2021年7月

初めて


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初めては、どんなときだってドキドキするものです。このトンボ、見たことがありませんでした。


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これも初めてで、仮称「目玉おやじ」と名付けて調べている。

感染よりも観戦


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世の中は、コロナとオリンピック。外で獲物を探すウィルスに見つからないよう、大人しく自宅でのテレビ観戦がいいかもしれない。

負けたのか! 勝ったの? 
敗者と勝者のコメントを聞きながら、勝負の分け目は、なんだったのだろう。どこだったのだろう。と、試合を振り返るのも面白い。

最終日、この大会で引退を決めたマラソンの大迫選手の作戦はいかに。2時間、一緒に走っているような気分になることだろう。

そういえば、オータニの話題が消えてしまった〜

アンバランス


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感染者の数は、メダルの数で覆い隠せるのかと思いながら、二つの進行形に、心が烈しく揺れる。開会式直前に尾見会長が予測した感染者の数字に到達した。それも八月上旬よりも早く。

こんな不思議な体験は、この先の人生でもないだろう。
「安心・安全」の人は、今どんな気分でいるのだろう。

お湯割を飲みながら、氷を齧っているような気分。


ホタル


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急な坂道を谷へ下りていく。灯りは途中まで


生まれて初めて、ホタルを見た。それもすごい数のホタル。幽玄の世界に紛れ込んだような錯覚。深い森と河のせせらぎ、その上を明滅しながら飛ぶホタルに魂を抜かれ、時間を忘れて見つめていた。

撮影は禁止。ホタルに余計な灯りを見せてはいけないという配慮があるからだ。残念だが仕方がない。それに上手く撮るのは難しい。記憶にだけに残そうと微動だせずに、闇を浮遊する小さな灯りを見続けた。


左の肩口を登ってきて、飛んでいった


その翌日、日本選手のメダルに喜んでいると、瑠璃色をしたカミキリと小さなハムシと遭遇。なんだか幸運が続く嬉しさ。


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見られているとは知らないで・・・


マンゴー


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夕方、家人より「ドライマンゴーと無糖のヨーグルトを買ってきてほしい」のメールが入る。ハテ!?、と思いながら、購入した二つを渡すと「マンゴーをいただいたので、この二つを加えて、つくってみましょ」となった。

滅多に口に入らないマンゴーなので、記念撮影をさせてもらう。買ってきた二つを合わせると、ドライマンゴーはヨーグルトの水分を吸ってしっとり、ヨーグルトはトロ〜りとなった。それをマンゴーに注ぐと、違う触感がパラダイスを創った。

思えば、去年は、Sから送られてきたメロンに、アイスクリームを加えて食べていた。一年が早い・・・。

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山岳古道調査


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はい、そこでそのまま止まりましょう〜


そして、日曜日は山岳会120周年企画「全国山岳古道調査」の撮影で、奥多摩の浅間尾根(せんげんおね)へ。約五年をかけて、日本全国の山岳古道を120選び、山岳会会員が調査して、書籍やHPなどで発表するという壮大なミッションが、いよいよ始まった。

前日の物見山の疲れが残っていたが、参加していただいた会員の方々の声を聞いているうちに元気が出て、無事撮影を終えることができた。打ち上げは、峠のそば処「みちこ」。楽しみにしていた、玄関前のクリンソウはすでに咲き終わっていたが、一仕事の後の蕎麦は格別に美味かった。

二日間、大汗をかいて山から下りると、体調がすこぶる良くなっている。汗といっしょに毒素が抜けたのだろうか。じつに単純なカラダだ。熱中症だけには注意して山登りを続けて、この夏を乗り越えたい。

この日は、ご褒美のように珍しい虫との出会いがあった。


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何年ぶりだろう〜ルリボシカミキリ

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初めて見ました〜ニイニイゼミ

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もうキンミズヒキが咲きはじめている

真夏日


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オカトラノオの花がまだ咲いていた


オリンピックを歓迎するかのように、太陽がギラギラと温度を上げた週末、暑さに慣れなければと山に出かけたが、朝方、麓に降った雨が、湿度100%にしてくれた。あまりにも息苦しくなってマスクを外した。ほとんど人のいないコースだったのでそのまま山頂まで登った。

低山二つを登ってから、下山。歩数=二万歩。光を浴びて、汗をかなりかいて、少しだけ夏カラダに近づいただろうか。


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夏の低山はキツい・・・


梅雨明け♬


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四谷駅前から赤坂方面


関東も梅雨が明けました。夏雲が一気に広がりました〜。
週末、熱中症に気をつけましょう。

映画・地球交響曲ー第九番ー


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このシリーズがもう最後になるかもしれないと聞いていたし、「炎のコバケン」こと小林研一郎が指揮するヴェートベンの第九を聴けると知り、梅雨の晴れ間、東京写真美術館に足を運んだ。

映画「地球交響曲」は、イギリスの生物学者ジェームズ・ラブロック博士のガイア理論「地球はそれ自体がひとつの生命体である」と云う考え方に勇気づけられた龍村仁監督が、30年前に制作を始めたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズだ。

この映画に出演した小林研一郎は、噂にたがわず、リハーサル風景の映像で息を呑ませる。ヴェートーベンの音楽を伝えるために、団員らに烈しく投げかけられる言葉の数々に唸った。
思いを伝える言葉とは、こんなにもシンプルで、厳しく、優しく、深く、沁みていくように語れるものなのだと。

10歳のときに、ヴェートーベンを聴いて涙を流し、音楽を目指そうと決め、まっしぐらに歩いてきた81歳のマエストロ。

ヴェートーベンの音楽を探し求める人の姿は、どこまでも静かで、そして美しかった。


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知ってましたか?タチアオイの一番上の花が咲くと、そろそろ梅雨明けだということを。

定点観測


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雨は景色はモノトーンにした

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色が少し戻って来たら・・・

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久しぶりの虹が現れた


無観客


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案外知られていない、競技場が見える小さな公園


「知ってた?国立競技場の椅子の色は、あたかも満席に見えるような配色にしているって」と家人が言った。

ということは、隈健吾は、オリンピックは、無観客になることをすでに予知していたのか!?
だとすると、凄い!凄過ぎる。
そして、それを評価し、採用した側も先見の明がある。

選手はあたかも、人が見ているような錯覚の中で競技をして、テレビ観戦者も、満席のようなイメージを抱く。なんて、そんなバーチャルのような映像、あまりにも虚し過ぎる。

どうせなら、椅子が揺れたり、上下するまで考えてほしかった。

いずれにしても・・・
「オリンピックには向かん客」である。


写真を詠む


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先週末は吟行歌会。今回は「写真を詠む」をテーマに、東京写真美術館で開催されている篠山紀信の「新・晴れた日」と世界報道写真展を観て歌を詠んだ。

社会性のあるテーマで企画されている写真展は、受け手はまずそれを咀嚼する行程を求められ、歌づくりが難しくなりがちなのだが、そこは達人ばかり。さまざま写真はこんな言葉になった。


芸術と報道の
境目に
ぽかり浮かんで
紀信の「ATOKATA」
震災を語る

キャプションは
見るまい
この一枚に
あふれでる
熱情をあびよう

ニクソンの
左目は
ヒラメより
死に近い場所に
たどり着いた

彫刻を
彫る眼差しで
お尻を撮す
美しいを超え
物語を語り出す

ひとつのリアルから
人を通して発露される
映像
言葉
どれも無くしてはいけない

コロナで死んだ者も
介護される者も
ビニールで包まれて
ていねいに
抱きかかえられる

・小生の歌

朽ちるはずの真
果てるはずの虚(うろ)
を させてくれない
写真の
意地悪

紛争、抗争、戦争
知らないことは
幸せか
知ってしまうは苦痛か
写真は炙る(あぶる)


暑い日は、涼しい室内での絵画や写真、そして音楽会などがいいのかもしれない。



八年前


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雨のなか、見つけて感激したウスユキソウ


ちょうど八年前の今ごろ、岩手県の早池峰山(はやちねやま)を日帰り登山をしている。記録を見るとウスユキソウを楽しみにしていたのに雨の一日。新花巻まで新幹線に乗り、数少ないバスに揺られての登山だったが、ウスユキソウをはじめ、何種類もの花をちゃんと見ている。

岩手県の二千メートル近い山に日帰りなんかして、この頃はまだ体力があったんだと感心する。百名山、残り十座、どれもキツいのばかり残った。はたして達成できるのだろうか。


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ん!?


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怒りはもう表面張力〜


またか。緊急事態宣言ふたたび。
この宣言は、感染防止の抑止力になっているのだろうか。なぜ、オリンピックはやるのか。やるかやらないから、いつのまにか、観客を入れるか否かにすり替えられている。

目標を定めずに、宣言だけを繰り返すこと4回目。酒を呑んで愚痴でも言うか、ができないから、なお辛い。再び40日間の「禁酒黙好」。ため息・・・。


初鳴き


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梅雨の晴れ間、蝉が鳴き始めた。辺りを気にしているかのように、ちょっと控え目だ。「ワタシが、最初でよろしいのでしょうか?」。そんな感じの鳴き方だった。
七夕のミンミンゼミ、覚えておこう。

この一年、コロナという厄介が、四六時中一緒なので、時の流れになにか疎い。マスクを続けていることも、気づきを妨げている要因だろう。

当たり前の日々が、当たり前のようにやって来るのだろうか。

藻岩山


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原生林が残る藻岩山、植物の種類は約400種


昨晩、NHK-BSで故郷の山「藻岩山(もいわやま)」が紹介された。大都市近郊の山といえば、東京の「高尾山」が有名だが、200万都市の札幌にも原生林がそのまま残っている自慢の山がある。我が家(今はもうない)から、僅か10分ほど歩くと登山口があった。

夏になると小学生の私は、大好きな虫探しに、朝昼晩と登り、さまざまな山道を見つけては、どこにどの虫がいるのかを覚え、誰よりも先に採集した。山葡萄のツル、栗や胡桃の在り処を見つけ、友達と拾い集めた。

中学校に入るとクラスの仲間と歌を歌いながら登り、高校では、お中元配達のバイトで市内を自転車で走り回り、藻岩山をランドマークにしていた。

藻岩山の名前は、小学校、中学校の校歌に織り込まれている。

藻岩根の ひらける丘に
こぶし咲く 春の訪れ
満ち溢る 恵みにわれら
鍛えゆく 若き生命を

還暦も近い頃、藻岩山を登った後だったろうか、母校の壁に刻まれていたこの歌詞を友人Sと見つけ、大声で歌った。あの頃、学校が好きで、日曜や長い休みなんか無い方がいいと思っているくらいの学校ラブの二人だった。

番組の最後、山頂から見える札幌の市街が紹介された。いつか山好きの友人を藻岩山に連れて行きたいと思った。

歌人


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タニウツギはそろそろ終わりかな


先日、落語を聞いたあと、お決まりのアンケート用紙に回答を書いて、最後の職業欄で手が止まった。さて、なんて書こう。いつもであれば、デザイナーか自営のどちらかを書くところだが、落語会のあと、そして場所も神楽坂、粋に決めてみようと、「歌人」と書いた。

じつは、ある歌会で、Sさんが「退職をしたので、今は職業欄に歌人と書いています」と云ったのを覚えていた。「それ、いいなあ」とずっと思っていたので試してみたのだが、用紙を渡すときの、恥ずかしさといったらなかった。

家人に、その話をすると、「稼げない職業を書いて、いいものだろうか」とのたまう。
「あのね、詩歌で飯が喰えるのは、ほんのひとつまみの人だけ」「だからいいのよ」。

でも、「歌人」の名をを汚さぬよう、精進をせねばと思った。


酪農


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人の数よりも、牛の方が多いといわれるほど、道東は農場が点在していた。その一軒を見学させていただいた。家族数人で、数百頭の牛の世話ができるのも、全ては機械化によるものですと、女性農場主は笑顔で教えてくれた。

朝、牛たちは搾乳ロボットの前に大人しく並んで、順番を待つ。ロボットは、牛の乳首をまず洗浄してから自動で装着、そして搾乳を始める。一頭ずつのその日のミルクの量も記録され、データ化していく。搾乳された牛は、次に朝食が待っている場所へ大人しく向っていく。

しゃがんでバケツを置いて搾乳していたのは、もう昔の話。広く清潔な牛舎には、さまざまなシステムが導入され、厳しかった北海道の酪農の歴史は、変わったのだよと教えてくれた。


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人の手では追いついていけない〜