十勝岳(2)


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雨はまだ降っていない。お天気を心配した人たちは、朝4時くらいに出発したようだ。まずはロキソニンを半錠を口に放り込み、コルセットをグイッと締めた。熱中症対策に経口浸透水、塩キャンディ。昼飯は楽しみにしていた甘納豆の赤飯が買えず、フライドチキンの大きなオニギリと豆入りの五穀米に変更した。


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靴ひもを締めると気合いが入る。山道を入ってすぐに、ブルーベリーを見つけた。幾つかを口にすると、甘酸っぱい。北の国から飛んできた渡り鳥の糞から、北海道にはブルーベリーが広がったと聞く。針葉樹の森を歩けるのも30分くらいだろう。小さな川を渡ると、高い木が消え、低木そして噴石のあちこちから高山植物が現れはじめた。


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強い陽射しと風がないのがうれしい。ただ雨の気配は続く。まずは噴煙を上げる前十勝に続く稜線を目指す。風向きで硫黄の匂いが強くなる時がある。そんなとき、あの御岳山の爆発のことを重ねてしまい、今爆発が起きてもおかしくないのだと言い聞かせる。常に近くの大きな岩を確認しながら登っていく。


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こんな噴石が頭に当たったら、イチコロ〜

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美瑛岳の手前に氷河のような雪の川が続く


稜線に辿り着くと、左手に美瑛岳がすっくと現れる。砂漠のような広い尾根道を辿っていくと十勝岳の山頂へと続く。ここからは約一時間半の登り。大きな昭和火口からは、風まかせの噴煙が絶え間なくたなびいている。もうすぐ2000メートル越えだ・・・。


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いよいよ山頂が近づいてきた


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