2024年3月

春の嵐


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閉じた傘も、風に煽られて持っていかれそう。関東地方は春の嵐か。一足早く咲きはじめた枝垂れ桜はどうなっているだろう。

福岡の大濠公園の池の畔、シダレヤナギはわずかな新緑と淡い黄色の花を風に揺らしていた。春の到来を告げる柳は、いち早く芽吹く。花の多くは雄花だという。

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雨風が通りすぎたら一斉にかな

読むサプリ


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紅麹なる成分含有の健康サプリメントが、有害物質として回収されることになった。一方、こちらの読むサプリ「麹Ⅴ」の効能は、安心安全そのもの。
一読すれば、その楽しさが伝わりきっと元気になってくる(はず)。

創業25年、麹町を拠点に休みなく営業。35人の杜氏による歌の数々は、熟成された旨味たっぷりの記念歌集「麹Ⅴ」となって纏められた。

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こんな名前にも、つい成分表を確認してしまう

春の嵐


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そちらも春の嵐ね〜
紅麹も 機能性表示食品も 大谷ニュースも チューリップは知らない。
ただ雨に打たれ、風に揺られていただけ。


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曇空の下、大きな池の畔のカフェで読書しながら、デッキでお喋りをしている二人を時おり眺めていた。ガラスの向こうで、見つめ合って話す二人の表情が豊かで、じつにいい。中年の日本人女性と外国人男性。どんな会話をしているのだろう。良さげな話題がずっと続いているようだ。

昨日、福岡の大濠公園のカフェで時間をつぶしていたら、友人Sが、昨年に続き青春18切符で九州の指宿に向っているとLINEが来た。もしかしたらニアミスをしている!?。
Sは、20歳前半のときに突然、海外に出てみないかと云った。
「どうやって?」。

青年海外協力隊って知っているか、そんなことを云った。こちらは既に志をもって勉学に励んでいたので、どんなだろうと思いながらもそのままスルーした。彼とはよく旅をしていた。中学のときにはテントを積んで自転車ツーリング、高校時代はヒッチハイクで北海道をほぼ半周した。

20歳になったばかりの時は、太宰の旅と称して冬の津軽に出かけ、太宰の面倒をみていたお手伝いの女性を訪ねたこともあった。
あいつは変らず旅を続けているんだと思っていたら、タイミングのいいページが現れたので

旅はいいものだ、ひとを成長させる、楽しんでほしいと送った。
たしか知覧に向うと云っていた。


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大好きなアップルパイ、ボリュームにビックリ

スポーツバー


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四谷にもようやくスポーツバーが出来ました。ビールと軽いツマミで、贔屓チームや選手を応援で来ます。一人でも退屈しなくて楽しい〜

ゆれる


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カラダも心も揺れた朝

朝に大きな地震、そして大谷選手の相棒、水原一平氏球団から解雇のニュース。背景にあったのは彼の「ギャンブル依存症」が、引き起こした窃盗事件らしい。

お金をかけなければゲーム。かけるとギャンバル、博打となる。ギャンブル依存症に陥った背景に何があったのか。大谷翔平を今日まで支えてきた男の半生を妄想してみた。

こんなアクシデントを背負ても、大谷選手ならきっと乗り超えていくのだろう。これをどうバネにしていくのか、見守りたい。

そして地震。気象庁が、ここ二三日に大きな地震があるかもしれないと発表していた。心の準備をしておかなければならない。

根府川駅


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ある冊子の特集「駅ものがたり」のレトロ駅舎のなかに、かつて下車した駅のいくつかが紹介されていた。門司、旧大社、そして根府川駅。いまから15年ほど前、東海道線の根府川駅で下車したときに閃いたのは、詩人茨城のり子が戦時中、青春期を過ごしたはずの駅という記憶だった。

いま一度、詩「根府川の海」を読み返すと、青春時代を振り返りながら、戦争によって報われなかった日々を悔いを込めて詠んでいることがわかる。

根府川
東海道の小駅
赤いカンナの咲いている駅

・・・・・

ほっそりと
蒼く
国をだきしめて

・・・・・

眉をあげていた
菜ッパ服時代の小さいあたしを
根府川の海よ
忘れはしないだろう?

・・・・・

海よ
あなたのように
あらぬ方を眺めながら・・・・・・。

のり子さんもこの美しい朝日を眺めていたのだろうかと、その日を思い出していた。

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根府川駅は、大正14年に造られた
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根府川駅からすぐ、江の浦湾の朝日

白い花も


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黄色だけじゃないよ〜と、白い花も咲きはじめた。散歩コースにハナニラに覆われる庭があって、ポツポツと顔を出し始めた。この花は、かつて娘の学校の定期刊行物の名称だったので、目にするとふと思い出してしまう。

そしてコブシ、モクレンもグーからパーへ。まもなく蝶か鳥のような賑わいとなる。

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手づくり


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まさに最後まで手作りとなった。五行歌「麹町倶楽部」の記念歌集ができあがり、本誌にカバーをかける作業を始めたのだが、お洒落な防水処理加工を施したため一冊のカバー掛けに意外と時間がかかっている。

パソコンが無かった時代、こうして手を動かして作品を仕上げていた。企画、編集・構成、デザイン、制作、印刷までの流れを思い出しながら、モノづくりの至福をひとつ一つに込めている。

日本丸


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みなと横浜に、美しい帆船、日本丸が係留されている。いつか見学をしたいと思いながら、時間が経ってしまったがようやくチャンスが訪れた。

1930年に建造というからもう100年近くの歴史が刻まれているはずなのに、それを感じさせないのは、どこも美しく磨き上げられているからだろう。

船のことは知らないけれど、中に展示されている様々な道具や工夫から、海の日々が見えてきた。船室には制服が掛けられ、階級により部屋のレベルが違う。練習生は、八人部屋でベッドと二人用の椅子があるだけ。船長をはじめ一等航海士、通信室長、船医らの部屋は広く、設備もグレードアップ。

階級差こそが全ての業務や流れをスムースにさせているとしても、狭い船内、上意下達の人間関係、気持ちを切らすことなく、任務に向き合っていなければ、ノイローゼになるのではと心配した。

船は狭いが、海は広い。
辛いときは、きっと海と空が支えてくれるのかもしれない。

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高所恐怖症にはこのマストに登るのは無理だ

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豪華客船「飛鳥Ⅱ」が停泊していた

メイストーム


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この春のお天気は目まぐるしい。雨がどんどん強くなっていく。命あるものは、時候に合わせるしかなく、この風雨にただ耐え抜くしかない。
この春の暴挙をメイストームという。台風並みの強さになることも。

蕾だった桜が、もう白い花を咲かせていた。今日の雨でどうなったことか。

お花屋さん


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お花屋さんに黄色の花が並んでいた。バラにチューリップ、奥には菜の花も見える。黄色は、春の喜びを演出する色だなあと、眺めていた。
お花屋さんは、季節とその日を教えてくれる。

くだらない


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毎年、すぐに名前が出てこなくなった、大丈夫か?


ヘタな洒落やつまらないテレビ番組には「くだらないねえ」などと揶揄しているが、この語源を知って、驚いた。

昔、江戸は上方に比べて、後発の都市だった。政治の中心であっても文化が追いつかず、酒や醤油といった嗜好品は上方から下ってくる製品に、関東モノはかなわなかった。
上方からの高級品「くだりもの」を良しとして、関東モノを「くだらない」と呼び、それが語源になったという。

くだると云えば「お下がり」のイメージしかないが、昔は「これはくだりものだよ〜」と自慢したのだろう。

映画の寅さんは、万年筆を手に取って「これは舶来モノだ」と、鮮やかな口上でセールストークを展開していたが、庶民は舶来モノに「くだりもの」と同じような評価をしていたのだろうねえ。


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コブシも紫陽花も春をはじめた

熱燗


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河津ザクラが先陣を切っている


ようやく一仕事を終えた。集中してなんとか登りきった。疲労感を達成感が包みこんでいる。頑張った自分へのご褒美は、一人熱燗。あさ開の純米を東北の旅で見つけた小さな鉄瓶で、ゆっくりと燗にする。ひと肌となった酒は、心に身体にジンワリと沁みた。

川柳


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ユキヤナギが咲きはじめました

友人でもあり仕事の先輩のYさん。彼の川柳が先週末の新聞に掲載されていて、ビックリ。よく読めば、意味は広くて深い。

大谷君に云っているようだけれど、うるさいマスコミや私たちにも届いてくる。「おめでとう、それだけで、もういいじゃないか」と。

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一席、おめでとうございます〜


さて今日の朝刊に「10年間でこさえた裏金3.2億円を別の政治団体に資金移動」。読んでいくうちに頭に血が上った。ここはYさんのように一つ川柳でも捻って新聞社に送ろうと決めて、2句作って送付した。

つくりながら思った。抗議、怒り、がそのまま出てはいけない。時事川柳も詩歌の一つ。捻りやエスピリの効いた表現が求められるはず。一手間を考えていくうちに怒りは、鎮まっていった。

五七五の17文字から生まれる呟きは、意外にレベルが高い。どんなかって?教えたいけれど、明日の発表までは内緒。

開花予想


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神田川沿いで一番脹らんでいた蕾


ひな飾りは、終わるとさっさと片付けないといけない。我が家は、いつまでも居てもらおうと、そのままにしておいたら、ある時、娘から抗議を受けた。お雛様を見るとそんなことを思い出す。

天気予報士の南さんが、今年の開花を3月18日と予想していた。つまり再来週にはもう桜が咲きはじめるという。昨年もわずかに外しただけだったから、ウ〜ム、早いなあ。

沈丁花の香り、紫陽花の緑が、春を知らせていた。

弥生


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いよいよ、三月に突入〜。あっという間に、二ヵ月が終わりました。振り返ってみると、私の廻りで起きたこと。日本の社会で起きたこと。そして今地球で起きていること。3つのベクトルが、動いていることに気づきます。

地球のあちこちで起きている天変地異は、もはやこの星の未来を諭すかのように私たちに伝えてきます。東京23区と変らぬ森林が消失したとか、河や湖の水が減って地域経済が麻痺しているとか、起きうるべきことが始まって、今年の夏はどんなことが待っているのか。

東京、初の40度超え。これかなあ〜

そういえば昨日
二十九歳、二十九日の閏日に、二九(にく)い発表をしましたね。