網棚
スポットライトが当たっていた
人の少ない電車の座席から、網棚を見ていた。何も載っていない。
まだスマホなんて無かった時代、通勤の男たちは、混んだ車内で、タブロイド判の夕刊や週刊誌をタテに折って読んでいた。
駅の販売店(キオスク)には、トップ記事の見出しが大きく貼られた籠に「夕刊フジ」「ゲンダイ」が高く差し込まれていた。男たちは、次々と小銭を置いて引き抜いてゆく。読み終わった新聞、週刊誌は、網棚に載せられた。
それを次の者が読み、また網棚に・・・最後は回収者?が車内を渡り歩いて、漫画、週刊誌、新聞をす全て持っていく。駅の外で、まだ新しい週刊誌は半額くらいの値がついて並べられていた・・・そんな風景を思い出していたら、到着駅に着いた。
2024年5月30日 17:15 | カテゴリー: 歩キ眼デス4
コメント
スポットライト素敵です。自然ならではのシーンでしょうか。
スマホがない時代の状況が、走馬灯のように思い出され、
こちらも読ませていただきながら昔を懐かしく思い返して、
『あの時代が好きかも』です(^^)
A)
もし車内の全員が夕刊フジやゲンダイを読んでいたとしたら、
それは気味の悪い風景でしょうね。
(いや、今もスマホ風景も気持ち悪いのかもしれんません、慣れただけで)
最近、よく口にすることは、「あの頃は・・・」(^_^;)
2024年5月31日 10:50 | ゆみゆみ
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