密は文化


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密は文化。そんな四文字を新聞で目にした。つまり距離をとることは、文化を失っていくことと理解した。人が集い、生活を豊かにしていく活動の全てを文化と云うならば、それを支えている習慣や人たちのなんと多いことか。

コロナは、生活様式だけでなく文化活動にも大きなダメージを与えている。たとえばお祭りが中止になることで金魚の生産者に、演芸の場が失われてしまうことで三味線作りの工房にと、日々を豊かにしていた毛細血管の先には、様々な人たちの仕事の場があった。

「ネット金魚すくい」で、上手く掬えたら、業者から金魚が届くなんて日が来るのだろうか。丸めた布団を一人で担ぎ、声を出しながら部屋の中を動き回ったって、神輿を担ぐ密な体感は得られない。

コロナは何を生み出そうとしているのだろうか。
密が愛おしい。


コメント

 コロナ騒動で、テレワーク等が流行し、通勤の爲の交通費とか付き合ひの飲食費とか、仕事の無駄な經費がはっきりした、と言ふやうな事を言う輩が居るが、おっとそれは一寸違ふぜ、と言ひ度い。
 人間は社會的生き物。顔を付き合はせ肩を觸れ合って話を交してこそ仕事が出來、氣持ちが通ずるのだ。經費を削ぐだけなら人間を雇はず、ロボットに全部遣らせればいい。
 仕事の歸りに氣の合った連中で飲みに行き、飲み屋の女將や女の子とワイワイ他愛のない會話をしてこそ、人間として世間に生きて居る事を實感するのだ。是は時代遅れの老人の戯言なんだらふか?

A)
ドーカンです。
コロナが怖くて酒が呑めるか〜と、本当は啖呵を切りたいのですが
そうもいかず、ひっそり気の会う仲間と呑んでいます。

マスク姿のなかった時代・・・
サラリーマンに聞いてみましたの取材場所は
なぜか夜の新橋が多かったですね。
少ない小遣いから飲み代を捻出して
一杯引っ掛けたおとっつぁん、若いサラリーマンたち、
肩を寄せあってストレス発散をしてきたのでしょう。

仕事やかみさんの愚痴を語りあって、明日の英気を養う。
良いじゃないですか。

リモートもいいですが、それだけでは社会は破綻していくと思います。

2020年11月 6日 19:15 | 雅蘭洞英齋居士

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