2017年12月

振り返る


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どんな予定が書き込まれるかな


今年を振り返る。「歩キ眼デス」を一年分スクロールすれば、あちこちを歩いたものだと思う。山はもっと登れたな。酒は楽しんだが量は減った。歌はパワーが落ちたかもしれない。なんだか穏やかな坂を下りてきたような一年だった。

来年はどこを歩いているだろう。どんな人の笑顔に出会えるだろうか。百名山は90の大台に乗るだろうか。好い歌が生まれて、もしかしたら旨い酒が呑めるだろうか・・・。

この一年をピックアップしてみました。


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燧ヶ岳9858.jpg
天空の湿原9850.jpg
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夏至9986.jpg
御岳山10076.jpg
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曼珠沙華-thumb-600x337-10406.png
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去るものは・・・・


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というわけでシロテテナガザル

緩い坂をボールが下りていくように今週に入ってからコロコロと駆けていく。片付けが終わらない。だから捨てるも進まない。手を長くしてももう届かないのだから、しょうがない。
去るものは諦める。

熊谷守一


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以前から見たいと思っていた熊谷守一の作品を国立近代美術館で堪能した。タイトル名は「生きるよろこび」。97年という彼の人生の変遷と変わっていった作品群がそれを伝えていた。作品は三つの時代に分けられ、「闇の守一」「守一を探す守一」「守一になった守一」。三章の「守一になった守一」から別人のような絵になる。追い求め続けた闇と影の世界をスパッと捨てて、赤いくっきりした輪郭線で庭の花や虫、鳥など身近なものを明るく描くようになる。すでに70歳を超えてからだ。
猫や水滴などの輪郭線は、自由でどことなくユーモラス。畦地梅太郎の山男をモチーフにした版画を重ねた。


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ここ最近、音声ガイドを聞きながら作品と向き合っているので、見学時間が長くなっても苦にはならない。とくに今回のナビゲータは、映画「人生フルーツ」以来の樹木希林さん。彼女の朴訥とした声を薄暗い館内で聞いていると、守一の幽玄の世界に導かれるようだった。
なぜ希林さんかというと、来年後悔される熊谷守一の映画「モリのいる場所」で、主人公の妻として出演するから。守一は山崎努さんが演じる。


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柚子湯


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待っていた冬至だ。オラウータンにも柚子湯が用意される。子供を背負って浴槽の前へ、よっこらしょ。湯に手を入れてかき混ぜる。
目は柚子に・・・掴む、皮を剝く、食べ始める。こどもは桶で遊び始める。

おい、柚子湯に入れよ〜
湯より柚子。俺たち、ユーズがきかんのだ。


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柚子の種がピョーン

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酔い店


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春はまだ先なのにミツマタの蕾がはっきりしてきた


大将と呼ばれるちょっと強面の親父(たぶん歳下)に温暖化の話をしながら、根室産と書かれている鰤をお願いした。二次会は銀座の路地裏のカウンターだけの小さな店。仕事では飛び込み営業はできないが、居酒屋は別だ。店構えと第六感でスッと入る。好い店の確率は高い。これがちょっと自慢といいたいところだが、外れもある。
気さくすぎる、余計なお世話、客層がイマイチ、この器ってどうなの!?と、文句を言えばキリがない。ということでこの世界の大先輩、太田和彦氏推薦の店にときどきお邪魔する。ひっそりと路地の奥に好い店がある。
さて、鮭なら食べるが鰤は喰わん、という土産子に送られた鰤がようやく出てきた。どうだ、やはり氷見の鰤にはかなわないか・・・。


冬至まで


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ひっそりホトトギスが咲いていた


冬至まであと二日。毎年書いていることだけど、冬至を越えるとなんかほっとする。昔は灯りの少ない暮らしだったから、日一日と日が延びていくのは嬉しかったはずだ。アラスカやロシア、北欧の人々も同じらしい。寒さがいっそう厳しくなるけれど、日が延びていく、を支えに冬を耐えていくのだ。


パンダ


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シャンシャンの一般公開が始まったんだってね。私だって美人で可愛いのに、どうしてあっちにばかりに人が行くのかしら。あっちはジャイアントで、こっちはレッサー。大きいと小さいは、体だけではなくて人気を意味しているのかな。

パンダの和名は、シロクログマ。中国では大熊猫。ネパール語で「竹を食べる者」という意味の「ポンガ」からパンダという名が付いたとか。

ユキヤナギ


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雪でも降りそうな寒さのなか、ユキヤナギの花が数輪咲いていた。いま吹出そうとしている蕾もある。溢れるほどに揺れる春のユキヤナギには圧倒されるが、梅の花のように凛と咲いているのも好い。ただこの花、じつは米粒ほどの大きさ。

おもかげ


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電車の中刷りに、こんな一行があった。

忘れなければ、生きていけなかった。

走馬灯のように、想い出が蘇った。そんな時があった・・・何の一行だろう。見れば浅田次郎の小説「おもかげ」だった。惹かれるようにこの一冊を注文をした。じつは偶然のように、こんな歌を昨日の歌会に出していた。

もう一つの30年があった
手を伸ばせば
届きそうなあの日
未来のように
遠く

この歌を作っていなかったら、中吊りには目を止めていなかったかもしれない。こんな不思議はあるものだ。昨夜帰宅するとこの本が届いていた。ホームに立つ女性がじっとこちらを見ている。そして裏表紙には男性が一人、やはりホームに立ってこちらを見ている。
週末、この一冊はどこへ連れて行ってくれるのだろう。

ヤツデの花


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路地の一角から白い花火が打ちあがっていた。ヤツデの花だ。ヤツデは冬に虫を集める虫媒花で、甘い蜜を蓄えている。寒い冬に咲かなくても良いではないかと思うのだが、生存競争を上手く生き抜く知恵を身につけたのだ。
温かな日には蝿や蜂がやって来て受粉を手伝う。やがて結実して、ヒヨドリなどに喰われ、新たな生息地を広げていく。


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ドアリース


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同じフロアのあちこちのドアに、リースが掛けられてきた。では我が家も、と先日の蔓とイミテーショングリーンでこさえたリースを掛けようとしたら、待ったがかかった。こちらでお願いしますと渡されたのが、これ。クリスマス&正月を兼ねた飾りだという。

日だまりにて


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A  俺たちには、名前があって良かったよな
B  空蝉〜〜
C  トンボが言っていたぞ、お前たちはいいな
  俺たち幼虫の頃は、ヤゴと呼ばれるけど、脱皮したら名前がないって
B  カブトムシなんか、幼虫時代も脱皮後も名前がないからな

A  人間は見えないものには、名を付けないのだ
  しかし、寒さが沁みる〜〜風も強くなって、もうすぐ・・・
C  セミファイナル、だろ


スズカケノキ


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迷彩服を着ているような大きなスズカケノキが葉を落としていく。裸木になって気がつくのが真ん丸の実だ。いくつもぶら下がっている。この中には綿毛がつまっているのだが、風を待って種子を飛ばす、なんてことはない。飛ばすのは落下してから。それも踏まれたりして、やっと・・・。スズカケノキは、余裕があるのだ。


雪になる?


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カモA  日本列島に寒波が来ているそうな・・・
カモB  どおりで冷え込むはずだ・・・
    かも鍋にされないうちに、ずらかろう〜

日展


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時間ができたので日展を観てきた。まずは日本画。入口を入ってすぐに柳町さんの作品「海径を辿る」があった。柳町さんの作品は乗り物をテーマにしたものが多い。この海峡ってどの辺りだろうか。家並みは緩やかな勾配で多くが瓦屋根だから、西日本か。陽は朝日か、夕日なのか。打ち寄せる波の輝きが美しい。こうして画家が立っていた風景を一緒に眺めていると、不思議な気持ちになっていく。

モチーフを眺め、動かしていった筆や絵の具を思う。どんな想いを寄せて描き上げていったのだろうかと。女性の細やかな肌や雪山の険しいピークをなぞる。画家の想いを重ねて観るようになってから、日展鑑賞の疲れが軽減した。


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この作歌の名前にはリボンがついていた。黒いリボン。そうか、最後の作品となったのかもしれない。描き上げてすぐに亡くなったのか。配送の手続きが終わった後か。いずれにしても富士と向き合っている時には、自分の未来なんて見えてはいなかった。富士は悠然と作者を見つめているが、黒い木は緑をつけることはなかった・・・。


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一人では食べられないだろうな〜のタカアシガニ

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新聞の活字が全てレタリングされていた〜絶句!

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尾瀬とあるから、この山は燧ケ岳だろう

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この大胆なトリミングに拍手、矢印が突き刺さる


物語をつくって鑑賞すると、思わぬ味わいが生まれてくる。
これも一つの旅なのかもしれない。


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隣では安藤忠雄展。これがなぜか長蛇の列



プラタナス


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カメラのどこかのボタンを押したらしく、プラタナスがハイキーに撮れていた。紅葉もイチョウも美しいが、新宿通りの街路樹だって負けてはいない。今年は、幸いなことに剪定がなかったので、色の変化を最後まで楽しんでいる。
余算の関係で選定は一年おきになったのだろうか。


シャンパンタワー


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誰がこんな高くまで正確に積み上げたのだろうか。見事というしかない。夜、イルミネーションで照らされると、恋人たちはきっと寒さを忘れてウットリすることだろう。
おじさんは、シャンパンより熱燗の二合徳利がいいね。


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せいぜいこの三段重ねまでしか出来ない・・・


BBQ忘年会


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週末は、昭和記念公園で恒例のORMAC・BBQ忘年会だった。今年はメンバーの参加が少なかったのは、寂しい限り。しかし友人Hが持参した長沼産のラムロースを多めに食べることができたのは収穫。美味いのなんのって、これがラム!? と聞けば、食通のH曰く「ラムは長沼産のが最高なのさ〜」。

ワインとビールを呑りながらラムロースに舌鼓を打って、これも北海道から届いたという鮭をホイル焼きに仕立てていく。里芋の鍋も炭火の上で「俺も忘れるなよ〜」と主張する。毎年、メンバーのピッチと手際がアップしていく。テーブルの四隅には分別のゴミ袋がガムテームで貼られ、それぞれに分別の種類が書かれている。これは過去の経験から生まれたものだ。
フランスパンには、Fさんの手づくりディップが乗せられて、ラッキョウの紫蘇づけ、赤かぶ、生姜漬けなども順次出てきて、あっという間に八海山は空となり、それぞれのコップにはお湯割が注入〜。

これ以上、お腹に入りませ〜ん!二次会をはじめてパスしたのだった・・・


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小春日和


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小春日和だなあ〜と思いながら森のなかを歩く。人気のない道を選んで彷徨う。ときおり目を瞑って上を見れば、瞼に木蔭が映り、揺れているのが分かる。ただそれだけのことで気持ちがいい。秋の散歩は、幸せの上位に入るかもしれない。