2023年4月

横浜ベイスターズ


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ハマスタに行かなくては〜

大谷翔平の活躍は素晴らしいが、横浜ベイスターズからも目が離せない。ヤクルト戦に三連勝して、その勢いが止まらないのだ。昨日のサヨナラの試合、延長10回裏、選手たちが喜び勇んでグランドに走ると、球場内の照明が消え、彼らだけにスポットライトが当たった。

この演出には、シナリオが用意されていたのだろう。時代が変わったなあと思う。ヒーローとなった関根選手の落ち着いたコメントを聞いていたら、沈着冷静な大谷翔平を重ねた。

「サイコーでーす」の選手たちとは、一味も二味も違う。理知的な頼もしささえ窺える。これは贔屓めかもしれないが、投手陣が揃いつつある今年のベイスターズは、やるかもしれない。

25年の万年雪が融けて、ようやく太陽に向って芽が伸びていく。若木は、どんな花を咲かせてくれるのか、楽しみでならない。

急く花たち


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喜んでばかりは
いられない
花たちが
暦を
遡上してゆく

こんな歌を詠んで、歌会に出した。

先週、真鶴半島で開花している紫陽花を見つけた。
季節の移ろいを花に感じている私たちは、早い開花に戸惑う。

次々と出される懐石料理のようで、ゆっくりと愛でて味わっている暇がない、の喩えは大袈裟かもしれないが、花たちの早いお出ましに、ただ驚く。

スピードアップしてゆく世の中にあって、花たちまでが、歩調を合わせているかのようだ。

人口減少


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ミナガヒナゲシ、アカバナユウゲショウは地下茎で増えていく

今日の朝ドラで、主人公の万太郎が「雑草という草はない」という名言を発していた。それぞれに名前があって、個性がある・・・余韻に浸っていたら、こんなニュースを見つけた。

50年後の2070年、日本の人口は約8700万人と労働省が公表した。今の七割くらいに減少し、そのうちの一割近くが外国人だと云うから、少子化は続き、日本人は減っていく。

その頃、暮らしはどうなっているのだろう。

巨樹


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巨樹が次々に現れる


想像以上だった。真鶴半島の巨樹の森。クスノキ、スダジイ、アカマツなどの巨樹が、森のあちこちでその存在感を放っている。いまにも動きだすのではないかと思えるような生命力と意思で、何かを問いかけてくる。

じっと眺めていると思うことがあった。私たちは、圧倒される存在が必要なのかもしれない。その存在に畏敬を抱くことで、私が、そして私たちが、大いなるものに守られていることに気づくのではないかと。

いつかまた、ここの巨樹に会いにこよう。

*真鶴半島の森は、明治時代に皇室の御料林となり、大切に守られてきた。

春 駆け足


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葉っぱに隠れていたサクランボ


「こんなこと、してられない!」と、今日のようなお天気の日には、そう思う。季節は、ますます早足となり、待ってはくれなくなった。

新緑はあっという間に濃くなり、実をつける植物は、花を落して結実を急ぐ。

山では、雪融けの水音を聞きながら、木々や花はモゾモゾしていることだろう。


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イチゴはもう葉を落としているだろう

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アオモミジ・・・と声に出る

選挙


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区議選が中盤にさしかかり、ときおり三重奏で選挙演説が聞こえてくる。勝敗はこの一週間にかかっているので、どの候補も必死だ。冷や飯から脱するか、戻るか、区民の一票にかかっている、とはいえ、60人もの候補から1人を選ぶのは、むずかしい。

しげしげと顔を眺める。顔というのは大切なものだ。新人の場合、イケメン、美人はやはり有利だと思う。

前回の区議選で、各区の美人と思える人(新聞の写真から)の当落を調べたことがある(暇だなあ〜)。するとほぼ全員が当選していた。もちろん実力や戦略もあったとは思うが、やはりなあ〜・・・。

シワを、肌を、歯を、黒髪にする、なんて、もはや当たり前。ポスターでは、実力も、人柄も分からない。となると、ときどき、駅に立っていた候補に情が入るのは、当然か。

花のサイン


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ツツジを眺めていたら思い出した。花の中心に向って、模様が流れている。先日のテレビで、スミレにも同じようなラインが入っていて、虫たちに奥に蜜があることを伝えているというのだ。

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蜜を与えて、交配を託すという花の戦略だ。持ちつ持たれつ、それだけならいいのだけど、なかには食虫植物と云う種類もいるので、油断してはいけない。

雨宿り


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雨に濡れ蕊の見えるミナガヒナゲシ


新宿で映画を観た帰り、家まで歩こう決め半分くらいのところで、雷雨に遭ってしまった。傘を持っていなかったので、あるお宅の軒先を借りて雨宿り。家からどなたかをが出てきたら、お借りしていますと言おう。

そう決めて、しばらく空を眺める。雲が早く動き、西には青い空が見えるから、雨は長くないはずだ。目の前のモッコウバラの花びらがハラハラと散っていく。

雨のなかを走る旅人の広重の絵を思い出したり、歌を考えたり、空からのプレゼント「雨宿り」を楽しんでみた。

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アップ


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目をマクロにして、眺める。このデリケートで繊細な美しさにため息する。ヤマブキが咲き終わるころ、蕊の長いオトギリソウの仲間が続く。

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ミドリニリンソウかと思って、一瞬ドキッとしたが、花びらの多い種類だった。

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歌会で、ウルトラマンに出てくる怪獣に似ているという歌があった。たしかに不思議な色形のシャガ。あまり好きではないのだ、ごめんね。

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はじまり


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高尾山・日影沢東尾根で見つけたハナイカダ


花吹雪となって桜は散り、何ごともなかったかのように、木々は緑に覆われている。南から北へ、新しいが始まっていく。そんな一つを探す楽しみが春にはある。


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新一年生、色とりどりのランドセルが〜黄色一色

新緑を歩く


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ニリンソウとお別れして尾根を選ぶ

久しぶりに高尾山を歩く。コースは気分次第とリュックに荷物を放りこみ高尾駅へ。ニリンソウを見ながら登ろうと決め、バスで日影沢へ。歩き始めたらニリンソウがチラホラ。

いい陽射しが出ているのだから、日影を歩くよりも尾根だろうと、ニリンソウとはお別れして、新緑の東尾根コースに変更する。やや急登だが、人が少ない、新緑が美しい、ヤマザクラが多いの一石三鳥。

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緑がかった桜を見つけたので、ヤブ漕ぎして真下へ


この時期の至極の幸せは、ヤマザクラの花びらと春の風だ。この世の幸せの一つと思っている。ときおり止まって、木漏れ日と新緑と花びらの舞いを浴びる。

城山茶屋までの山道にワラビがいくつか。しかし多くは折られている。昔はGWの頃だったよなあ。欲張らず、山椒、たらの芽を少しいただき袋へ。気候変動で、山菜まで前倒しになっている。

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ナメコ汁はすでに完売〜楽しみが一つ消えた

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ほんの少しいただきました

なにもかも前へ、前へと押し出され、私たちもいずれどこかから、落ちるのかもしれない。

善福寺川


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善福寺川沿の花々は、川の蛇行に合わせるかのように咲き誇っていた。モッコウバラ、八重桜、ハナミズキ、ヤマブキ、ハナダイコン、オドリコソウ、シャガ、スミレ、カラスノエンドウ、ドウダンツツジ、ハナニラ・・・花を一つ詠みましょうと歩いた週末の吟行歌会、その一つが絞れないほど。


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もう
四月ですよ
板戸から
ヒメウツギの花
顔を出し

卯木(ウツギ)といえば卯月で四月、写真を見ていたら、ようやくこんな歌が一つ詠めた。

バトンタッチ


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フィナーレを演出しているような強い風が、昨日から吹き続いている。これで都内の桜は、終わりだろう。

これから八重、藤、ヤマブキへとバトンタッチ。山ではニリンソウやヒトリシズカが咲き始めた。梅雨の頃、山のお花畑を見に行こうかな。


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花のとき(4)


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やや傾斜している芝生の上に寝転んで、散ってゆく花びらを眺める。ときおりの風が吹雪をつくる。こんな楽しみ方があるんだ。いくつかが顔に下りてきて、ゆったりと脱力して、こんな死に方、いいかもなあと思う。

羅漢寺山(弥三郎岳1058m)


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いよいよミツバツツジが咲きはじめた


BBQでしっかりとエネルギーを摂り、いざ出陣〜というわけで、昇仙峡沿いの名峰「羅漢寺山」へ向う。登りは約三時間。だけど、ここしばらく山はご無沙汰していたので、登りはじめのキツいことといったら・・・。

しかし背後に見える甲斐駒ケ岳と鳳凰三山が、エールを送ってくれる。とくに雪の甲斐駒の峻烈な美しさに癒されて、心和んだ。東海道線が富士山だとしたら、中央線は甲斐駒だろう。

風もなく、雲もなく、木々の間からは八ヶ岳、茅が岳が見えている。高度を上げると、鳳凰の後ろから、北岳、塩見が顔を出した。この上から目線の嬉しいこと。甲府盆地が広がる。

この時期ならではの景観とヤマザクラ、そしてミツバツツジに目を細めて、ゆっくりとランチ。還りはロープウェーで下り、昇仙峡沿いを歩いて、甲府駅近くの温泉で汗を流し、帰途についた。

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一昨年登った塩見岳が顔を出した


BBQと桜


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週末、仕事でお世話になったMさんより、山梨県北杜市にあるご実家に招待され、BBQを愉しんだ。広い庭の一角で、火を見ながら、炭の爆ぜる音を聞き、焼けていく肉や魚の匂いを嗅ぐというのは、野趣あふれる贅沢。

男三人、火を囲み、好きな酒を呑み、焼けていく順に口に運ぶ。暗いから焼けているかは定かではない。半生はそのまま呑みこんで、酒で消毒。炭の香りが、いい香辛料になっていて、どれも美味い。

夜空には、半月と北斗七星、オリオン、カシオペヤが見下ろしている。五感がフル稼働、心のバランスがおかしくなり、なんか笑いが止まらない。

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拡大の甲斐駒、かつてこの山頂に立ったのだ

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枝垂桜が好きだ

朝、食事の前に桜を見に行く。近くに日本三大桜の一つ「山高神代桜」があった。樹齢2000年の巨樹。大勢の人がやって来るはずだ。桜好きの静岡の友人S夫婦に見せたいものだと思っていたら、突然、LINEが鳴った。

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Sから届いた大高神代桜


見ると、Sからの神代桜が映っている。驚いて、こちらの写真を送信した。なんとニアミスをしていたのだ。S夫婦は昨日、ここへ来ていたという。相変わらずの桜好き。このあと、彼らは岡山県の桜に向った。

ポツンと桜を見るのもいいが、山と重ねて眺めるのもいい。春は、沢山のご馳走を携えてやってくる。

花のとき(3)


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甲斐駒ケ岳と山梨県実相寺の桜

桜の開花を待たずに大江健三郎が逝き、坂本龍一が花吹雪のなか逝った。桜のなか、支えを失ったような喪失感と寂寥感。二人は、日本の今と未来を見つめ発言、行動していた。

同世代の坂本龍一には、いつも刺激を受け、注視していた。公私とも華やかな人生、そして稀にみる才能、足元にも及ばないけれど一貫した考え方、紡ぎだされる言葉が好きだった。クラス代表の友人を亡くしたたような寂しさがある。いまは静かに冥福を祈りたい。

と、昨日アップしたはずのブログが、行方不明になって、いま一度。もしかして坂本が悪戯をしたのかなと、苦笑いして打ち直した。

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鳳凰三山にはまだ雪が残っている