藻岩山
原生林が残る藻岩山、植物の種類は約400種
昨晩、NHK-BSで故郷の山「藻岩山(もいわやま)」が紹介された。大都市近郊の山といえば、東京の「高尾山」が有名だが、200万都市の札幌にも原生林がそのまま残っている自慢の山がある。我が家(今はもうない)から、僅か10分ほど歩くと登山口があった。
夏になると小学生の私は、大好きな虫探しに、朝昼晩と登り、さまざまな山道を見つけては、どこにどの虫がいるのかを覚え、誰よりも先に採集した。山葡萄のツル、栗や胡桃の在り処を見つけ、友達と拾い集めた。
中学校に入るとクラスの仲間と歌を歌いながら登り、高校では、お中元配達のバイトで市内を自転車で走り回り、藻岩山をランドマークにしていた。
藻岩山の名前は、小学校、中学校の校歌に織り込まれている。
藻岩根の ひらける丘に
こぶし咲く 春の訪れ
満ち溢る 恵みにわれら
鍛えゆく 若き生命を
還暦も近い頃、藻岩山を登った後だったろうか、母校の壁に刻まれていたこの歌詞を友人Sと見つけ、大声で歌った。あの頃、学校が好きで、日曜や長い休みなんか無い方がいいと思っているくらいの学校ラブの二人だった。
番組の最後、山頂から見える札幌の市街が紹介された。いつか山好きの友人を藻岩山に連れて行きたいと思った。
2021年7月 6日 17:40 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
コメント
「藻岩山の蟲取り」のお話は懐かしさを覺へました。
僕も中學から高校の頃、鵠沼海岸に住んで居て、友人の家が鵠沼の江ノ電の直ぐ脇に有り、向ひ側に線路を挟んで廣い森が拡がって居り、その椚林に夏休みになるとクワガタやカブトムシを取りに行ったのです。木の幹に瑕を付けて置いて、翌日行くと蟲達が澤山集まって居るのです。
今はもう、友人の家も廣い森も有りません。オリムピックと同じで金、金の開發時代で、廣い屋敷や森は、高層マンションに變貌して、夏休みの想ひ出と共に遠い記憶の襞に埋め込まれてしまひました。今の子供達は大自然が、身近かな歩いて行ける處に無くなって、不幸せだと思ふのですが、本人達はさふでもないのかな?
A)
古い写真を見ると、田んぼの中に電車が走っている風景が
じつは住んでいるすぐ近くだったりして
タイムマシーンに乗って、ここへ降りたいものだと思うことがたびたびです。
近所にできた家を見ると、その前の姿を忘れていて、情けなくなります。
そんなことを繰り返していくのだなあと・・・
人間だって消えてなくなり、お墓だけが標として残るだけ。
こんな無駄なものを造ってというレガシー?は残ります。
我が娘のことですが
旅から一緒に帰ってきて一言
「新宿の灯りを見ると、ホッとする」
都会生まれの娘の感想です。
2021年7月 8日 18:14 | 雅蘭洞英齋居士
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