十勝岳(5)
登頂の翌日は晴れ上がった。山を見ると半分は雲のなかだから、昨日でよかったのだ。目も眩むような橋の上から下を覗くと、空色の川、そして流れ落ちるスジ状の滝。これがしらひげの滝か・・・体がギュッと硬くなる。虫には強いが、高所に弱い。
十勝岳の上を雲が覆っていた
ドーム状の中は暑い・・・ここを300段登ると・・・駐車場〜
橋を渡ると300段近い階段があったが、見上げるだけで誰も登ろうとはしない。では、登ってみるか。ゼイゼイと息を切らしながら登りきると、なんと、そこは広い駐車場だった。声を上げて笑った。おいおい、本当かよ〜。
駐車場の前に十勝岳火山砂防情報センターがあった。大きな施設だ。暇そうなお姉さんが案内をしてくれた。バッチリの北海道弁。火山の怖さが分かる展示内容で、聞けば来る人の多くが外国人だそうな。そうだろうなあ。山から下りたらほとんどが外国人で、日本語が聞こえないくらい。20年ほど前に、日本は観光立国として生きていくべきと吹聴していたことを思い出した。
もっとも捕まえにくいといわれるオニヤンマ
展示を見た後、虫たちと遊んで、母の待つホームを目指した。
2017年8月 4日 13:21 | カテゴリー: 歩キ眼デス2
コメント
山シリーズ、楽しく読ませて頂きました。
見たことのない風景、花、虫。そして、その時に感じた言葉。やはり自分の足で登った経験者だからこその文章に、酔いました。
それにしても美しい、空色の川!
北海道の空気を感じました。
北海道に行きたいです!
A)
行きましょう〜
\(^O^)/
昨年に続き北海道の山を満喫しました。
十勝岳の裾野の広さは、半端ではありません。
温泉は、素晴らしいです。
野趣溢れる醍醐味、ぜひ体験してください。
2017年8月 8日 07:19 | かに
蝶やバッタの模様が珍しいですね。
怖い思いをして眺める景観だからこそ思い出も一段と残ることでしよう。
行ける間にまた挑戦してください。
2017年8月14日 16:24 | tama
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