武甲山(ぶこうさん)
山の上部が喪失している
猛々しい名前の山だ。埼玉県秩父市と横瀬町の境界に位置し、西武秩父駅前からもその容姿が分かる。その昔、奥武蔵の名峰と称えられた山だったが、石灰岩の採掘で、縄文時代から近代までにいたる歴史のあった信仰遺跡や巨岩群、そして天然記念物の高山植物群生地を、すっかり失った。
昭和15年に秩父石灰工業が操業を始めてから、山姿が変貌するほど大規模な採掘が進められ、山頂部は40メートル低くなった。日本にもこんな山があるのだ。
2019年10月 8日 13:39 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
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