手仕事
手を動かす仕事を見ているのが好きだ。子供の頃、デパートで両親が買い物をしている間、おやき(大判焼き、今川焼、回転焼き!?)コーナーで、出来上がるまでの作業を甘い匂いを嗅いで、飽きずに見ていた。
また鍋や傘を修繕する人、庖丁を研ぐ人が街にやって来ると、道の傍らでその作業を眺めていた。モノが少なかった頃、どんなものでもひとつ一つ直して大切に使っていた時代があった。
先日の人形町で、年輩の職人と若い女性が向かい合って煎餅を焼いていた。二人の手は、片時も止まらない。煎餅は頻繁にひっくり返され、ほどよく焼けると小さなコンベアに載せられて、奥のコーナーへと運ばれていく。
金を動かす人より、手を動かす人が尊い。
畳屋さん、蕎麦屋さん、魚屋さん、豆腐屋さん、手仕事をする人たちのいる商店街は、どことなく温かい。
2021年10月15日 13:27
コメント
金を動かす人より、手を動かす人が尊い。
いい言葉ですね。昔、金利が高かった頃の話ですが、銀行に勤めて居る奴が、こっちが麻雀をして居てる間にも金が獨りで稼いで呉れるんだよ、と得意さふに言って居た事が有りました。
大体、今、世界中が皆、少子化でどんどん人口が減って行く世界に變りつつ有る時に、世界中の人口が爆發的に増加して居た時代の資本主義經濟學を押し付けやうとする事が間違って居るんじゃありませんか?
大量生産の時代はもう過ぎ去ってしまったんです。手造りで質のいいものを少しづつ造れば足りるやうに成って行くんです。値段は高くなるでせうが、一生物で一つの物を大切に使へばいいんです。今の物は昔の物に較べて、長持ちしないやうに出來て居る。直ぐ壊れて買ひ替えなければ、使ふ方も賣る方も困るやうな經濟の仕組みが異常なんですよ。
A)
そうですね。NHKに「イッピン」という番組があります。
ここでは、一つのモノが生まれるまでのストリーが大切に描かれています。
職人たちが伝統の技を駆使して、驚くようなものを生み出していく。
創意工夫、忘れていたこと、発見することがいくつもあり
価値と云う概念を考えさせられます。
歴史、風土、さまざまな環境からモノが生まれていることを知ります。
「ま」。
真丁寧、真正直、「ま」のカタチをした手がモノを育む。
そんなモノを手にするのは、大変だけど「草加煎餅」くらいなら
手が届きそうです。
2021年10月15日 18:17 | 雅蘭洞英齋居士
手作りはいつの時代も本当に魅力的ですね。
ずっとあって欲しいと思いました^ ^
A)
時間と手間。
これが既製品を生んでいったんですね。
手紙を書く、電話をする、一手間かけて料理する、
身近にできることから始めたいですね。
2021年10月17日 01:14 | ゆみゆみ
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