サムライ
サムライ、武士、聞こえは良い。しかし江戸の中期に入るとその様子は、今のサラリーマンと何ら変わりがなくなっていく。江戸時代の初期であれば、戦績次第で家禄が決まり、旗本やご家人となり、家柄が優先され、武士たる者・・・などの時代。しかし腕より頭に時代は変わり、能力主義へと変化していく。
この企画展で面白かったのは、現代サラリーマンの悲哀と重なる暮らしぶりを見られたこと。江戸務めの慎ましい暮らしぶりを現すスケッチ画。いよいよ江戸務めが終わり、国へ帰れると思ったら、新たな要職を任されてしまい、自棄酒を呑んではめをはずす侍たちの姿などが数多くあり、滑稽だけれど哀れに思えた。
宮使えは、いつの世も同じか・・・
2019年11月 7日 12:37
コメントの投稿