アジアンタム


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新宿御苑の側に「玉川上水・内藤新宿分水散歩道」がある。そこに沿って流れている小川は、玉川上水を経由してきた水と思っていたら、どうやら今は地下水らしく、その流れは大木戸辺りで暗渠の中に消えていく。

そこにアジアンタムが、水を求めるように群生し、育っていた。上京してすぐの頃、部屋があまりにも寂しいので、小さな鉢のアジアンタムを買った。

窓辺において欠かさず水を上げていたのだが、いつしか枯れてしまった。水の上げ過ぎだったのかもしれない。枯れても、捨てられずにそのままの姿を眺めていた。

それから月日が流れ、本屋である表紙に目を止めた。小説「アジアンタムブルー(大崎善生著)」。タイトルに心惹かれ、買って読んでみると、哀しく切ない恋愛小説だった。
この植物には、そんな想い出がある。

コメント

アジアンタムというのでしたか~
(予想もしない名前でした^ ^)
思い出のお話も、嬉しく読ませていただきました。

A)
おもしろいな名前ですよね。
アジアンにタム、調べてみましょう〜

2023年5月26日 19:02 | ゆみゆみ

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