大吉原展
辻村寿三郎の花魁道中が想像の世界を広げる
「あでやか」「つややか」と打てば、どちらも「艶やか」と出る。まさに浮世絵師たちがこぞって描きたかっただろう世界「吉原」がそこにあった。
吉原は250年間も続いた幕府公認の遊郭。今では考えられない、許されない制度でありながら、贅沢で非日常で虚構の世界は、最先端の流行発信の場でもあった。
歌麿、北斎、広重など天才絵師たちの作品ほか、世界各地に流失した美術品が集められ、吉原の歴史に合わせて展示されている。
沢山のカンザシを差し、厚ぼったい着物を幾重にも纏って、美を極めていくとこんなファッションになってしまったのかと不思議に思いながらも、外の世界を知らぬままに、命を落としていった遊女たちの生涯を考えずにはいられなかった。
2024年5月16日 18:22 | カテゴリー: 歩キ眼デス4
コメント
ひとつひとつのお言葉に、どきどきしてしまいました。
『そうだったの、、』
どのように生きても最後があるのね、、と ここでも感じました。
A)
今では考えられない世界があったんです。
どれだけの人が、どんな人生を送ったのでしょう。
表ばかりが美しく映しだされている反面、見えていない哀しみも感じました。
2024年5月17日 14:44 | ゆみゆみ
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