風鈴


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畳の上で庭の景色を見ながら、しばらく風鈴の音を聴いていた。
短冊がひらひら揺れ、青いガラスから涼やかな音が響いてくる。ここは川越の旧山崎家別邸の庭の見える広い客間。昔はこんな日本間がどこにでもあって、夏は風を取り入れ、風情を愉しむ。別に贅沢な時間ではなかったのかもしれない・・・。
少し離れている所で、学芸員の方だろうか、年輩の男性が、じつにきれいな言葉でこの住宅の説明をされていた。じつに豊かな知識だ・・・。

話をしたくなったので、案内が終わってから声をかけた。財をなした山崎家のこと、この家を建築した保岡勝也のこと。お幾つくらいなのだろうか。「どうでございましょう・・・」と控え目でありながら滑舌の良い声が、なにか懐かしい。そう、藤山一郎(古いね)をちょっと渋くした感じ!?

15分ほど話をし、お礼を言って辞したが、こうして書いていると、またお会いしたくなる。きれいな言葉の話せる人になりたいと思う。無理か・・・


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山崎家別邸は大正14年に、老舗菓子店「亀屋」の五代目嘉七の隠居所として建てられた


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山崎家は、ここのお店と関係あるのかもしれない


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