。盛岡、気仙沼、仙台、福岡、松山、熊本・・鉄ちゃんの彼は、思いがけないコースを何時間も乗り継いでやってきた。訳ありの人生を歩いていることはうっすら知っていたが、何も聞かなかった。

ロマンチストで寂しがりやで(たぶん)おせっかいで、ちょっとわがままで、弱き者には優しくて、それでいてポツンと離れていることが好きだった(と思っている)。

手帳のカレンダーには亡くなった友人らの命日を記している。その日の朝に手を合わせれば、今なお明るい声で話しかけてくる。
誰もがまだ、そこにいるかのように。



トリとめもなく


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潜ると・・・・同心円  進むと・・・・軌跡

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狙っているか・・・・佇んでいるか の どっちか

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ほぼ天敵無し


ORAMAC


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山の会ORMACは、今年8年目に入った。この写真は、二年前のハイキングのワンシーン。標高差200mの山を一つ登った後、川の淵に沿って飯能の駅までのんびりと歩いた。3月はこんなコースがいいかなと、メンバーのIさんを思い浮かべながら地図を眺めている。

昨年末、Iさんから胃がんの手術をしますと連絡があった。さらに食道まで転移していたと聞いて心配をしていたが、先月無事に手術を終えて、いまリハビリを続けている。

この山の会を誰よりも愛し、自らおやつ係として珍しいチョコレートを毎回持参してくれる。そんな彼を仲間たちはLineで応援する。なんかとてもいい会になったなあと思っている、今日この頃・・・。


変わらぬもの


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嫌なニュース、暗いニュースばかりが流れてくる。変わらないのは自然からのメッセージだけ。こんな世の中だけど、咲きますか?

今日は父の命日、そして娘の誕生日。これも変わらない。

宮崎県


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宮崎県に行ったことはあるだろうかと地図を眺める。北の祖母山、南の韓国岳と二度訪れていたが、どちらの山も県境にあるので、宮崎の印象が全くない。よし、では宮崎県へ行こうと我が家を出発。


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神田川沿いを歩いて、新宿西口公園、都庁、山の店を覗いたりしながら、新宿南口の「みやざき館KONNE」へ。入館すると「今日は、全商品三割引です」と云われた。おもわず「酒も割引ですか?」と聞けば、「そうです」。


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ウ〜ム・・・三割引。。鼻息を荒くしていると、目の前に、完熟きんかん「たまたま」。ななんというネーミング、そしてこのロゴタイプ、とても刺激的、気にいった〜手にとって、カゴに入れる。キンカンの美味しさを知ったのは、ここ最近だ。クッドタイミング〜♬


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その他にも柚子胡椒、柚子ドレッシング、塩ケンピ、アジの開き・・・。もしかして、GO TOの中止と関係があるのだろうか・・・と思いつつ、つい買い過ぎてしまった。


コロナ〜外


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今年は124年ぶりに2月2日・節分ということで、大変珍しいらしい。太陽の公転の周期のズレからというが、よく分からない。

所帯を持った翌年の2/3、帰宅のドアを開けると「鬼は外〜」と豆をいきなりぶつけられた。ビックリして、ナンダナンダ〜。朝喧嘩したわけでもないし、事情を聞いてみると長野の実家では必ず豆まきをしていたという。
庭に部屋に、豆が散らかっている。そんな習慣、すっかり忘れていたなあ。北海道では「鬼は外〜」と落花生を雪景色に撒いていたことを思い出した。

鬼ブームとも重なって、今年は「コロナ〜外」だろうか。


一月往ぬる


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一月が、ぼんやりしている間に過ぎていった。梅は咲いたが解除はまだかいな〜。緊急事態宣言の影響を受け、新宿御苑は今年もまた臨時閉鎖となった。去年は満開の桜の時期に閉鎖となり、門の外から眺めていた。

カレンダーのGさんの歌の力強さが、心のモヤモヤを振り払ってくれる。

裸馬に
跨がって
北の春は
鎧をぬいで
原野を駆ける

春を待つ作者の喜びが伝わってくる。雪が融けはじめると、北国は一斉に春の息吹きが広がっていく。鬱屈とした気分を祓うには、心を彼方に飛ばす創造力と妄想力で、憂さを晴らすしかない。Rさんからは、こんな写真が届いた。


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この景色を眺めながら、コタツで熱燗を呑りたい・・・妄想