ピーカン
地上の憂さを全て包みこんでしまいそうな空の青さ。空気が澄んでいる分、青さが際立っている。しかし雲ひとつない空、というのもつまらない。
モノクロ時代の映画の撮影現場では、ピーカンの日はロケがよく見送られたそうだ。光が強いためにコントラストが際立ち、中間色が出にくいと言う理由からだ。ベテランの役者になると、明日はピーカンだなと予測し、遅くまで深酒をしたと聞く。
ピーカンの空を見ると、それを予測したある日の殿山泰治の「ヒヒヒ・・・」の笑い顔が聞こえてくる。
2021年2月10日 18:50 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
コメント
ピーカン?ナッツではないですね~
早速ググって・・・快晴。撮影用語と。
一分咲きの我が家の紅枝垂れ梅を空に向かってパチリ!
A)
当たり前のように使っていた「ピーカン」。
一般的ではないんですね。
ピースという煙草の缶入も昔、ピーカンといっていました。
梅は、蕾でも匂いますね。
梅の香りは、心を弛ませてくれます〜
2021年2月10日 20:49 | おかいこ
貴兄が殿山泰司を御存知だったとは、餘程映画好きだったのですね。現在の藝能界にはああ言ふ怪優は見當りませんね。
演技は勿論、上手いですが、そのとぼけた感じの中に誰もが持って居る一種の悲哀と言ふか、孤獨感と言ふか、そんな何かを漂はせて居て、僕も好きな役者でした。
彼が創った或一覧表を基に、地方の方言や其の他を訊き歩いて修正し、更に正確なものに書き直した事が有ります。あんな一覧表を創るのは昔も今も彼しか居ないでせう。
A)
昭和の頃、殿山泰司氏は赤坂に本宅がありまして、昼飯を食べた後の本屋で
よく顔を会わせていました。
そんなわけで、彼の文庫をほとんど読み尽しました。
天才ですね。
一人二人称のような文章が秀逸で、感心しました。
JAZZ関連の人からもこよなく愛されていました。
幸せな人生を送ったと思います。
あの一覧表ですね。
それを修正したと・・・もう一杯やるしかありません。
ヒヒヒ〜
2021年2月12日 09:06 | 雅蘭洞英齋居士
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