2009年10月

ダイモンジソウ(大文字草)

園芸店で見つけたダイモンジソウは、紅色をしていました。
白い花だと思っていたのでちょっと驚きです。ダイモンジソウは、花びら5枚のうち2枚が長く「大」の字に似ていることから命名されています。以前紹介したサギソウのイメージに近いですね。
調べてみると品種が多く、八重のものまでありました。どう見ても、分かりません。秋の終わる頃まで可憐な花が楽しめるようです。
花言葉は「自由」「節度」「好意」「不調和」

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葉は、天ぷらやサラダで食べられるようです
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なぜ二枚の花びらだけが長いのか不思議です


酉の市

酉の市の看板が立つと、一年の早さを感じてしまいます。
ここ四谷の須賀神社では、日本武命(やまとたけるのみこと)が祀られていることもあり、11月には大祭(酉の市)が行われます。不景気な時代に突入していることもあり、商売繁盛の縁起のもととなる熊手をいただき、新しい年を迎えようかなと、看板を見上げながらしみじみ思うのでした。


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今年は、11月12、24日が酉の日です



ウインターコスモス

コスモスは人気があるのでしょうか。夏に咲いているのを見ましたが、秋も終わる頃から咲き出すこのウインターコスモス。調べると別の種類とあるので、花が似ているのでこんな名前がついたんでしょう。ムラサキシキブもそうですが、名称は大切ですね。秋明菊やクリスマスローズなども心地よく聞こえ、イメージが広がります。ただ種類の違うウインターコスモスからは、どうも別な意図が見え隠れしているように思うのですが、どうでしょうか。
花言葉は「調和」「忍耐」「真心」


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丈が伸びずにこんもり咲くようです


ムラサキシキブ

初めてこの花の名を聞いたときはちょっと驚きました。しかし、言い当てて妙とはこの花のことかもしれません。すぐに記憶しました。紫色の実の清楚な美しさを平安時代の才女「紫式部」に喩えるなんて、誰が考えたのでしょう。散歩していてこれを発見すると思わず「おっ!ムラサキシキブ」と口にしたくなります。花屋さんで売っているのは、コムラサキという花だそうです。
花言葉は「愛され上手」「上品」「聡明」


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こんなに近寄ったのは、初めてです


講談

友人が初めて講談の席亭なるものをやるというので、手伝いにいきました。
場所は、神楽坂の毘沙門天様。「華競女伊達講談二人会」という派手なタイトルを打ち立て、神田織音、きらりの二つ目のお姉さんを呼んで、講談の面白さを神楽坂から発信したいというのが趣旨。座布団敷きからチラシのハサミ込み、呼び込みをしているうちに開演です。
関係者席に座り、粋なお二人の講談をゆっくり楽しみました。


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どうせならと座布団を市松模様にしてみました


山水画

今年の山行は、お天気に恵まれず曇りがちが多いのです。
やっとの休みに残念なことですが、自然には逆らえないので仕方がない。それはそれで、普段とは違う山の良さを探します。
ガスっている静かな世界には、こちらの心も合わせるようにすれば、穏やかな気持ちになり、気がつかなかった山の魅力を楽しめます。
この日は一日、山水画のような世界を歩いていました。


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モノトーンの松の樹林帯

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下界が見えないと高さが実感できません


ハーモニカ

遠くからハーモニカの音色が聴こえてきます。
ここは、360度山に囲まれた広い盆地ににそびえるブドウの丘。美しい音色に誘われていくと、一人の男性が山に向かって、歌謡曲から世界の民謡までさまざまな曲を奏でていました。どのメロディーも哀愁を帯びて聴こえてきます。山の景色と男性とハーモニカの音色があまりにも良い組み合わせなので、しばらく後ろで聴き惚れていました。


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ベンチの上には、美しい鞄にハーモニカが数本入っていまし


ランプ

昔の山小屋は、どこもランプの灯りを使っていました。夕方、薄暗い部屋にランプが運ばれ、火を入れてもらうと少しずつ明るくなり、それはなんとも嬉しいものでした。いま思うとあの明るさは、欧米の室内の灯りとあまり変わらなかったのかもしれません。明るすぎる室内より、やや押さえ気味の灯りの方が室内に奥行きを作り、寛ぎを与えてくれるようです。
そんな灯りの下で語り合うと、誰もが素敵なことを言うのが不思議です。


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このランプは、発電機による明かりです


薪割り

10年ぶりに山梨と長野の県境にある大弛小屋を訪ねました。
標高2350mに位置していることもあって、この日ストーブにはもう火が入っていました。以前この小屋の前で、薪割りをしていた親爺さんに代わって、一時間ほど楽しみながら手伝ったことがあります。
実は薪割りは、子どもの頃からやっているので隠し芸のように上手いのです。
木の種類、乾燥度、𨨞の角度、チカラの入れ具合など、リラックスしながら
マラソンを走る選手のように正確に割っていくと、やがて木の香りが漂い、割れた薪の山に囲まれていきます。
最後は薪を集め、1本ずつ小屋の横に積んで終わり。
確かその夜、親爺さんからワイン1本をプレゼントしてもらったなあ〜。


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この木を見て、また薪割りをしたくなりました


紅葉

週末、山梨の山を歩いてきました。
甲武信岳から国師岳、大弛峠の長距離コースです。
紅葉の進み方ですが2500m以上は落葉、いま1500m辺りが美しいようです。
紅葉したハート形の大きな葉を見つけました。
その大きさに驚きです。となりの葉と比較してください。
幸せをいただけるよう、「ご加護」を撮ってきました。


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二日目にやっと晴れてくれました


高所恐怖症

実は高いところが苦手です。山登りをしているのにとよく聞かれますが、真下を見るのでなければ平気です。キレット、吊り橋、はしごなどの上からは下を見ることができません。
どうもこれは遺伝らしく、父も高いところが苦手なのを覚えています。ロープウェーではいつも猫背気味の姿勢で顔を下に向け、緊張していました。
遊園地のジェットコースターから叫び声が聞こえてきますが、なら止めれば良いのにといつも思います。


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もちろん観覧車にも乗れません



オンコ

オンコがイチイであることを初めて知りました。ふたつが同じであったとは。
北海道ではオンコとよび、生け垣や街路樹などに利用されていたので、幼い頃は口にしていました。甘みのある果肉を口のなかでそぎ落とし、中の種をプイと口から飛ばして、誰かにぶつけるのです。
調べてみるとオンコは、アイヌ語の由来。種には、アルカロイドの一種が含まれ有毒とあります。もしかしたらいくつかは、呑み込んでいたかもしれない。
オンコの花言葉は、「高尚」「悲しみ」「悲哀」「心残り」


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浅間山の麓で見つけたオンコの実


パンパスグラス

お台場の科学未来館の前にうっそうと茂ったパンパスグラスがありました。
何気なく見ている人のなかにはススキだと思っている人がいるようです。
成長すると3メートルにもなり、ボリュームのある花穂が揺れていると実に迫力があります。残念なことにパンパスグラスの半分は、先日の台風の影響で茎からポッキリと折れていました。
家で栽培するには、ちょっと大きすぎるかもしれませんね。
花言葉は「光輝」「人気」「風格」です。


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揺れているなかにいると都会の喧噪を忘れます


結婚式

秋晴れのなか、幸せな時間を過ごしました。
なかなか相手が見つからない姪っ子でしたが、立候補した成年が現れて、この日を迎えました。誰もが笑顔で祝福しあい、幸せを共有できるということは至福の時間です。
牧師さんが話すふたりへの言葉には、映画のワンシーンを観ているような
愛情と厳粛さがあり、静かな感動を覚えました。
九月までに何人もの友人知人を見送り、ちょっと沈みがちでしたが、
新たな門出に立ち会えて、気持ちがふわっと楽になりました。



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教会の結婚式といえば軽井沢です


シュウメイギク(秋明菊)

台風で秋明菊が折れてしまったとKさんのブログにありました。
18号は、故郷のポプラ並木の巨木数本を根こそぎ倒したようです。
市民の憩いの場であり、北海道開拓の象徴なので、強い喪失感を覚えます。
復旧するのは大変だろううなあ。
さて秋明菊ですが、キク科ではなくアネモネの仲間です。
もともとは中国からの帰化植物で「秋牡丹」と呼ばれていましたが、「貴船菊」「唐菊」になり、秋明菊の名で定着していったようです。
花言葉は「忍耐」「薄れゆく愛」「多感なとき」


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花のように見える白い部分はガクです。


台風18号

やっとの思いで事務所に着きました。
風は好きですが、目が開けられないくらいの経験は久しぶりです。
路上では、風が落とした葉が渦のように舞い上がり、台風の上陸を実感。
空を見ると雲が東に向かって、猛スピードで駆け抜けていきます。
台風は海面温度が上がると海からエネルギーをもらい、勢力を失わずに進むらしく、将来日本に上陸するものには、風速80メートルクラスがでてくると聞きました。


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雲の動きを見ていると時間を忘れそう


アイ・ウェイウェイ

友人のSさんに誘われてユニークな個展を見てきました。
中国でもっとも刺激的なクリエーターといわれているアイ・ウェイウェイの作品展です。北京オリンピックのメイン会場「鳥の巣」を作った作家ですね。
既成概念を超えた発想とスケールの大きい作品ばかりで、
なにか心地良ささえが生まれてきます。
例えば1トンのプーアール茶で作った巨大なキューブ(良い香り)、計算し尽くされた接木細工の正20面体(箱根細工を超えている!?)、器に盛られた何千(万!?)個もの淡水真珠(勿体ない)、明・清時代の建築物の廃材を利用した立体物など、作家のエネルギッシュなパワーだけではなく、もの作りに対するクラフトマンの精神も強く感じられました。
11月8日まで六本木ヒルズ・森美術館で開催しています。


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この作品展はストロボをたかなければ、撮影OKなのです


ダチュラ

この花が咲いていると、どうも気になり近くで見入ってしまいます。
名前を調べるとダチュラ。なんか怖そうな名前です。
別名キダチチョウセンアサガオ、エンジェルトランペット。
「枝のあちこちに、細長いオクラような蕾がぶら下がっています。
やがて蕾から花が絞り出され、ラッパ状に広がりながら咲いていく・・・」。
この花を見ての想像です。
幻覚性のアルカロイドを含んでいるらしく花言葉は
「愛嬌」「偽りの魅力」「変装」「夢の中」「あなたを酔わせる」


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開花すると遠くからでも目立ちます


芋煮会

昨日は、横浜歌会主催の芋煮会を楽しむために茅ヶ崎に行きました。
ところが一時間ほど遅刻したうえに、財布を忘れるという
大チョンボをしでかしました。
スイカがあるので、とりあえず駅からは出られましたがさてそれから・・・
途中連絡をくれたN子さんに相談。タクシー降り場でお金をお借りして
なんとかこと無きを得ましたが、皆さんから冷やかされてしまいました。
おかげさまで、おいしい二種類の芋煮とカレーうどんに舌鼓を打ちました。
N子さん、皆さん、ありがとう。

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あちこちで歓談の輪が広がりました
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秋の日差しを受けて楽しむ浜辺の家族たち


鳥海山(ちょうかいさん)

以前に登った山を眺めるのは、幸せなことです。
庄内の朝、早くに目が覚めてカーテンを開ると、遥か遠くに鳥海山が見えていました。まったく予期していなかっただけに、プレゼントをもらったような嬉しさです。
そうか、この角度に見えるということは・・・と
頭のなかで地図が広がり、位置関係の確認がはじまります。
十年前の五月、夜行バスでスタートした鳥海山山行のトレースがはじまり
しばらくの間、三文のトクを味わっていました。


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標高2,236mの独立峰が美しい。
出羽富士、秋田富士とも呼ばれる日本百名山のひとつ。


単線

単線を走る電車に乗ると、旅の気分が高まります。
幼い頃に乗った遊園地の電車のイメージが残っているからでしょうか。
それとも都会を離れたという開放感からでしょうか。
途中駅ですれ違う電車にも、譲り合うような
ゆとりの気持ちが生まれているのも不思議です。
「し〜らない、ま〜〜ちを、あるいてみ〜た〜い・・・」
単線のレールは、乗っても、眺めても、旅情を誘います。


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懐かしいような橋がいくつも架かっている遠野駅付近