年暮る


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長くかかった仕事を終えたら、なにかスッキリしたくなった。そうだ絵を見ようということで、Sさんからいただいた山種美術館の優待券を持って「年暮る」を見に出かけた。

何度も見ている作品だけど、暮れの忙しさ、慌ただしさを平静にしていく。京都の日本家屋、暮れなずむ時間、青い世界を降る雪が包んでいく。人の暮らしがそこにあり、それぞれの一年の思いを雪が鎮めてゆく。

土牛の「鳴門」、平山郁夫の「シルクロードの遺跡」も展示され、その筆致を見ているだけで心が安まっていくのは、なぜだろう。見つめて佇んでいた画家のその時間を共有できるからだろうか。

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