ケサランパサラン


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高尾山での休憩時に、ふ〜わりと大きな綿毛が飛んできた。誰かが「ケサランパサラン」と呟いた。謎の綿毛が現れると、そんな名前で呼ばれる。見つけると幸せになれると云う不思議な綿毛。じつは我が家の小瓶にも、ひとつ入っている。

オニアザミの綿毛だろうか。いや、種の大きさからして違う植物だろう。しばらく仲間の手の上で見つめられてから、風にのって飛んでいった。

調べないで「ケサランパサラン」と呟くだけにしておこう。幸せを運んでくるというのだから。

さよならは
はじまりのようだね
アザミの綿毛
空に呼ばれて
風とゆく


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