N先生


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昨晩、小学校時代の友人Sさんからメールが入った。「6月に帰ってくるのでしょうか。年賀状を読んだN先生が会いたがっていますから、ミニクラス会しましょう」。そんな内容だった。そうだ、母の一周忌で帰りますと書いたなあ・・・。

いま思えば、N先生こそ我が人生を決定的にした人だった。「君は絵の才能があるから、伸ばしなさい」と云われたのを卒業後も覚えていた。図工は卒業までの三年間、通信簿に「5」が付いていた。

NHKの朝ドラ「なつぞら」を観て、あの頃の自分と同じ状況にいるなあと主人公を愛おしく思っていた。好きなことをして生きていきたい。ただその一念だった。若さと言うものは恐ろしい。それしか見えなかった。

37年目後のクラス会の時に、「先生っていい仕事ですね。僕はあの言葉を忘れずに、頑張れたんですから・・・」。そんなこと言って、N先生をおおいに泣かせた。自慢の教え子の一人として記憶されたのかもしれない。

N先生は、札幌美術協会の要職にあったと聞く。体育の先生だとばかり思っていたら、美術にも造詣が深かったのだ。卒業してから55年、恩師と交流をもてる幸せを感じている。


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