2016年12月

良いお年を


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余っていた水引きと細いワイヤー、稲穂の3点で、な〜んちゃって正月飾りを作った。シンプルでいい感じ。自宅のドアに取り付け、ひとり悦に。一月のカレンダーをみると、あっという間に正月が過ぎてしまいそうな1、2、3のポジションだ。アズマシクナイなあ(北海道弁)。
来年も変わらずアルキメデス!良いお年をお迎えください。


奇跡の人


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今年最後になるかもしれない写真をどれにしようかと考えていた。
するとこんなLINEが入っってきた。

お〜い、生きてるぞぉ〜!
抗ガン剤治療の第一段階途中で薬疹が出て只今おやすみ中、元旦からまた始まるのだ。毎日の劇的な変化にめまいが?するほどの驚き。昨日一ヶ月ぶりに歩行器で歩いた。すると、ナースステーションから驚きの悲鳴!みんな出て来て涙を流す。・・・それほどの変化らしい。
また後で書こう!これからシャンプーらしい。

権師匠だ。
じつは、あの日(12/6)に貰ったメールが最後になっていた。
奥さんと電話で話をしたら、腫瘍が脊髄の中にあるので手術はできない。治療法も一つしかない。80%の機能は失われるかもしれない。そんな内容を聞いていた。治療が落ち着いてから見舞いに行こうと決めていたので、このLINEには、ひっくり返るほど驚いた。まあ、なんという奇跡。そうだ、権師匠は、やはり奇跡を起こす人間なのだ。
車を当てたり、いろんなことを起こして、まさに波瀾万丈の人生。いつかいつか、みんなに色々教えたい〜〜!

ということで、2010年9月、北岳から間ノ岳の稜線で眺めたこの景色を選んだ。暗雲が切れて雲海に光が届きはじめた瞬間だ。素晴らしい。
みんなの声が届いたと信じたい。どんどん回復してほしい。
来年は酉年。不死鳥となって羽ばたけ、権ちゃん〜〜!


猫の手も


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「自分でやりニャ〜」。山猫は登山者からの餌で丸々・・・


猫の手を借りたい。遊びすぎのつけが回ってきたのかと言えば、それだけではなく、この時期になってから原稿が上がってくるために、最終ランナーが追われることになる。それなのに・・・誘いには弱くて(´д`)山に酒に歌に、スキをみては出かけてしまうのだ。


築85年


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懐かしいエレベータの前に立った瞬間から胸が高鳴った。定員5名ほどのエレベーターがゆっくりゆっくり下りてくる。10名ほどが半円型の階数表示版を眺めているので、階段で上がることにした。階段も年期が入っていて、どこかの国の古いビルの中にいるような錯覚を覚える。こんなビルが銀座にあったんだ。どのフロアの部屋にも個性的なドアが付いている。六階の友人の展覧会の部屋に入ると、これが驚くほど狭い。六畳一間くらいだろうか。

ビルの名は奥野ビル。築85年というから、空襲にも耐えて生き残ってきたのだ。古い名は「旧銀座アパートメント」。かつては銀座屈指の高級アパートだった。設計者は、同潤会アパート建築部に所属していた。その面影がたっぷりと感じられる。ウ〜ム、気に入った。

友人のOさん曰く、近々5階が空くという。どうする。とりあえず借りてしまうか!?と後先考えずに心が動いた。魔界のような空気、すれ違う怪しい妖しい人たち・・・奥野ビル、銀座に残ったカオスだ。


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全てがレトロ。廊下も室内も白一色。これは約束なのだろうか

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ギャラリーが20くらい、ショップも個性豊かだ


ドライフラワー


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初冬の高尾山でよく見かけるのが、この枯れたヤマアジサイ。自然がつくったドライフラワーだ。初夏からずっと咲き続け、登山者を楽しませてくれた花(萼)は、最後こんな金色になる。散らずにそのままで終わる花では、このヤマアジサイが最も美しいと思う。

明日から僅かずつだが日が長くなる。寒い日があると分かっていても、北国育ちの人間はなんともうれしいのだ。


木洩れ日


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木立の影を映していて気がついた。地面に到達した光の部分がどれも丸みを帯びている。「地面に投影される木洩れ日は、全て太陽と同じ丸い形をしている。日差しが入り込む木の葉の隙間の形状には、一切影響されない」。ピンホール・カメラと同じように、あの丸い光は太陽が映っているのだ。それも逆さまに。


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初夏ならこんな風に、たくさんの太陽が丸く映る


イルミネーション


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夕日を受けてススキの花穂が輝く。夕暮れが早いこの季節、陽が山に傾く頃、連なる白い穂はまるでイルミネーションのようだ。


月餅


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昨晩、山岳会のTさんが山岳会オリジナルの月餅を届けてくれた。Tさんとは夏の打ち合せのときに顔を合わせただけだから、今年二度目ということになる。その前は、この月餅を持ってきてくれた一年前。早いというか、ありがたいというか、義理堅いTさんなのである。
山岳会の理事職で忙殺されているのは分かっているが、山にゆっくり登れていないなんて話を聞くとなんとも妙な話だと思う。登山家がミイラ!?


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さて月餅。餡に目がないので、手に持つと思わずその重さを楽しんでしまう。
週末、歌の採点と山仕事をしながら頂くことにしよう。

カバーの水彩画は、登山家/田辺 寿氏によるマッターホルン。月餅のマークは、日本山岳会のJACをデザイン化したもの。


景気


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20年ほど通い続けている理容室の同じ椅子で、クリスマスソングを聞きながら、ハサミのリズミカルな音を感じていると、暮れの慌ただしさを忘れてしまう。他に客がいないからか、有線のクリスマスソングが気だるく聞こえる。

鏡の前には小さなオーナメントがいくつか置かれている。跡を継いでくれた一人息子が、毎年買い足しているそうだ。「景気ですか?悪いですよ〜」と、毎度おなじみのグチを聞くと、なんだか安心してしまうのはなぜだろう。マスターの不思議な癒しの声。そんな風に感じて帰っていく常連が多いのではないかなと、ふと可笑しくなった。

煮魚


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歳をとってきたからか、嗜好が変わったのか、「いいお刺身が入っています」と声をかけられても目はメニューの煮魚を眺めてしまう。じっと目を凝らしていると「クロソイはいかがですか」と手書き文字のメーニューが出た。先着3名・450円。おっ、いいじゃない・・・これを一つと、店員くんに微笑む。

これで450円!!どこから攻めようか!?箸さばきも楽しく、しばし酒を呑むのも忘れ没頭する。残ったのは、美しい透明な骨だけ。
幸せは意外なところにあるのだ。


カラス


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BBQの片付けが始まる頃、どこからともなくカラスの一群がやってきた。かなりの数が空を舞っている。数羽は調理場で食べ物を漁っている。なんだか不気味だ。人間の数が多いから距離を取っているが、こちらがもし一人ならドドドッと迫ってくるかもしれない。鳥類の中で最も知能が発達しているカラス。
人間だって気がつかない↓こんなことができる。

棒を使って餌を取るカラス


BBQ


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週末は山の会のBBQでした。場所は昨年と同じ「昭和記念公園バーベキューガーデン」。総勢14名は、K料理長が指示した材料を持参し、すぐに調理を開始する。今年で三回目とあって皆さんのテンポがいい。それぞれのパートで料理が出来上がってくると、好いニオイが漂う。ビールを飲みながら、恒例の芋煮鍋、鮭(しゃけ)のチャンチャン焼き、シイタケピザ、ニンニクのオイル焼き、魚介類のアヒージョ、豪華ジンギスカンなど、上がるそばから胃袋へ。
午後になると強い風が止んで、12月の陽射しはワイン、焼酎お湯割りのほろ酔い顔に眩しいほどに突き刺さる。〆のデザートは焼きバナナ、焼きマシュマロ、林檎。あっという間の4時間。ご馳走さまでした〜♬


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ふぞろいの林檎たち


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林檎のフジが届いた。この時期に毎年一箱送ってもらっている。箱から出して握りしめると、これがどれも歪なカタチをしている。上から見ても横から見てもアッチ向いてホイなのだ。なるほどね・・・。
しかし食べてみるとこれが美味い。ドラマ「ふぞろいの林檎たち」の主題歌は、たしかサザンの「いとしのエリー」だった。

年賀状


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トリ違えるなよ、トリ逃がすなよ〜と、目の前の切手が好きなことを呟いている。年賀状のアイデアが空回りをして、これだ〜!が出てこない。なんとかクリスマスまでには、トリスマスようにしなければ・・・と馬鹿なことを言いながら、脳を刺激している開戦記念日なのである。


講談会


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昨晩は、友人が席亭をつとめる講談の会でモギリと下足番をしていた。今年でもう八年目だというから早いもの。会の名は「華競女伊達(はなくらべおんなだて)演芸会」。講談師のお二人は、当時はまだ二つ目。この秋にキラリさんも真打ちに昇進して、鯉栄(りえい)と改名した。毎年上手くなっていくお二人の講談を生で聞くというのは、年末の幸せな時間の一つ。芸の道に終りはないの言葉に、深くうなづく夜だった。



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めくりには落語家らの名前が用意されている


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いつも笑顔が素敵な神田織音(おりね)さん



点と線


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こちらは育てるチームづくり、一方はかき集めるチームづくり。優勝を目指すそれぞれの球団の戦略がまるで違う。かき集めるチームの監督だけは、いつも生え抜きだ。他所の子を預かっているような空気がチーム内にあるからか、広島やDenaのようにチームはまとまらない。野球だって企業だって、基本はチームプレー。人の繋がりが長いペナントレースの勝負を分けていく。


^o^/ 良い話です。
今朝、権師匠からLINEが入りました。
子どもが送ってきたような拙い二行を読んで、胸が熱くなりました。

「ここまで打つのに10分」

誤字、ひらがな・・・・
美しい言葉などというものはない。 言葉が美しくなるのだ。 
詩人田村隆一の言葉を思い出したのでした。

みんなのパワーが届いたんだなあと、うれしい朝でした。


以心伝心


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その人が近づいてくる。
分かっているね。
はい。
・・・・・  ・・・  ・・  ・

素晴らしい・・・


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どんな 五行を入れよう・・・


ドングリで遊ぶ


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手を広げて、これをスッと見せると、女性なら声をあげて身を引く。こちらが大笑いすると、目を寄せて確かめる。「ドングリの帽子なんです」と言えば、まあよく出来ていますね、となる。自然のものであれば、そんなに怒りを買うことはない。

この芋虫くんの生きているような動きは、なかなかのものだ。同じ大きさのドングリの帽子を集めて、伸びるテグスを使うのがポイント。カンタンに作ることができるので、ぜひお一ついかが!?