ムシムシ 虫


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ムシムシすれば、ムシムシと出てくる。森林公園で1本のクヌギを見つけた。近寄ると樹液の出ている箇所でカブトムシとカナブンが食事中。美味しいんだろうなあ、警戒心がまるでない。しばらく待つと、クワガタやヒカゲチョウの仲間、そしてスズメバチもやってくるかもしれない。少年時代は、樹液の出る木をしっかり覚えて、毎年夏になるとせっせと、友人たちと虫取りに励んだ。


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コメント

 少年時代の夏は蟲だった。戰爭で浅草の家が焼失し、敗戰後は鵠沼海岸に暫く(十餘年)住んで居たが、友人の家が同じ鵠沼でも江ノ電の柳小路と言ふ處にあって、彼の家の傍に椚林があり、兜蟲や鍬形等の甲蟲類が樹液に集まるので、よく取りに行った。その頃は未だ江ノ電の沿線には家の軒先ばかりでなく林も澤山あった。近くに屁糞かずらと言ふ低い木があり、そこには龜蟲が集まって居て、一寸觸ると、臭い匂ひが洗っても取れなかった。
 最近、通ったら面影は全く無く成ってしまひ、家、家、家で自然は全く消えて居た。かふして資本主義的經濟發展は少年の夢を奪って行き、殺伐とした人間ばかりを増やして行く。

A)
少年時代という郷愁をかき立てる歌があります。
草いきれを嗅いで、捕虫網をもって、時間を忘れて駆け回っていた頃を思いださせます。
確かにあったというだけの記憶は、寂しいけれど現実。
故郷が変らずに残っている所は、少ないのでしょうね。

洪水のような情報は、もうムシムシ。
ゆっくり、自分のペースで好きなことだけをしていく。
これで良いのではないでしょうか。


2019年7月24日 06:37 | 雅蘭洞英齋居士

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