2011年5月

ヒベリカムヒドコート

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雨が続く前からこの花に注目していました。最初はヤマブキかな、でも花が大きいし、何より雌しべと雄しべの作りがおもしろい。調べてみると長い名前で「ヒベリカムヒドコート」。「ポチャンと大きな水玉が落ちて、水面から小さな飛沫が散った一瞬を造形にした」そんな印象です。咲き始めるともっと華やかになりそうです。


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花言葉もあります。「悲しみを止める」


雨の日

悔しいですね〜晴れ上がってきました。昨日は「玉川上水緑道を歩く会」の予定でしたが、無情の雨で中止になりました。参加予定の皆さま、本当に残念でした。もう一度予定を組みますね。というわけで、空を見ながらどうしようかなと考えていたら、そうだ、Kさんの版画展があった!久々にレインコートを着て、青山にあるオシャレな画廊を訪ねることにしました。雨の青山は静かだろうと思っていたら、国立競技場の前を通ると・・・凄い!この雨のなか、サポーターの声援が地響きのように聞こえてきます。雨に打たれながら青春してるんだなあ〜と思うと、なんだか羨ましくなりました。


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雨は木々の枝ぶりをクッキリ見せます


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画廊の庭に咲いていたヤマボウシ。雨宿りをしているように見えます


カラー

散歩道沿いにカラーが一輪、顔を出していました。野生種とは考えられないので、きっと誰かがそこに球根を植えたのでしょう。カラーはじつに面白い形状をしています。開花までを調べるとこれもユニークで、細い巻貝のような葉が、ふんわりと広がりながらこの形になっていきます。まるでバレリーナのように。南アフリカ原産で、なんと日本には江戸末期にオランダから渡来。古いですねえ。ワイシャツの襟(Collar)の部分に似ているので「カラー」となったとか。 別名は「海芋」(かいう)。


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花言葉は「乙女のしとやかさ」「すばらしい美」「夢のように美しい」


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初めはこんなで


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くるっと回るように開いていきます






イボタノキ

えっ!イボタヌキ!?権師匠に花の問い合わせをしたら、夜遅くにこんなメールが届きました。でも字をよく見ると「イボタノキ」。ウ〜ム、紛らわしい。昨日のアササンのこと、優しい香りがしたので近寄ると、見たことあるような、ないような、小さな木からギンモクセイのような花が咲き始めています。ミルク色した蕾が密集し、そのいくつかが十字に開いています。帰って調べても分からない。それでまたまた師匠にというわけ。樹木で調べなければ分からない花でした。


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モクセイ科の落葉低木で山野に自生する




アジサイ(紫陽花)

朝、まだ日が上がらなければ、まずまずの写真が撮れるのですが「日の出が早くなり」「呑んだ翌朝」となると、アササンがどうしても遅くれがち。今日は、今週唯一の晴れ間と聞いて、早めに出かけ、紫陽花を集中的にチェックしました。小さな蕾のいくつかは、もう色をつけ始めています。これから雨の季節、散歩が楽しめるのは、この花があるからかも。


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季節はツツジから紫陽花へ




・新宿通りを歩いていたら、目の前に何かが落ち、わっ!と数人が後ずさり。なんと、それはキジバト。
 すでに息絶えていました。空を見上げても何の変わりもなく、わけが分かりません。
 昔、オタマジャクシが落ちてきた話がありましたが、不思議で怖い体験でした。 


クレマチス

雨の日は、撮りためていた花を順次紹介します。クレマチスの和名は「テッセン」。テッセンの名は、つるが鉄線のように強いことから命名されたようですが、花の姿はまるで違います。華やかなものや清楚なものなど、どれも鑑賞用の価値が高いことから「蔓性植物の女王」と呼ばれています。和のテイストにしてまとめ、雨の窓辺に一鉢置いてはいかがでしょう。


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花言葉は「高潔」「たくらみ」「美しい心」「旅人の喜び」「精神的な美しさ」


実にならない花

市民農園の前を通ると茄子や胡瓜、ジャガイモの苗がどんどん大きくなっています。観察を続けていたジャガイモの花がやっと咲きました。野菜の花はやがて実となっていくのですが、ジャガイモは土の中なので、この花は実を見ることなく萎んでいきます。芋の部分に栄養を持っていくために、取られてしまうこともあるらしいのですが、このジャガイモの花は、良い芋をつけまっせ〜と咲いているように見えます。


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三年目の第一歩は、ジャガイモの花



二周年

右下にある▶2009年5月をクリックして、スクロールすると『5月21日/歩キ眼デスの一歩』が現れます。ついこの前だったようで、とても懐かしいです。思えば二年、週末と旅行を除いて毎日アップしてきました(1日だけ間に合わなかった)。テーマにしている「見た・思った・考えた」に歌作りも加わりました。心身が健康になったような気がします。さて何よりもうれしく思っていることは、皆さまからのコメントです。お会いできる方、遠方にいてなかなかお会いできない方、このブログで再び交流をもった友人から送られてくるコメントで、どれだけの元気をいただいていることでしょう。
お付き合いの幅もとても広がりました。毎日を支えてもらっているのだと実感しています。ありがとうございます。これからも末永くお付き合いください。



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感謝を込めて送ります〜♡



テイカカズラ(定家葛)


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これも良い香り。いま散歩道のアチコチにたくさん咲いています。ジャスミンの仲間だと思ったら、キョウチクトウ科。葉の緑も美しく、雨上がりは眩しいくらい映えます。花びらは三角形の形をしていて、風が吹くとなんか回りだしそうです。名前の由来は、鎌倉時代の歌人藤原定家の墓所に生えていたことから・・・ほんとうなんでしょうか。


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花言葉は「栄誉」「優雅」「依存」


ヒメジョオン&ハルジオン


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いつも悩む。そして分からない。名前も姉妹のようだ。ヒメジョオンにハルジオン。もしかしたら違うかもと思いながら、いざとなったら権師匠が指摘してくれるだろう〜。
ヒメジョンで調べると、北アメリカ原産の帰化植物で、日本には明治時代の初めに観葉植物として入ってきた。現在では、全国に広がり、山間部にも入り込んでいる。キク科ムカシヨモギ属の植物とあります。
二つの特徴をまとめました。

ヒメジョオン(姫女菀)
・背が高く、花は小さくて数が多く、根本がすっきり
・茎を折ると白い随がある

ハルジオン(春紫菀)
・背は低く、花は大きくて少なく、根本に葉がある
・蕾のときはややうなだれ気味
・茎を折ると中が空洞


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うなだれてはいるけど、背が高いようだし・・・キミはどっちなのだ


ナズナ

別名ぺんぺん草、または三味線草。河原や道端など、わりとどこにでも生えています。ナズナの由来は、夏になると枯れてしまう、つまり夏無(なつな)から、撫でたいほど可愛いで、撫菜(なでな)などいくつかあります。ナズナは荒廃した土壌でも育つことから「ぺんぺん草が生える」なんて表現がありますが、「ペンペン草も生えない」なんて言われてしまうとかなりショック〜


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寝転んで見るとこんなに可愛い




タンポポ(蒲公英)



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「タンポポ」。耳に心地よく聞こえ、見るといつも何かしらのエネルギーを伝えてくれる花。黄色は、喜び、期待感、満足、前向きをイメージさせる色なので、落ち込んだときはタンポポから元気を貰うと良いかもしれません。今年はタンポポをよく見かけるのは、いつもの年より印象的に感じているからでしょうか。歌会の先輩のMさんがこんな素敵な歌を作りました。

 道端の
 タンポポにも
 よく咲いてくれた と
 声かけたくなる
 この春は



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タンポポの花言葉は「飾り気のなさ」「真心の愛」「楽しい思い出」「別離」など



雨上がり

雨があがると、咲き誇っていたツツジやジャスミンの花がずいぶんと散っていました。湿度が高いせいか、香りのある花は、いつもよりやや強めに主張しています。葉の陰からゾクゾクするほどの美しさで顔を出しているのは白いテッセン。リズミカルに歌っているようなのはスイカズラ。初夏に向けての花たちが次々に咲き始めています。


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テッセンには、なにか儚い美しさがあります

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元気なツインズのスイカズラ

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香を漂わせるエゴノキ


ムギセンノウ(麦仙翁)

風が吹くたびにゆらり揺られて、なかなか写真に収められません。コスモスやポピーと同じようにムギセンノウは、細い茎をもっているからで、揺れるたびに可憐さをふんわり伝えてきます。ムギセンノウはナデシコ科の仲間。名の由来は「麦畑によく見られる、センノウに似た花」とあり、そういえば河原や路地などでもよく見かけます。まだまだ蕾がいっぱいなので、これが咲くとどんな雰囲気になるのでしょう。森田さんのお花畑にあります。


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後に咲くのはカモミールとキンセンカ!?

スズラン

スズランには、良い呼び名がある。君影草(キミカゲソウ)、または谷間の姫百合。「キミカゲソウ〜♡」初めて聞いたときは、なんと好い響き、そして心ひく呼び名だろうと思った。そんなことでスズランへの思い入れは人一倍強いのだが、じつはそれだけではない。ふるさと札幌の市花でもあるのだ。初夏にスズランやライラックの香りがすると、思わずワンワンと北を向いて吠えてしまうのである。


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花言葉は「幸福が帰る」「幸福の再来」「意識しない美しさ」「純粋」


玉川上水緑道を歩く

一年ぶりに森田フラワーパークを訪ねました。小生を見つけるや否や大きな声で「お花と鉢を持っていって〜」と声をかけてきます。実は有料なのですが、売上はすべて小平市に募金されます。小さなビニール袋にカモミールの花の部分だけをギュウギュウ押し込んでもらって、なんと100円。「お茶にすれば3回は呑めるよ」「今度みんなを連れて来て」と声をかけてもらっていると、頼んでおいた手打ち蕎麦が出来上がってきました。揚げたての天ぷらは山盛りで、塩でいただくと、ウウ〜美味い!
ということで決めました。5月29日(日)に「玉川上水緑道を歩く」を企画いたします。よろしければ一緒に歩きませんか。詳細は追ってお知らせします。お花はいま七分咲きです。



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カモミールが大きくなってきました


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モッコウバラ咲くここは、さて何でしょう?



多摩川を歩く

雨で水入りになった神田川歩きの続きをしようと、永福町に向かいかけたのだが、風があまりに爽やかなので急きょ多摩川に変更。地図を見てから小田急線に乗り、多摩川そばの登戸で下車。対岸の東京エリアには自転車用の道路があるらしく、海方向に向かって多くのツーリングバイクが走っていく。こちらの川崎エリアは、上流に向かって土の道が1本続いている。川幅が思っている以上に広いので、つい深呼吸まで大きくなってしまう。


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花の時期は終わったようだ、何!?

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小さなサヤを付けていたカラスノエンドウ

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これはなんだろう、群生していた

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遠くからは、熊と並んでいるのかなと思いました

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こんな林のコースもあるんです

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ドックランがあるので、そこに向かうのかな

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ニセアカシヤの花が開くと甘い香りが漂う
これを天ぷらにすると美味しい

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西武多摩川線の是政駅まで約10kmを歩きました




神田川を歩く

強風の八ヶ岳から帰って来た翌々日、尾根歩きを楽しめなかった悔しさを晴らそうと、神田川沿いを遡上することにしました。地図を抱えて東中野の我が家を出発。まずは青梅街道に出て中野新橋〜中野富士見町〜環七まで、ここまではよく歩くコースです。ここから未知の道となるのですが、熊野神社〜井の頭通り〜永福橋までの9kmを歩いたところで、雨がポツポツと降りはじめました。悔しい〜またしても水入り。井の頭公園まで、あと10kmくらいなのになあ〜。山歩きも良いけど、この時期川沿いのウォーキングも爽やかな気分を味わえるのでオススメです。



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空き地を覗くとツリガネスイセンが咲いていました

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ハゴロモジャスミンが香ってきます

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でもバラの香りのほうがエレガント

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さてこれからという時に、ポツポツン降りはじめました



強風の八ヶ岳(2)

時間が経ってしまうと、あの強風も山の記憶のひとつになってしまいます。風のことは事前に察知していましたが、まさか人のカラダが浮くとは思ってもいませんでした。今回の楽しみのひとつは、雪上車で山小屋まで上がっていくこと。4WDの車から雪上車へ乗り変えてみると、ドライバーが若い女性なのでビックリです。車は大地震並の揺れを感じさせながら、急斜面の悪路をグイグイ登り、およそ20分で夏沢鉱泉小屋に到着。この小屋は、水車と風車とソーラで電力をまかなっているエコハウスです。小屋の主人が「これがオール電化です」とユーモアたっぷりに自慢するのを笑って聞きながら、「そうかこの灯は自然からの恵みなのか」と思うと自然に心が休まりました。


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標高2060メートルの夏沢鉱泉小屋
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翌日の登頂のために途中までロケハン。風が強くなるとは、この日は気づかず

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シラカバが目を覚ましました。周りの雪が少しづつ融けています

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この斜面辺りから風が一気に強くなります

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枯れ草も風の強さを耐えています

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読めません・・・

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辿り着いた硫黄岳小屋は小屋開けしたばかり

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窓の外は明かりを採るために除雪をしていますがやや暗め

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翌日の下山風景。もうすぐ樹林帯に逃げ込めます






強風の八ヶ岳(1)


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昨日、命からがら雪の残る八ヶ岳から生還しました。2泊3日の山行計画を立て、5人のパーティで4/29夏沢鉱泉から八ヶ岳の横岳をめざしました。30日の朝から風が強まり、標高2760 メートルの硫黄岳小屋に向かう途中では、谷から吹き上がる強風で、反対側の谷へカラダが運ばれました。何とか小屋に辿り着きましたが、風は収まる様子を見せず、昨日の下山まで吹き荒れました。ガスで視界も悪く、途中、氷の張っている急斜面では、アイゼンを着けていても滑落の心配がありました。アラスカのマッキンレーで遭難した、冒険家の植村直己さんが強風で滑落したのではないかという話は本当かもしれません。風でカラダが浮くというのは初めの体験で、恐怖を強く感じました。


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遠くに見える横岳。硫黄岳小屋はその手前にあります


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尾根から見える爆裂火口壁