日展


PC068090.jpg

時間ができたので日展を観てきた。まずは日本画。入口を入ってすぐに柳町さんの作品「海径を辿る」があった。柳町さんの作品は乗り物をテーマにしたものが多い。この海峡ってどの辺りだろうか。家並みは緩やかな勾配で多くが瓦屋根だから、西日本か。陽は朝日か、夕日なのか。打ち寄せる波の輝きが美しい。こうして画家が立っていた風景を一緒に眺めていると、不思議な気持ちになっていく。

モチーフを眺め、動かしていった筆や絵の具を思う。どんな想いを寄せて描き上げていったのだろうかと。女性の細やかな肌や雪山の険しいピークをなぞる。画家の想いを重ねて観るようになってから、日展鑑賞の疲れが軽減した。


PC068101.jpg

この作歌の名前にはリボンがついていた。黒いリボン。そうか、最後の作品となったのかもしれない。描き上げてすぐに亡くなったのか。配送の手続きが終わった後か。いずれにしても富士と向き合っている時には、自分の未来なんて見えてはいなかった。富士は悠然と作者を見つめているが、黒い木は緑をつけることはなかった・・・。


PC068106.JPG
一人では食べられないだろうな〜のタカアシガニ

PC068108.JPG
新聞の活字が全てレタリングされていた〜絶句!

PC068099.JPG
尾瀬とあるから、この山は燧ケ岳だろう

PC068094.jpg
この大胆なトリミングに拍手、矢印が突き刺さる


物語をつくって鑑賞すると、思わぬ味わいが生まれてくる。
これも一つの旅なのかもしれない。


PC068118.JPG
隣では安藤忠雄展。これがなぜか長蛇の列



コメント

この海沿いの線路は西日本の日本海側。だとすると夕日。

山陰線にまだこんな風景が残っているのかしら。近代風の建物は無い。

画家はこうあってほしいという思いで、邪魔なものは描いていないのじゃないかな。

心の中は自分の好きなようにする、こんなメッセージをかんじるのだけど。

A)
そうかもしれないね。
西日本の日本海側だとすれば、九州方面からの電車ということに・・・
柳町さんの絵は、どれもレトロの乗り物が多い。
バスや電車が、ふっくらと描かれています。

邪魔なもの この表現いいね。
歌の使える。。

光る線路を見ると、ワープしてしまいます。

2017年12月 8日 11:09 | ふあ~い

コメントの投稿

トラックバック

トラックバックURL: http://1c.3coco.info/mt-tb.cgi/2317